カテゴリー「金融政策」の68件の記事

2025年12月 5日 (金)

金利上昇主因はインフレ懸念

つい先日まで日本の長期金利上昇は財政政策が原因だとしてきたメディアが一転して説明を変えた。

12月5日付日本経済新聞は

「物価高予想、金利押し上げ」
https://x.gd/9HOc0

の見出しを付して報じた。

私はかねて「インフレ心理悪化が長期金利を上昇させている」と指摘してきた。

日経新聞はこれまで、日本の長期金利上昇主因を高市内閣の積極財政政策による「財政危機不安」だとしてきた。

11月17日には

「長期金利が1.73%に上昇、財政悪化懸念で 17年半ぶり高水準」
https://x.gd/vAWZH

の見出しで日本の長期金利上昇を報じていた。

記事は

「17日の国内債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは一時前週末比0.025%高い1.73%に上昇(債券価格は下落)した。高市早苗政権が掲げる経済政策が財政悪化につながるとの警戒感から、債券に売りが強まった。」

と伝えていた。

「財政悪化懸念=長期金利上昇」

は財務省が流布している「フェイクニュース」である。

財務省は社会保障支出を切り、消費税率を引き上げる「悪だくみ」を有する。

人気ブログランキングへ

この「悪だくみ」を実現するために

「財政政策発動=日本長期金利上昇・日本円下落」

という「フェイクニュース」を流布している。

日本の財政政策運営は直近5年間、超緊縮で推移してきた。

財政政策が「積極」か「抑制」かを判定する基準は「財政赤字の増減」である。

財政赤字増加=積極財政

財政赤字減少=緊縮財政

厳密に言えば財政赤字増減には「事前」と「事後」があり、不況は財政赤字を増やし、好況は財政赤字を減らす効果を持つ。

この部分を考慮する必要があるが議論が複雑になるのでここでは捨象する。

一般会計の「歳出-税収」を「財政赤字」と定義し、その「財政赤字」の前年差の数値を見ると、2021年度から25年度まで「超緊縮」の財政運営が続いてきたことがわかる(単位:兆円)。

092125_20251205194701

財政赤字減少は年平均9.9兆円。

平均約10兆円の赤字削減財政が執行されてきた。

財政政策運営が「超緊縮」であり続けたことを意味する。

人気ブログランキングへ

この政策運営が25年度に修正される。

高市内閣は11月28日に総額18.3兆円の補正予算案を閣議決定。

一般会計歳出が18.3兆円増額され、税収見積もりが2.9兆円上方修正された。

これを加味すると2025年度の財政赤字増減は5.2兆円の財政赤字増加になる。

120225_20251205194701

「超緊縮財政政策」が「小幅積極財政」に転換する。

この政策修正は妥当。

問題は中身である。

歳出追加18.3兆円の内訳は

生活の安全保障・物価高への対応 8.9兆円
危機管理投資・成長投資による強い経済の実現 6.4兆円
防衛力と外交力の強化 1.7兆円

である。

だが、「生活の安全保障・物価高への対応」のなかの「足元の物価高への対応」は2.9兆円でしかなく、このなかに、「子育て応援手当」3677億円、「食料品の物価高騰に対する特別加算」4000億円などが含まれるが、いずれも1回限りの措置だ。

恒久措置で政策を実施しなければ大きな支えにも大きな安心感にもつながらない。

18兆円の施策を打つなら消費税率を10%から5%に引き下げることができる。

このような透明、公正、大胆な施策を打つことが必要。

マクロで緊縮財政の修正は正しいがミクロの対応はまったくの旧態依然である。

続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第4271

「高市18兆円補正の根本的欠陥」
でご高読下さい。

月初のこの機会にメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」ご購読をぜひお願いします。

https://foomii.com/00050

(お願い)
情報拡散を推進するために「人気ブログランキング」クリックをぜひお願いします。

人気ブログランキングへ

『ザイム真理教』(森永卓郎著)の神髄を深堀り、最重要政策争点財務省・消費税問題を徹底解説する新著を上梓しました。

『財務省と日銀 日本を衰退させたカルトの正体』
(ビジネス社)

Mof02_20250612151801
https://x.gd/LM7XK

ご高読、ならびにアマゾンレビュー、ぜひぜひ、お願いします。

メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」

https://foomii.com/00050

のご購読もよろしくお願いいたします。

メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、support@foomii.co.jpまでお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

 

価格:1,980円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,870円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:株式会社コスミック出版
amazonで詳細を確認する

 

価格:994円 通常配送無料

出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する

 

価格:907円 通常配送無料

出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する


日本経済を直撃する「複合崩壊」の正体

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

「国富」喪失 (詩想社新書)

価格:994円 通常配送無料

出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する


泥沼ニッポンの再生

価格:1,512円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する

2025年12月 2日 (火)

財政緩和・金融引締めが適正

経済政策について正しくない情報が流布されて大きな混乱が広がっている。

経済政策を考察する際には「マクロ」と「ミクロ」の両面を見る必要がある。

マクロの経済政策の考察対象は財政政策と金融政策。

いずれも「緩和」と「抑制=引き締め」がある。

これまでの財政金融政策は

・財政緊縮

・金融緩和

を基調としてきた。

財政が緩和であるのか緊縮であるのかの判定基準は財政赤字の増減である。

〈歳出-税収〉を〈財政赤字〉と定義して、その〈財政赤字〉の前年差の数値を見る。

2020年度に法外なバラマキ財政が実施されたこともあり、2021年度から25年度まで「超緊縮」の財政運営が続いてきた。

財政赤字削減は年平均9.9兆円。

092125_20251202201101

平均約10兆円の赤字削減財政が執行されてきた。

財政政策運営は「超緊縮」であり続けた。

人気ブログランキングへ

高市内閣は11月28日に総額18.3兆円の補正予算案を閣議決定した。

一般会計の歳出追加は18.3兆円。

同時に税収見積もりを2.9兆円上方修正した。

これを加味すると2025年度の財政赤字は5.2兆円の財政赤字拡大になる。

120225

「超緊縮財政政策運営」を「小幅積極財政運営」に転換する。

マクロの財政政策運営を「超緊縮」から「小幅緩和」に転換することは妥当。

財務省は財政支出拡大を牽制して「情報戦」を展開している。

「財政収支悪化懸念から長期金利が上昇している」

というフェイクニュースを流布している。

長期金利は上昇しているが主因は財政収支悪化懸念ではない。

財務省は日本の財政危機を喧伝するが日本財政はまったく危機に直面していない。

一般政府のバランスシートを見ると2023年末時点での日本政府の資産は1701兆円、負債は1442兆円で、259兆円の資産超過になっている。

021225_20251202201201

この状況で財政危機はあり得ない。

長期金利上昇は「インフレ懸念拡大」が主因。

インフレが亢進しているのに日銀が迅速に利上げを決定しないために長期金利が上昇している。

人気ブログランキングへ

12月1日の講演と会見で日銀の植田総裁が12月の利上げ決定を示唆した。

正しい政策方向性を示した。

日本の金融市場では日銀の利上げ観測を受けて長期金利が上昇する反応を示すことが多いが、これはあくまで短期の反応である。

インフレ心理がしっかり抑制されれば長期金利は逆に低下しやすくなる。

現在の日本の状況を踏まえると、

「財政緩和・金融引き締め」の政策対応が正しい。

高市内閣は「財政緩和」に着手したが「金融引き締め」を妨害する言動を示してきた。

この是正が求められている。

財政政策はマクロ面では正しい方向に政策が修正されつつあるが、ミクロ面では問題が多い。

財政政策の中身が問題になる。

何よりも求められるのは消費税減税である。

減税財源は十分に存在する。

また、今後、最大の警戒を要するのが個人消費の動向。

日本の個人消費は消費税率が5%から8%に引き上げられた2014年4月を境に「減少トレンド」に転じてしまっている。

111925_20251202201201

最近の日本の個人消費を支えている最大の柱は訪日外国人の消費。

しかし、高市台湾有事発言で中国からの訪日客が激減する可能性がある。

その影響は極めて深刻になると想定される。

高市首相発言は日中友好関係を根底から覆してしまう誤ったもの。

迅速に発言を撤回することが求められている。

続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第4268号
「実は深刻な日中対立経済打撃」
でご高読下さい。

月初のこの機会にメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」ご購読をぜひお願いします。

https://foomii.com/00050

(お願い)
情報拡散を推進するために「人気ブログランキング」クリックをぜひお願いします。

人気ブログランキングへ

『ザイム真理教』(森永卓郎著)の神髄を深堀り、最重要政策争点財務省・消費税問題を徹底解説する新著を上梓しました。

『財務省と日銀 日本を衰退させたカルトの正体』
(ビジネス社)

Mof02_20250612151801
https://x.gd/LM7XK

ご高読、ならびにアマゾンレビュー、ぜひぜひ、お願いします。

メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」

https://foomii.com/00050

のご購読もよろしくお願いいたします。

メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、support@foomii.co.jpまでお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

 

価格:1,980円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,870円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:株式会社コスミック出版
amazonで詳細を確認する

 

価格:994円 通常配送無料

出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する

 

価格:907円 通常配送無料

出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する


日本経済を直撃する「複合崩壊」の正体

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

「国富」喪失 (詩想社新書)

価格:994円 通常配送無料

出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する


泥沼ニッポンの再生

価格:1,512円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する

2025年11月21日 (金)

財政が主因でない長期金利上昇

日本の長期金利が上昇傾向を強めている。

このことについて日本のメディアは財政政策発動に対する警戒感が主因であると報じている。

これは完全に誤報。

財務省がメディアにこの誤報=フェイクニュースを流布させている。

真実はどこにあるか。

日銀がインフレ亢進に対して毅然とした対応を示さないことが長期金利上昇の主因である。

インフレが進行しているのに日銀がインフレ抑止の政策対応を明確に示さない。

すると何が生じるか。

先行きのインフレ進行の恐れが高まる。

これを「期待インフレ率の上昇」と呼ぶ。

「期待インフレ率」が上昇すると長期金利は上昇する。

これが日本の長期金利上昇の主因である。

財政はどうか。

日本の財政政策は現在「超緊縮」の状況にある。

一般会計の歳出と税収の差=財政赤字の変化を見ると、2025年度は10.4兆円の財政赤字縮小である。

092125_20251121211701

GDPを1.8%程度押し下げるほどの緊縮財政である。

人気ブログランキングへ

この状況下で若干の財政支出拡大策を講じても長期金利が上昇する可能性は低い。

最大の問題はインフレに対して日銀が甘い対応を示すこと。

分かりやすい事例がある。

2018年2月、米国のFRB議長にジェローム・パウエル氏が就任した。

パウエル氏はイエレン議長の下でFRB副議長を務めていた。

大統領に就任したトランプ氏は民主党員のイエレン議長を退任させて共和党員のパウエル氏を新議長に起用した。

このとき金融市場はある懸念を強めた。

それは利上げを嫌うトランプ大統領に引き上げられたパウエルFRB議長は必要な利上げを行えないのではないか。

この懸念から2018年1-3月期に米国金融市場に異変が生じた。

長期金利が上昇し、米ドルが下落し、NYダウが下落したのである。

Tnote1121252018

1121252018

112125ny2018

パウエルFRBがインフレ抑止に失敗することが懸念された。

インフレ抑止が取られなければ将来のインフレ率上昇が予想されて長期金利が上昇する。

米国長期金利上昇は通常はドル上昇要因だが、金利上昇がインフレ期待上昇によるものである場合は実質金利が低下してドルは下落する。

資本が海外流出して株価も下落する。

人気ブログランキングへ

いわゆる「資本逃避」=キャピタルフライトが発生した。

この市場懸念に対してパウエルFRB議長がどう対応したか。

パウエル議長は2018年に4回の利上げを断行した。

まさに「論より証拠」。

トランプ大統領の意向に左右されず、利上げを断行することを行動によって示した。

この毅然とした対応により、金融市場はパウエルFRBに対する強い信任を形成した。

日本の長期金利上昇が財政出動を背景とするものであるなら実質金利が上昇して日本円は上昇するはずだ。

しかし、足元での動きは長期金利が上昇して日本円は下落した。

2018年1-3月期の米国と同様の「金融政策に対する不安心理」が日本の長期金利上昇の背景になっていると見るべきだ。

2022年9月に英国のトラス首相が大規模減税を提案して英国でトリプル安が観測された。

これを根拠に日本に当てはめる向きがあるが高市政権が提示する財政出動は規模がはるかに小さい。

「超緊縮財政」を「中立財政」に戻す程度の規模でしかない。

日本は現在、インフレと財政緊縮に直面している。

この状況下では金融政策が利上げに進み、財政政策で「超緊縮」を「中立」に戻すのが適正である。

利上げと財政政策活用のポリシーミクスが正しい政策対応。

「アクセルを踏んでブレーキを踏むのはおかしい」との論評はマクロ経済政策のイロハを知らない者の無知蒙昧を表出するものでしかない。

(お願い)
情報拡散を推進するために「人気ブログランキング」クリックをぜひお願いします。

UIチャンネル第600回記念放送
「混迷する日本政治と活路」
https://x.gd/DafTc

のご高覧・拡散もお願いします。。

続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第4257号
「高市経済政策三つの誤り」
でご高読下さい。

この機会にメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」ご購読をぜひお願いします。

https://foomii.com/00050

人気ブログランキングへ

『ザイム真理教』(森永卓郎著)の神髄を深堀り、最重要政策争点財務省・消費税問題を徹底解説する新著を上梓しました。

『財務省と日銀 日本を衰退させたカルトの正体』
(ビジネス社)

Mof02_20250612151801
https://x.gd/LM7XK

ご高読、ならびにアマゾンレビュー、ぜひぜひ、お願いします。

メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」

https://foomii.com/00050

のご購読もよろしくお願いいたします。

メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、support@foomii.co.jpまでお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

 

価格:1,980円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,870円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:株式会社コスミック出版
amazonで詳細を確認する

 

価格:994円 通常配送無料

出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する

 

価格:907円 通常配送無料

出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する


日本経済を直撃する「複合崩壊」の正体

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

「国富」喪失 (詩想社新書)

価格:994円 通常配送無料

出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する


泥沼ニッポンの再生

価格:1,512円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する

2025年10月31日 (金)

有害な高市政権金融政策介入

10月30日の金融政策決定会合で日銀は政策金利を据え置いた。

他方、米国FRBは10月29日のFOMC(連邦公開市場委員会)で政策金利であるFFレートの誘導目標を0.25%ポイント引き下ることを決定した。

内外金融政策決定を受けて為替市場では日本円が下落。

1ドル=154円台に米ドルが上昇。

1ユーロ=178円台にユーロが上昇している。

日本円は対ユーロで史上最低値を記録している。

他方、株式市場では株価が急騰。

日経平均株価は10月31日に52411円の高値を記録した。

史上最高値である。

NYダウは10月29日に48040ドルの史上最高値を記録した。

米国ではトランプ大統領がFRBの利下げを強く求めてきた。

同時に金融政策を決定するメンバーにトランプ大統領の指示に従う者を登用する「介入」も進めている。

日本では高市早苗首相が日銀による利上げを嫌う方針を示唆している。

日米の金融政策運営が政治によって強く影響を受ける事態が広がる。

このなかで日銀は利上げを見送ったが、ここは政治に左右されない日銀政策運営の矜持を示すべき局面だったと思われる。

人気ブログランキングへ

日本ではインフレが顕在化しており、日銀はインフレ抑止に向けての行動を明示すべき局面。

最新の統計である2025年9月の全国消費者物価指数では「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」が前年同月比3.0%上昇した。

他方、短期政策金利は0.5%水準にとどまっている。

実質短期金利はマイナス2.5%水準。

米国のインフレ率は10月24日に発表された9月統計が最新。

9月の米消費者物価指数は「食品・エネルギー除くコア」で前年同月比3.0%上昇。

コア指数の消費者物価上昇率は3.0%で日米が同水準。

米国の短期政策金利であるFFレートは3.75~4.0%水準に引き下げられた。

米国は利下げを決定したが実質短期金利が1%の水準。

日米実質短期金利差は3.5%あり、これがドル高をもたらす最大の要因になっている。

日本ではインフレが発生すると同時に日本円が暴落している。

このことで日本国民が甚大な損失を蒙っている。

株価が史上最高値を更新している状況下で日銀は利上げを断行するべきである。

日銀が利上げを見送った背景に政治からの風圧がある。

人気ブログランキングへ

根本的な是正が必要だ。

二つの重大事項を提示できる。

第一は日本政府が日本円防衛の方針を明示すること。

日本円暴落が極めて深刻な事態をもたらしている。

第二は日銀が毅然とした行動を示すこと。

現時点での日銀利上げは完全に正当な政策対応である。

昨年7月末に日銀が利上げを決定した後、一時的であったが株式市場で大きな混乱が生じた。

このことを踏まえ、政策決定をあらかじめ市場に示唆する手法を取ることが検討される必要はある。

今回の政策決定会合前には政策金利据え置きとの市場観測が広がっており、この状況下での抜き打ち的な利上げ決定は混乱をもたらすリスクがあった。

事前に利上げ可能性を示唆して利上げを敢行すべきだったが、今回はその準備対応が取られていなかった。

次回政策決定会合は12月。

12月利上げの方向性は早めに提示しておくべきだ。

日銀が大胆な行動を示せない最大の要因が政府の圧力。

高市政権の最大の問題は日本円暴落を放置していることにある。

経済安全保障重視と日本円暴落放置は完全に矛盾している。

高市経済政策対応能力に根本的な問題がある。

(お願い)
情報拡散を推進するために「人気ブログランキング」クリックをぜひお願いします。

UIチャンネル第600回記念放送
「混迷する日本政治と活路」
https://x.gd/DafTc

のご高覧・拡散もお願いします。。

続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第4236号
「高市経済安保んたん政策」
でご高読下さい。

この機会にメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」ご購読をぜひお願いします。

https://foomii.com/00050

人気ブログランキングへ

『ザイム真理教』(森永卓郎著)の神髄を深堀り、最重要政策争点財務省・消費税問題を徹底解説する新著を上梓しました。

『財務省と日銀 日本を衰退させたカルトの正体』
(ビジネス社)

Mof02_20250612151801
https://x.gd/LM7XK

ご高読、ならびにアマゾンレビュー、ぜひぜひ、お願いします。

メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」

https://foomii.com/00050

のご購読もよろしくお願いいたします。

メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、support@foomii.co.jpまでお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

 

価格:1,980円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,870円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:株式会社コスミック出版
amazonで詳細を確認する

 

価格:994円 通常配送無料

出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する

 

価格:907円 通常配送無料

出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する


日本経済を直撃する「複合崩壊」の正体

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

「国富」喪失 (詩想社新書)

価格:994円 通常配送無料

出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する


泥沼ニッポンの再生

価格:1,512円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する

2025年9月19日 (金)

日銀によるETF売却の評価

日本銀行は9月19日の政策決定会合で株式市場の安定化を目的に購入してきたETF=上場投資信託の売却を決めた。

決定を受けて日経平均株価は一時800円余り下落して45000円を割り込んだ。

しかし、終値は45045円で45000円台を維持した。

9月17日にFRBは政策金利であるFFレートを0.25%引き下げた。

FRB金融緩和政策決定を受けて18日のNY株式市場ではNYダウ、S&P500、NASDAQの主要三指数がそろって最高値を更新。

この流れを受けて日経平均株価は取引時間中に45852円の史上最高値を記録したが、後場に入って日銀の政策決定が伝えられると一転して急落した。

日銀の政策決定は妥当だ。

そもそも、日銀がETFを買い入れることが正当でない。

2013年から2023年まで日銀総裁を10年務めたのが黒田東彦氏。

黒田日銀の政策運営は「アベノミクス」の一環であるが、この政策運営に大きな誤りがあった。

私は2013年6月に上梓した

『アベノリスク』(講談社)

Photo_20250919200101
https://x.gd/u9mZn

で黒田日銀の政策路線の誤りを指摘した。

世間全般では黒田礼賛論が支配していた。

人気ブログランキングへ

当時の論点は二つ

一つは、日銀のインフレ誘導は成功するか否か。

もう一つは、インフレ誘導政策そのものの是非。

多数派の主張は

インフレ誘導は正しい

インフレ誘導は実現する

だった。

これに対する私の見解は

インフレ誘導は正しくない

インフレ誘導は成功しない可能性が高い

だった。

結果として、

日銀のインフレ誘導は成功しなかった。

また、インフレ誘導政策の是非については、12年の時間が経過して決着した。

インフレ誘導政策は正しくない。

ようやく、この真理が多くの者に認められる状況に移行した。

人気ブログランキングへ

詳細は拙著

『財務省と日銀』(ビジネス社)

61uqtkbeshl_sy466__20250919200201
http://x.gd/nvmU9

に詳述したので、ぜひご高覧賜りたい。

黒田日銀のインフレ誘導が失敗したのは、インフレが生じる必要十分条件が満たされなかったからだ。

必要条件は整っていたが十分条件が整わなかった。

黒田日銀がインフレ誘導に失敗したことは日本国民にとっては不幸中の幸いだった。

しかし、黒田氏の任期終了時に至り、インフレが生じる十分条件が整ってしまった。

コロナ融資が激増したことだ。

結果として日本のインフレ率は4%を突破。

このインフレで労働者実質賃金が大幅に減少してしまった。

22年から23年にかけて、日銀はインフレ抑止に政策を転換する必要があった。

しかし、黒田氏は任期終了時までインフレ誘導の旗を振り続けた。

ぎりぎりのところで日銀総裁が植田和男氏に交代。

植田氏が政策転換を実行して日本のインフレが燃え盛る最悪の事態が回避されつつある。

また、黒田日銀は株価上昇を誘導するために大量の日本株買い=ETF購入を進めてきた。

これも邪道である。

この邪道金融政策運営がようやく是正される道筋に回帰しつつある。

続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第4194号
「日銀政策運営を検証する」
でご高読下さい。

内外情勢激動の機会にメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」ご購読をお願いします。

https://foomii.com/00050

人気ブログランキングへ

『ザイム真理教』(森永卓郎著)の神髄を深堀り、最重要政策争点財務省・消費税問題を徹底解説する新著を上梓しました。

『財務省と日銀 日本を衰退させたカルトの正体』
(ビジネス社)

Mof02_20250612151801
https://x.gd/LM7XK

ご高読、ならびにアマゾンレビュー、ぜひぜひ、お願いします。

メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」

https://foomii.com/00050

のご購読もよろしくお願いいたします。

メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、support@foomii.co.jpまでお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

 

価格:1,980円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,870円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:株式会社コスミック出版
amazonで詳細を確認する

 

価格:994円 通常配送無料

出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する

 

価格:907円 通常配送無料

出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する


日本経済を直撃する「複合崩壊」の正体

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

「国富」喪失 (詩想社新書)

価格:994円 通常配送無料

出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する


泥沼ニッポンの再生

価格:1,512円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する

2025年2月17日 (月)

激しいインフレ容認する不正義

日本国民は日本経済停滞の影響を受けてあえいでいる。

庶民の暮らしは一向に良くならない。

良くなるどころか、悪くなり続けている。

その最大の理由は政府が庶民の暮らしを良くしようと考えていないからだ。

2012年12月に発足した第2次安倍内閣。

〈アベノミクス〉なる経済政策を提示した。

金融緩和
財政出動
成長戦略

で日本経済を良くすると宣言した。

しかし、結果は悲惨なものだった。

日本経済の停滞は何ひとつ変わらなかった。

労働者実質賃金は減少し続けた。

他方、大企業利益だけは増大した。

〈成長戦略〉とは〈大企業利益の成長〉=〈庶民不利益の成長〉を目指すものだった。

一次産業自由化、医療自由化、労働規制撤廃、特区創設、法人税減税が実施された。

弱肉強食が強まり、中間層は下流へと押し流された。

人気ブログランキングへ

現在の日本経済はこの延長線上に位置する。

庶民の生活は一向に良くならない。

自公は2024年10月総選挙で過半数割れに追い込まれた。

政治刷新が本来なら現実味を帯びる局面。

ところが、政治刷新の気配は広がらない。

中核野党が政治刷新ではなく、自公政治への参画を目指している。

堕落した野党=ゆ党では政治刷新は実現されない。

経済政策の論点は以下の三つ。

第一は積極財政の活用

第二はインフレの抑止

第三は消費税減税

ところが、現実は真逆だ。

石破内閣は緊縮財政の方針を示す。

「財政規律が重要」と唱える。

2022年以降の日本はインフレに直面。

「インフレ誘導」の金融政策運営を排除して、「インフレ抑止」を金融政策運営の根幹に据える必要があった。

ところが、黒田東彦日銀総裁は任期満了までインフレ誘導の旗を振り続けた。

人気ブログランキングへ

この過ちを糾弾せずにインフレ誘導政策は正しいと主張する在野の自称専門家が多数存在する。

いま、何よりも重要な経済政策対応は〈消費税減税・廃止〉。

野党は10月31日の総選挙に際して消費税減税を公約として掲げた。

ところが、選挙後は態度を変えた。

国民民主党も消費税減税を公約に掲げたが、衆院総選挙後は一切口にしていない。

立憲民主党の野田佳彦氏は「減税は未来世代からの搾取」だと言い放った。

これまで掲げていた消費税減税の旗を奥深くにしまい込んだ。

日本のインフレは鮮明だ。

最新のデータである昨年12月の消費者物価指数統計。

総合指数の前年同月比上昇率は3.6%。

生鮮食品とエネルギーを除く総合でも前年同月比上昇率は2.4%。

日銀の目標値は前年同月比2%。

これをはるかに超えている。

021325

生鮮食品は昨年12月に前年同月比17.3%上昇した。

ハイパーインフレに近い。

金融政策はインフレ抑止に基軸を置き、引き締め政策を断行する。

財政政策では消費税率を5%に引き下げて、生存権を守るとともに景気浮揚を図る。

これが正しい経済政策対応だが、正しい政策運営が行われていない。

在野の自称専門家の多くが間違った政策提言を示していることを認識する必要がある。

人気ブログランキングへ

気鋭の政治学者・政治思想家である白井聡氏との共著が好評販売中です。

『沈む日本 4つの大罪
経済、政治、外交、メディアの大嘘にダマされるな!』
(ビジネス社)
81xvgue4y6l_sy466__20240702205101

https://x.gd/3proI

ぜひご高覧賜りたい。

人気ブログランキングへ

メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」

https://foomii.com/00050

のご購読もよろしくお願いいたします。

続きは本日の
メルマガ版
「植草一秀の『知られざる真実』」
第4007
「間違いだらけの経済政策論議」

でご購読下さい。


メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、support@foomii.co.jpまでお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

 

価格:1,980円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,870円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:株式会社コスミック出版
amazonで詳細を確認する

 

価格:994円 通常配送無料

出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する

 

価格:907円 通常配送無料

出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する


日本経済を直撃する「複合崩壊」の正体

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

「国富」喪失 (詩想社新書)

価格:994円 通常配送無料

出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する


泥沼ニッポンの再生

価格:1,512円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する

2025年1月 9日 (木)

害悪だらけの日銀超緩和政策

12月19日の金融政策決定会合で日銀は金利引き上げを見送った。

利上げを見送った直接の要因は、前日の12月18日に米国FRBが利下げを決定したものの、先行きの金利引き下げペースを緩やかにする方針が明示されて米国株価が急落したことにある。

NYダウは12月17日終値43,449ドルから1,123ドル急落して18日は42,326ドルで取引を終了した。

FRBはFFレートの見通しを公表した。

9月FOMCでは2025年末のFFレート水準を3.25~3.50%としていたが、12月FOMCでは3.75~4.00%とした。

12月18日のFOMCでFRBはFFレートの誘導目標を4.25~4.50%に引き下げた。

昨年9月FOMC以来12月までに3回のFOMCが開催されたが、そのすべてで利下げが決定された。

しかし、12月のFOMCでは2025年の利下げをペースダウンする方針が決定された。

9月時点での、2025年に0.25%幅の利下げを4回実施するとの見通しが、2回実施方針に修正された。

パウエルFRB議長は会見で

「今後は利下げでより慎重になる可能性」

「インフレ率が持続的に2%に向かわなければ、利下げペースをより鈍化させることが可能」

と示した。

FRBの利下げペースが鈍化する方針が示されたことに反応してNYダウが前日比1123ドル急落した。

人気ブログランキングへ

昨年7月末の金融政策決定会合で日銀は利上げを決定。

利上げ決定は想定の範囲内のもので、日銀の利上げ決定を受けて日本株価は反発した。

ところが、その後の記者会見で植田和男日銀総裁が

「今回の展望レポートで示した経済・物価の見通しが実現していくとすれば、それに応じて引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになると考えています。」

と述べて金融市場が激烈な反応を示した。

日銀の利上げ対応は適正なもの。

しかし、利上げ後の会見で「利上げを継続する」と宣言する必要はなかったと言える。

日経平均株価は7月11日の42,426円から8月5日の31,156円へ11,270円、26.6%の暴落を演じた。

歴史的な株価大暴落になった。

しかし、1990年の大暴落とは異なり、今回の株価急落は「バブル崩壊」ではない。

私は株価が反発に転じる可能性が高いとの予測を明示した。

実際、その通りになった。

この経験があるため、12月19日の利上げは見送る以外に道はなくなった。

人気ブログランキングへ

しかし、日銀の短期金利引き上げは適正な政策対応である。

日銀の利上げを闇雲に批判する者がいるが正しくない。

日銀の責務は「通貨価値の維持」と「金融システムの安定性確保」。

「通貨価値の維持」とは「物価安定」のことだが、対外的な「通貨価値」が為替レートであり、日本円暴落は「通貨価値の暴落」を意味しており、日銀は日本円暴落を回避するために行動しなければならない。

マクドナルドのビッグマックはさまざまな要素価格が組み込まれたものであるとともに、各国で販売されていることから、為替レートの偏りを判定する上で有用な財である。

ビッグマック1個の価格がA国とB国で等しくなる為替レートを計算することができ、これを「購買力平価」と捉えることができる。

現在のビッグマック価格を基準とするとドル円レートの購買力平価は1ドル=85円程度になる。

1ドル=160円は日本円暴落水準である。

日本円暴落は日本国民保有資産のドル表示金額を激減させる。

グローバルスタンダードでの日本国民保有資産金額の激減を招いている。

国民は海外から輸入した財を消費する。

円が暴落すると輸入財に対して多くの日本円を支払わなければならない。

日本円暴落によって日本国民は巨大な損失を蒙っている。

日本円暴落によって利益を得るのは輸出者のみである。

また、2023年には日本で4%を超えるインフレも発生した。

インフレも消費者、労働者、生活者、主権者、国民に損失を与える。

金利が上がると住宅ローン金利が上昇して困ると言うが、家計の預金と借金を比較すると圧倒的に預金が多い。

金利上昇はプラスマイナスを相殺すると家計にはプラスになる。

1月の金融政策決定会合で日銀が利上げを決定することは適正な措置になる。

人気ブログランキングへ

気鋭の政治学者・政治思想家である白井聡氏との共著が好評販売中です。

『沈む日本 4つの大罪
経済、政治、外交、メディアの大嘘にダマされるな!』
(ビジネス社)
81xvgue4y6l_sy466__20240702205101

https://x.gd/3proI

ぜひご高覧賜りたい。

人気ブログランキングへ

メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」

https://foomii.com/00050

のご購読もよろしくお願いいたします。

続きは本日の
メルマガ版
「植草一秀の『知られざる真実』」
第3976
「日銀超金融緩和主張者の共通点」

でご購読下さい。


メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、support@foomii.co.jpまでお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

 

価格:1,980円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,870円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:株式会社コスミック出版
amazonで詳細を確認する

 

価格:994円 通常配送無料

出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する

 

価格:907円 通常配送無料

出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する


日本経済を直撃する「複合崩壊」の正体

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

「国富」喪失 (詩想社新書)

価格:994円 通常配送無料

出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する


泥沼ニッポンの再生

価格:1,512円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する

2024年12月17日 (火)

日銀の利上げ見送りは本当か

財政政策、金融政策に関する議論が混乱している。

百家争鳴の状況。

妥当性のない主張が展開されている。

経済政策について常に正鵠を射る提言を続けてきた立場から一石を投じる。

財政政策、金融政策の論点を以下に示す。

財政政策では以下の三つの論点を提示する。

1.財政赤字を拡大する景気刺激策を実行する財政余力があるのか。

2.財政運営の最大の課題がどこにあるか。

3.税制の改変について何を優先するべきだ。

金融政策では以下の三点を提示する。

1.日銀の金利引き上げ政策が正当化されるのか。

2.金融政策は為替変動に注意を払うべきか。

3.金融政策決定の制度面に改善すべき問題があるか。

以上の六点に関する考察の回答を先に示す。

財政政策の1

日本政府のバランスシートは巨額の資産超過であり、日本財政には十分な余力があるから財政赤字を拡大させる景気支持策を発動する余地はある。

財政政策の2

日本財政の最大の問題は支出の内容。

人気ブログランキングへ

財政支出に無駄な利権支出が多すぎる。

財政支出の内容を全面的に組み替えることが必要。

財政政策の3

税制の改変では過去35年間の税収変動を踏まえて歪みを是正することが最重要。

110923_20241217155301

敗戦後日本の課税の基本は「能力に応じた課税」である。

この「応能負担」原理が著しく歪められている。

最重要の施策は消費税減税・廃止である。

金融政策の1

2023年に日本で4%インフレが発生した。

日銀が目標に掲げたのは2%インフレであり、これをはるかに上回った。

121124

したがって、日銀の政策は「インフレ抑止」を基軸にする必要がある。

この視点からの金利引き上げは正当化される。

「金利引き上げ阻止=インフレ推進」の主張は間違っている。

この主張も「ザイム真理教」の教義の一つである点を認識しなければならない。

金融政策の2

日本円暴落は円の価値喪失。

人気ブログランキングへ

日銀の責務は「物価安定」だが、これを言い換えれば「通貨価値の維持」である。

日本円暴落を回避する、あるいは是正することは金融政策運営上の重要テーマである。

金融政策の3

金融政策運営上の最大の問題は政治の金融政策運営への介入が制度的に確保されてしまっていること。

日銀の政策決定にかかわる9名のメンバー全員が政治任用である。

このため、内閣が意図すれば金融政策運営を内閣が支配できてしまう。

中央銀行の政策運営は政治の圧力から切り離すべきで、現在の政治任用制度を変える必要がある。

目先の論点について記述する。

12月19日の政策決定会合で日銀が追加利上げを決定するかに市場の関心が集中している。

日銀が利上げを見送り、円安が加速する場合に、政策運営が混乱する。

次回会合は米国のトランプ大統領就任直後になるため、日銀の利上げ環境が整うか不透明である。

現時点では日本の株価水準が高い一方、ドル円が円安傾向を強めており、ドル円が円安方向に急激な変化を引き起こすことを回避するために、12月の決定会合で小幅利上げを決定することが、今後の政治スケジュール等を踏まえたときには得策であるとの見方を示すことができる。

金融市場は日銀の利上げ見送り見通しに傾いているが、日銀が19日に利上げを決定する可能性は十分にあり得ることを踏まえておくことが必要と思われる。

人気ブログランキングへ

気鋭の政治学者・政治思想家である白井聡氏との共著が好評販売中です。

『沈む日本 4つの大罪
経済、政治、外交、メディアの大嘘にダマされるな!』
(ビジネス社)
81xvgue4y6l_sy466__20240702205101

https://x.gd/3proI

ぜひご高覧賜りたい。

人気ブログランキングへ

メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」

https://foomii.com/00050

のご購読もよろしくお願いいたします。

続きは本日の
メルマガ版
「植草一秀の『知られざる真実』」
第3957
「12.19日銀政策決定会合の見方」

でご購読下さい。


メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、support@foomii.co.jpまでお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

 

価格:1,980円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,870円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:株式会社コスミック出版
amazonで詳細を確認する

 

価格:994円 通常配送無料

出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する

 

価格:907円 通常配送無料

出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する


日本経済を直撃する「複合崩壊」の正体

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

「国富」喪失 (詩想社新書)

価格:994円 通常配送無料

出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する


泥沼ニッポンの再生

価格:1,512円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する

2024年9月21日 (土)

適正に運営される日米金融政策

9月18日のFRB・FOMCで0.5%幅の利下げが決定された。

9月20日の日銀政策決定会合では政策金利が据え置かれた。

一連の政策決定を背景に、米国ではNYダウとS&P500が終値ベースで史上最高値を更新。

他方、ドル円は143.85円/ドルまでドルが値を戻し、日経平均株価は37723円で9月20日の取引を終えた。

東京株式市場が取引を終えた後に日銀の植田和男総裁の記者会見が行われ、会見の発言を受けた先物市場では日経平均先物2024年12月限月が37970円で取引を終えた。

12月限月の日経先物価格は9月末の配当落ち分を275円程度含んでいるため、日経平均株価換算では38245円まで値を戻したことになる。

7月31日に日本銀行が小幅利上げを決定して以降、日本の株式市場を中心に荒れ模様の市場動向が観察されているが、大山は鳴動したが、結果的に見れば市場波乱は小幅にとどまっている。

私が執筆している市場分析レポート『金利・為替・株価特報』
https://uekusa-tri.co.jp/report-guide/

では、7月31日の政策決定会合での小幅利上げを予測し続けた。

その後に、株価が急落した際も、8月8日執筆の『金利・為替・株価特報』8月13日号で、

「ファンダメンタルズの急変がなければ、緩やかに株価が反発する可能性が高い」

と明記。

実際、日経平均株価は、その後順調に緩やかな上昇を続け、9月2日には39080円の戻り高値を記録した。

7月31日の日銀総裁記者会見前株価水準を回復したのである。

人気ブログランキングへ

その後、日経平均先物価格(2024年12月限月)は9月2日の38935円から9月9日の34900円に4035円急落。

7月末以来の株価乱高下が持続する様相を示した。

この状況下で、9月12日執筆の『金利・為替・株価特報』9月17日号で、

「日経平均株価変動基本レンジを35000円-39000円の見通し」とし、

「株価収益率(PER)は15倍を下回り、日本株価に割高感は存在しない。レンジを大幅に超える株価暴落は瞬間的には生じても長期化はしない見通し」

と明記した。

『金利・為替・株価特報』では、7月31日に日銀が小幅利上げを決定するとの見通しを提示するとともに、この利上げ以降は、性急に利上げを継続する必要性が低下するとの見通しを示した。

7月31日の日銀政策決定は想定通りであり、かつ適正なものであると判断できるが、この日の記者会見で植田総裁が

「引き続き政策金利を引き上げていくことになる」

と発言し、これを契機に金融市場の乱高下が始動したことは、本来回避すべきものであったと言える。

この点については、植田総裁の発言が必要なかったとの評価を示してきた。

その後に日本株価が急落したのは8月2日に発表された米国7月雇用統計によっている。

また、9月2日から9日にかけての株価再反落も米国経済統計発表が契機になっている。

人気ブログランキングへ

最大の焦点は米国経済軟着陸の可否。

8月2日以降に台頭したのは、米国経済が「軟着陸」ではなく「リセッション=景気後退」という「ハードランディング」に向かうとの思惑だ。

内外の専門家筋が「米国経済ハードランディング」を強調して不安が煽られてきた。

しかし、『金利・為替・株価特報』では、一貫して米国経済軟着陸可能性を指摘し続けてきた。

現時点では、金融市場が再び「米国経済軟着陸」の可能性を想定し始めている。

こうしたなかで、日銀の金融政策運営に対する論評があれこれ提示されている。

9月20日の植田総裁記者会見でも、7月末政策決定を含めた日銀政策運営を批判する主張が一部の記者から示され、日本テレビ系ニュースサイトでも植田総裁の政策運営を批判する論調が強調された。

しかし、これらの批評は大局観を見失ったもの。

大局を概観すれば、植田日銀の政策運営は極めて正当である。

自民党総裁選でもマクロ経済政策運営について論議があるが、金融政策超緩和の継続を求める声が依然として存在することは驚きに近い。

日本のインフレ率は日銀目標の2%を大幅に突破した。

日本で警戒しなければならないことはインフレの加速であり、日銀が金融超緩和を修正することは当然の対応である。

マクロ経済政策で論議しなければならないのは、財政政策と金融政策の望ましい組み合わせ。

この論議が完全に欠落している。

実際、7月31日以降の日本株式市場の乱高下を詳細に観察すると、明確な政策路線のあり方がくっきりと明示されることが分かる。

以下にその点を詳述したい。

人気ブログランキングへ

気鋭の政治学者・政治思想家である白井聡氏との共著が好評販売中です。

『沈む日本 4つの大罪
経済、政治、外交、メディアの大嘘にダマされるな!』
(ビジネス社)
81xvgue4y6l_sy466__20240702205101

https://x.gd/3proI

ぜひご高覧賜りたい。

人気ブログランキングへ

メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」

https://foomii.com/00050

のご購読もよろしくお願いいたします。

続きは本日の
メルマガ版
「植草一秀の『知られざる真実』」
第3889
「日銀政策運営の正当性を検証」

でご購読下さい。


メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、support@foomii.co.jpまでお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

 

価格:1,980円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,870円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:株式会社コスミック出版
amazonで詳細を確認する

 

価格:994円 通常配送無料

出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する

 

価格:907円 通常配送無料

出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する


日本経済を直撃する「複合崩壊」の正体

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

「国富」喪失 (詩想社新書)

価格:994円 通常配送無料

出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する


泥沼ニッポンの再生

価格:1,512円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する

2024年8月24日 (土)

日銀政策修正が適正であるわけ

7月31日の日銀政策決定会合に前後して日本の株式市場が大荒れになった。

しかし、行き過ぎた混乱は修復されつつある。

株価が急落した当時、日本の証券会社関係者から恨み節が発せられた。

「日銀が悪い」

インターネットの専門チャンネルに登場したある証券会社調査マンは日銀に対する罵詈雑言を並べ立てた。

しかし、まったく的外れだ。

私が執筆している市場分析レポートでは7月31日に日銀が金融引き締め策を決定すると予測した。

『金利・為替・株価特報』
https://uekusa-tri.co.jp/report-guide/

7月31日の当日まで、今回は政策変更見送りとの観測が市場では有力だった。

日銀調査局OBまでが金利引き上げ先送りを主張していたほど。

しかし、7月利上げの方向感を日銀が示してきたことを踏まえれば、外部環境が激変していないのに、その方向性を違えることの方が弊害は大きい。

粛々と最小限の利上げを決定することが順当だった。

現実に日銀は利上げを決定した。

『金利・為替・株価特報』およびTRIが主催している『TRI政経塾』では7月後半に日銀政策変更観測によって日本株価が下落する予測も提示していた。

人気ブログランキングへ

7月31日までに株価は下落し、日銀政策決定を受けて株価は急反発した。

一種の「アク抜け」が生じた。

しかし、その後にある異変が生じ、影響が広がった。

その異変とは7月31日の記者会見で植田日銀総裁が

「引き続き政策金利を引き上げていくことになる」

と発言したこと。

これは明言するべきでなかったと言える。

発言には条件が付されていたが、マーケットはこの部分だけを切り抜いて過剰反応した。

投機筋がこの発言に飛びついて相場を仕掛けたのである。

8月2日発表の米国雇用統計で米国景気後退観測が浮上したことも株価下落の「仕掛け」を増幅させる効果を発揮した。

日経平均株価は7月後半の急落の直前に急騰していた。

6月17日安値37950円から7月11日高値42426円へと4476円、11.8%もの急騰を演じていた。

それが、7月11日高値42426円から8月5日安値31156円まで11270円、26.6%の急落を演じた。

8月5日の日経平均株価下落幅4451円は1987年10月のブラックマンデー翌日の下落幅3836円を抜いて歴代最大になった。

この下落について、事態を正確に理解できない者が日銀の政策が失敗だったとの不満を発出した。

人気ブログランキングへ

8月8日に執筆した『金利・為替・株価特報』8月13日号では、

「ファンダメンタルズの急変がなければ、緩やかに株価が反発する可能性が高い」

と明記した。

実際、日経平均株価は、その後順調に緩やかな上昇を続け、8月24日には38424円の高値を記録した。

株価変動の想定レンジ内に日経平均株価が回帰した。

重要なのはファンダメンタルズ。

株価評価の基礎は指標からの判断だ。

今期予想利益ベースの日経平均採用銘柄企業の株価収益率(PER=株価/一株利益)は16倍で利回り(一株利益/株価)は6%水準にある。

日本の10年国債利回りは1%以下の水準。

株式の利回りが非常に高い。

利回りが高いというのは株価が安いということ。

日本株価にバブルは発生していない。

株式市場の大波乱が生じたのは、実は日本だけだった。

米国株価は雇用統計で一瞬、小幅下落したが、すぐに元の水準に回帰した。

NYダウは7月17日に41,376ドルの史上最高値を記録後、8月5日に38,499ドルの安値を記録したが、8月23日には41,207ドルまで値を戻した。

2877ドル、7.0%の下落を示したが、下落幅の94%をすでに戻してしまったのである。

8月23日にジャクソンホールでFRBパウエル議長が講演して9月利下げの方向性が確定的になった。

経済・金融の安定確保に最重要の役割を果たすのが金融政策。

日本の金融政策が是正され、日米の金融政策が適正に運用されるようになったことは極めて望ましいことだ。

人気ブログランキングへ

気鋭の政治学者・政治思想家である白井聡氏との共著が好評販売中です。

『沈む日本 4つの大罪
経済、政治、外交、メディアの大嘘にダマされるな!』
(ビジネス社)
81xvgue4y6l_sy466__20240702205101

https://x.gd/3proI

ぜひご高覧賜りたい。

人気ブログランキングへ

メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」

https://foomii.com/00050

のご購読もよろしくお願いいたします。

続きは本日の
メルマガ版
「植草一秀の『知られざる真実』」
第3867
「政治・国家・国民を支配するWEF」

でご購読下さい。


メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、support@foomii.co.jpまでお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

 

価格:1,980円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,870円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:株式会社コスミック出版
amazonで詳細を確認する

 

価格:994円 通常配送無料

出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する

 

価格:907円 通常配送無料

出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する


日本経済を直撃する「複合崩壊」の正体

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

「国富」喪失 (詩想社新書)

価格:994円 通常配送無料

出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する


泥沼ニッポンの再生

価格:1,512円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

2010年9月民主党代表選 2010年沖縄県知事選 2014東京都知事選 2014沖縄県知事選 2016年参院選 2016年総選挙 2016東京都知事選 2016米大統領選 2017-18衆院総選挙 2017年東京都議選 2017年総選挙 2018年沖縄県知事選 2019年統一地方選・参院選 2020年政治大決戦 2020年東京都知事選 2020年米大統領選 2021年政治大決戦 2022年政治決戦 2022年沖縄県知事選 2023年政治大決戦 2024年政治決戦 2024年都知事選 2024米大統領選 2025年の日本政治刷新 2025年参院選天王山 2025自民党首選 2026衆院総選挙 23・24衆院総選挙 911ボーイングを探せ DBM=断末魔ビジネスモデル Go to Trouble JKTY NHK問題 PCR検査妨害 TPP TPPプラスを許さない 「ぐっちーさん」こと山口正洋氏 「弱肉強食」VS「弱食強肉」 「戦争と弱肉強食」VS「平和と共生」 「東の豊洲」「西の豊中」 「柳に風」になれない「週刊新潮」 「貞子ちゃん」こと藤井まり子氏 『日本の独立』 おすすめサイト かんぽの宿(1) かんぽの宿(2) かんぽの宿(3) すべてがあいマイナカード ふるさと納税 れいわ新選組 アクセス解析 アベノミクス アベノミクス失政 アベノリスク アルファブロガー・アワード ウィキペディア「植草一秀」の虚偽情報 ウクライナ紛争 オミクロン株 カルロス・ゴーン ガーベラ・レボリューション キシダノミクス グローバリズム サブプライム危機・金融行政 ザイム真理教 ジャニー喜多川性暴力事件 スガノミクス スポーツ利権・五輪利権 スリーネーションズリサーチ株式会社 ダイレクト・デモクラシー チームBに引き込まれない チームきづな チームB トランプ政権 トランプ政権2.0 ハゲタカファースト パソコン・インターネット パリ五輪 フジの病 マイナンバー・監視社会 メディアの闇 メディアコントロール リニア中央新幹線 リベラリズム ワクチン接種証明 一衣帯水の日中両国 主権者国民連合 人物破壊工作 令和のコメ騒動 令和六年能登半島地震 企業献金全面禁止提案 伊勢志摩サミット 価値観外交 偏向報道(1) 偏向報道(2) 偽装CHANGE勢力 働かせ方改悪 入管法改定=奴隷貿易制度確立 共謀罪・新治安維持法 兵庫県公益通報事件 内外経済金融情勢 冤罪・名誉棄損訴訟 処理後汚染水海洋投棄 出る杭の世直し白書 分かち合いの経済政策 利権の支出VS権利の支出 利権の財政から権利の財政へ 北陸新幹線延伸 原発を止めた裁判長 原発ゼロ 原発・戦争・格差 原発再稼働 原発放射能汚染マネー還流 参政党 反グローバリズム 反戦・哲学・思想 反知性主義 台湾有事 合流新党 国家はいつも嘘をつく 国民の生活が第一 国民民主バブル 国葬 国際勝共連合 地球環境・温暖化 増税不況 壊憲危機事態 壊憲発議 外国為替資金特別会計 多様な教育機会を確保せよ 天下り・公務員制度改革 安倍政治を許さない! 安倍晋三新政権 安倍暴政 家庭教育への介入 対米自立 対米隷属派による乗っ取り 小池劇場 小沢一郎氏支援市民運動 小沢代表・民主党(1) 小沢代表・民主党(2) 小沢代表・民主党(3) 小沢代表秘書不当逮捕(1) 小沢代表秘書不当逮捕(2) 小沢代表秘書不当逮捕(3) 小沢代表秘書不当逮捕(4) 小沢代表秘書不当逮捕(5) 小沢代表辞任 小泉竹中「改革」政策 尖閣問題 尖閣海域中国漁船衝突問題 山かけもりそば疑惑 岸田文雄内閣 市場原理主義VS人間尊重主義 平和人権民主主義 幸せの経済 後期高齢者医療制度 悪徳ペンタゴン 悪徳ペンタゴンとの最終決戦 憲法 戦後史の正体 改元 政局戦国時代 政治とカネ 政治・芸能・メディアの癒着 政治資金規正法改正 政界再編 政界大再編の胎動 政策連合 政策連合(平和と共生)=ガーベラ革命 斎藤知事公選法違反疑惑 断末魔ビジネスモデルDBM 新55年体制 新・帝国主義 新国対政治 新型コロナワクチンは危険? 新型肺炎感染拡大 日中関係 日本の独立 日本の真実 日本の黒い霧 日本国憲法 日本学術会議 日本経済分析 日本財政の闇 日本郵便保険不正販売 日米FTA交渉 日米経済対話・FTA 日銀総裁人事 日韓問題 朝鮮戦争・拉致問題 東京汚リンピック 桜疑惑 森田健作氏刑事告発 検察の暴走 検察審査会制度の不正利用 橋下徹大阪府知事 橋下維新暴政 歴史修正主義 民主党の解体 民進党・立憲民主党・連合の分解 求められる政治スタイル 決戦の総選挙(1) 決戦の総選挙(2) 決戦の総選挙(3) 決戦の衆院総選挙 沖縄県知事選2014 消費税増税白紙撤回 消費税大増税=大企業減税 消費税減税・廃止 激甚災害 無意味な接種証明 猛毒米流通事件 現代情報戦争 疫病Xとワクチン強要 監視社会 真野党共闘 知能不足の接種証明 石破内閣 福島原発炉心溶融 福田政権 科学技術・スポーツ利権 竹中金融行政の闇 第二平成維新運動 築地市場移転問題 米中貿易戦争 経済・政治・国際 経済政策 維新とCIA 習近平体制 胡散臭い石丸現象 自主独立外交 自民党壊憲案 自民党総裁選 自民大規模裏金事件 菅コロナ大失政 菅・前原外交の暴走 菅直人政権の課題 菅直人選挙管理内閣 菅義偉内閣 菅義偉利権内閣 著書・動画配信紹介 裁量財政からプログラム財政への転換 西川善文日本郵政社長解任 言論弾圧 警察・検察・司法(1) 警察・検察・司法(2) 警察・検察・裁判所制度の近代化 財務省の闇 財政再建原理主義 財政危機の構造 資本主義の断末魔 資本主義対民主主義 軍備増強 辺野古米軍基地建設 連合の解体 郵政民営化・郵政利権化(1) 郵政民営化・郵政利権化(2) 野田佳彦新代表 野田佳彦財務省傀儡政権 金利・為替・株価特報 金権腐敗自維連立政権 金融政策 金融行政 関西万博中止 集団的自衛権行使憲法解釈 食の安全 食料安全保障 高市新体制 高橋洋一氏金品窃盗事件 高額療養費制度改悪 鳩山友紀夫政治 鳩山民主党の課題 麻生太郎氏・麻生政権(1) 麻生太郎氏・麻生政権(2) 麻生太郎氏・麻生政権(3) 麻生太郎氏・麻生政権(4) 齋藤元彦知事「嘘八百」問題 2010参院選(1) 2010参院選(2) 2010参院選(3) 2012年東京都知事選 2012年総選挙 2013年参院選 STAP細胞

有料メルマガご登録をお願い申し上げます

  • 2011年10月より、有料メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」の配信を開始いたします。なにとぞご購読手続きを賜りますようお願い申し上げます。 foomii 携帯電話での登録は、こちらからQRコードを読み込んでアクセスしてください。

    人気ブログランキング
    1記事ごとに1クリックお願いいたします。

    ★阿修羅♪掲示板

主権者は私たち国民レジスタンス戦線

  • 主権者は私たち国民レジスタンスバナー

    主権者は私たち国民レジスタンスバナー

著書紹介

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2026年2月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

関連LINKS(順不同)

LINKS1(順不同)

LINKS2(順不同)

カテゴリー

ブックマーク

  • ブックマークの登録をお願いいたします
無料ブログはココログ