内外株式市場に変調の兆し
AI・半導体・関連投資がけん引した株価暴騰。
潮流転換の兆しがある。
2022年11月のオープンAI社(OpenAI)によるチャットGPT(ChatGPT)公開。
「生成AI」の新次元が開拓された。
本年1月に米生成AIアンソロピックが「クロード・コワーク」を発表し。
「コワーク」は単なる対話型AIでなく、法務や財務などの業務を〝自律的に〟遂行する「エージェントAI」と呼ばれるもの。
「エージェントAI」登場により従来のソフトウェア・ビジネスモデルが衰退するのではないかとの不安が広がった。
いわゆる「SaaSの死」。
SaaSは”Software as a Service”の略称。
「アンソロピックショック」と表現された。
AIの分野でもこれから激しい競争が展開される。
優勝劣敗が鮮明になっていくだろう。
市場の急拡大で業績急拡大が見込まれる企業群が存在する。
筆頭はエヌビディア。
米半導体株指数の変化を見ると昨年4月から本年3月までに約2倍の水準に跳ね上がった。
それが3月から6月にさらに2倍に跳ね上がった。
ここで変調の兆しがある。
6月5日のNY市場でNADSAQが4.18%下落した。
エヌビディア株も6.2%下落して時価総額が5兆ドルを割り込んだ。
5兆ドルは1ドル=160円で計算して800兆円。
日本のGDPをはるかに上回る。
エヌビディア株の時価総額はたった1日で52兆円も減少した。
想像を絶する世界が広がっている。
日経平均株価は3月30日の50588円から6月3日の68786円まで36%も急騰したが主因は同じ。
AI・半導体・関連投資。
上昇相場の最後に「掉尾の一振」で大きく振れる。
この状況が生じつつあるとの感触を持つ。
日本株価は2012年11月の野田佳彦首相解散宣言を起点に13年半の上昇相場を形成した。
1990年初から2003年4月末までの株価崩落も13年半。
日本株価は重要な節目に差しかかりつつある。
冷静な視点が必要だ。
AIがこれからどのように発展するか。
期待は無限に広がるが、ネガティブな側面は無視されている。
激烈な設備投資という「実需」が企業収益と株価を支えているが、完成する設備が生み出す「生産能力」に見合う「最終需要」が高水準で維持されるのか。
実は不安は存在する。
成長が見込まれる企業の株価収益率=PERが30倍や40倍になるのは不当ではないが、PER40倍は利回りにすると2.5%。
米国10年国債利回りは4.5%を超えているから利回り2.5%は大きく見劣りする。
株が「買われ過ぎ」との見立ても成り立ち得る点には留意が必要だ。
どんな宴も永遠に続くわけではない。
宴には終りがある。
このことを頭の片隅に置くことが肝要。
株価は上昇したが日本経済はまったく浮上していない。
経済が悪いのに株価が上昇することの意味は深刻。
生産の果実が資本に偏って分配されていることを意味する。
労働者を踏み台にして企業利益が拡大し、これが株高をもたらしている。
経済低迷国の株価上昇は格差拡大と同義なのだ。
(お願い)
情報拡散を推進するために「人気ブログランキング」クリックをぜひお願いします。
続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第4438号
「いま最優先で断行するべきこと」
でご高読下さい。
月初のこの機会にメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」ご購読をぜひぜひぜひお願いします。
『ザイム真理教』(森永卓郎著)の神髄を深堀り、最重要政策争点財務省・消費税問題を徹底解説する新著を上梓しました。
『財務省と日銀 日本を衰退させたカルトの正体』
(ビジネス社)
https://x.gd/LM7XK
ご高読、ならびにアマゾンレビュー、ぜひぜひ、お願いします。
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
のご購読もよろしくお願いいたします。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、support@foomii.co.jpまでお願い申し上げます。
価格:1,980円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
価格:1,870円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
価格:1,650円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
価格:1,650円 通常配送無料
出版社:株式会社コスミック出版
amazonで詳細を確認する
価格:994円 通常配送無料
出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する
価格:907円 通常配送無料
出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する
価格:1,620円 通常配送無料
あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)
価格:1,620円 通常配送無料
価格:994円 通常配送無料
出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する
価格:1,620円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
価格:1,512円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)
価格:1,728円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
価格:1,728円 通常配送無料
出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する
« 太鼓持ち芸人の末路心配 | トップページ | 日中悪化の深刻ダメージ »
「金利・為替・株価特報」カテゴリの記事
- 株式市場の宴のゆくえ(2026.06.11)
- 内外株式市場に変調の兆し(2026.06.07)
- 底割れした日経平均先物(2026.03.21)
- 高市トランプ発株式市場激震(2025.10.12)
- 日銀によるETF売却の評価(2025.09.19)







