有名人=湾岸署の本当の理由
ネット上に
【なぜ有名人は湾岸署へ?】
と題する記事が掲載されている。
timelesz猪俣周杜氏が釈放された刑事事件で同氏は湾岸署に勾留された。
同氏の場合は同氏が逮捕された辰巳が湾岸署の管轄区域であることが主たる理由であると見られる。
上記記事はある弁護士のXへの投稿を紹介したもの。
投稿内容は、釈放時に署の前に報道陣が殺到して現場が混乱するため、署の前の道が広く、交通量の少ない湾岸署が選ばれているとする。
しかし、この見解は不十分であると考えられる。
問題は警察における被疑者への対応方法にある。
被疑者は警察署に勾留されたのち、検察に身柄が送られる。
「身柄送検」と呼ばれるもの。
検察での取り調べが終わると所管の警察署に身柄が戻される。
問題は警察での被疑者に対する取り扱い。
一般の警察署の場合、警察署で被疑者が護送車両に乗り込む場面が警察署裏側敷地などの屋外になっている。
メディアは警察署敷地内の屋外で被疑者が護送車両に乗り込む場面を「盗撮」して報道する。
被疑者は縄手錠の状態にある。
縄手錠の被疑者を警察署敷地外から「盗撮」することが容認されている。
これは警察のメディアに対する「サービス」である。
テレビや週刊誌はこの「サービス画像」を放映、販売する。
しかし、いくつかの警察署では、外部からの「盗撮」ができない構造になっている。
「遮蔽措置」が取られている。
護送車両への乗り込みが警察署内の地下駐車場である場合は、メディアは警察署敷地外から縄手錠の被疑者を「盗撮」することができない。
被疑者の縄手錠の写真や映像を「盗撮」することが構造上不可能になっている。
警視庁所管では湾岸署や麹町署が遮蔽措置のある警察署になる。
芸能業界は警察業界と深くつながっている。
このことから、芸能人を逮捕した場合には身柄が湾岸署に移されて「遮蔽措置」の傘の下に被疑者が置かれる。
芸能人以外の被疑者でも、警察が何らかの事情から縄手錠の被疑者の姿を外部に撮影させないとの意思を有する場合には、湾岸署や麹町署に身柄が持ち込まれるのである。
警視庁本庁も遮蔽措置のある警察施設になる。
基本的人権の尊重の視点では、被疑者に対しては「無罪推定の原理」が適用される。
あくまでも被疑者であって犯罪者であることが確定していない。
無罪推定の原理に従えば、被疑者の人権が正当に守られる必要がある。
すべての警察署において、被疑者の縄手錠の姿を外部に公開することは許されない。
ところが、日本の警察には憲法が規定する基本的人権の尊重という概念が波及していない。
警察は癒着するメディアへの「サービス」として被疑者の縄手錠の写真および動画撮影を容認している。
また、被疑者が著名人の場合、検察への身柄送致は単独護送になるのが通常だ。
しかし、著名人であっても権力に敵対する人物の場合は、単独護送の取り扱いをせずに、集団護送の措置を取る。
これは被疑者に対する「拷問」の意味を有する。
法務省所管の施設の場合、被疑者の写真や映像が撮影されることを防ぐための「遮蔽措置」は必ず、確実に取られている。
ところが、警察が所管する領域においては被疑者の写真および動画の撮影=盗撮を警察当局が公認している。
日本の警察組織に基本的人権尊重という概念が存在しないことを示している。
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