イオン社長の虚偽答弁
7月28日午後4時27分に熊本県熊本地方で発生した最大震度7の大地震。
地震の規模を示すマグニチュードは7.1だった。
甚大な被害が発生した。
熊本県上益城郡嘉島町に立地するイオンモール熊本では地震発生から1時間23分後の午後5時50分頃に大爆発が生じた。
爆発によって7人が死亡した。
地震発生後にいったんはイオンモール建屋から外に脱出・非難したが館内に戻って犠牲になった。
イオンモールでは地震で被害が発生した場合に屋外に退避し、退避後は館内に戻らないマニュアルが作成されていた。
亡くなった7名は全員がイオンモールテナントの専門店従業員。
コスメ店「ハビタ」の女性従業員2名
アパレル大手のオンワードホールディングス傘下の「any SiS(エニィsィs)」と「WEGO(ウィゴー)」の従業員2名
テナント名が公表されていない店舗の従業員2名
が犠牲になった。
オンワード傘下のテナント従業員は貴重品を取りに館内に戻り被害に遭ったと伝えられている。
「ハビタ」の従業員は営業部長からレジの金を金庫に移すように指示を受けて館内に戻って被害に遭ったとされる。
爆発事故が起きた翌日の7月29日にイオン株式会社取締役兼代表執行役社長の吉田昭夫氏が記者会見した。
質疑応答では次のようなやり取りがあった。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2836897?page=10
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2836897?page=11
―― 災害のときに外に出た方は中に入らないというルールということだった。一方で、説明の中で鍵とか荷物を取りに行ったのではという可能性もあると。
なぜ従業員が入ってしまったのか。例えば誰かが許可したとかそういうことはあるか?
イオン 吉田昭夫社長:
今日、私現地に入りまして、避難誘導をしていたマネージャーと直接話をしてまいりました。かなりパニックに現地はなっていて、お客様もまずすごい数の方が出る。
従業員も先ほどトータル2700人、出勤者数はその半分ぐらいかもしれませんけども、そんな中で、制御をするっていうか止めたりという行動に動けるっていう部分がなかなか難しかったということは、おっしゃってました。
皆、避難するのに精一杯という状態が、やはりあの揺れの中であったということがあります。
なので、我々は中に人が戻ったりとかそういうことの認識というのはその時点ではできなかったということでありました。
-- 確認です。「中に入って良い」など許可やアナウンスは?
イオン 吉田昭夫社長:
そういったことは一切ございません。明確に否定しておきます。そういったことはございません。
イオン株式会社の吉田昭夫社長は7月29日の会見で
「中に入って良い」など許可やアナウンスについて
「そういったことは一切ございません。明確に否定しておきます。そういったことはございません。」
と回答していた。
ところが、その後、「イオン側に確認して店に戻った」という証言が相次ぎ、イオンが聞き取りを行った結果、現場の判断で一時的な入館を認めていた事実が確認された。
イオン株式会社は8月11日になって、避難後の再入館を認めない運用を前提としていた一方で、現場の社員らが要望に個別対応して一時入館を認めていたと発表した。
7月29日には虚偽の説明をしていたことが明らかになった。
7月29日の会見を報じた記事が多数あるが、そのなかの一つに
J-CASTニュース編集部 野口博之氏が発信した記事がある。
記事は「人災にしたい質問ばかり」「明確な言質を取った」の見出しを付けて
「批判が出たのが、避難についての別の記者の質問だ。
吉田社長は、一部スタッフが施設内に残ったことについて、客らの避難誘導に手一杯で、制御が難しかったと説明した。これに対し、この記者は、「確認ですけど、『中に入っていいよ』とアナウンスとかは?」と聞き返した。
すると、吉田社長は、心外だとの表情でこう説明した。」
と記者会見のやり取りを紹介した上で、
「こうした記者の質問ぶりについては、「人災にしたい質問ばかり」「社長がムッとするのもわかる」「見ていてイライラする」などと疑問や批判の声が上がっている。また、吉田社長の対応に対しては、「この誠実な姿勢こそ、トップのあるべき姿だ」「無神経な記者を完全論破」などと賞賛する声が出た。」
と記述している。
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