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2026年6月 1日 (月)

井の中の蛙大海を知らず

「井の中の蛙(かわず)」

という言葉は高市早苗氏のためにあると思われる。

日本の情報空間という「井」のかなで「蛙」はもてはやされる。

なぜか、ビジネスだからだ。

本心でもてはやす人はほとんどいないだろう。

会社に金が流れ、金をもらって仕事をしているからもてはやす。

メディアに登場する人物も金の流れで動く。

金の流れで動かない者はメディアから遠ざけられる。

消費税の減税を批判する者は消費税減税を封殺しようとする財務省から財政支出を受け取っている。

金の流れに乗って財務省の応援団をやっているだけ。

「井の中の蛙 大海を知らず」

とも言う。

八百長の狭い世界の中でだけ大きな顔をしていられる。

だが、高市外交で日本の没落は確実に加速する。

高市首相は中国に対して敵対的な対応を示して、井の中の大海を知らない一部の者から絶賛を浴びる。

しかし、中国は日本をあまり相手にしていない。

「格が違う」

と考えている。

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高市首相はトランプ大統領に抱きついて、トランプ大統領が日本の味方をしてくれると思い込んでいるのかも知れないが甘い。

トランプ大統領は自分自身の損得、米国の損得しか考えない。

その文脈で日本を利用しようと考えるときは、日本に調子よく合わせる。

だが、米国が最大の関心を払っているのは中国だ。

トランプ大統領自身がG2との表現を用いた。

これに対して中国の習近平主席は

「トゥキディデスの罠を乗り越え、大国関係の新たなパラダイムを構築しよう」

とトランプ大統領に呼びかけた。

トランプ大統領が「トゥキディデスの罠」の意味を理解していたかは不明だが、注視が必要なのは、習近平氏自身が自国を「大国」と表現したこと。

これに対してトランプ大統領は習近平氏は「偉大な指導者」だと持ち上げた。

中国が中国のことを「大国」と表現することをまったく批判しない。

というより、「G2」はトランプ大統領が提示した言葉なのだ。

「トゥキディデス」は紀元前400年代に、民主政のアテネと軍国主義のスパルタという二大ポリスが古代ギリシアの覇権をめぐって争った「ペロポネソス戦争」においてアテネの将軍だった人物の名。

トゥキディデスは戦記『ペロポネソス戦争史』に詳細な記録を残した。

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この戦記の記述を踏まえて、米国の政治学者でハーバード大学教授のグレアム・アリソン氏が「トゥキディデスの罠」と題する論文を2012年に発表。

アリソン教授は、既存の覇権国と急速に台頭する新興国の間で、構造的な緊張と恐怖が引き金となり、摩擦や衝突が起こることを

「トゥキディデスの罠」

と命名した。

アリソン氏は中国とも親交が深く、習近平氏の懐刀である「チャイナセブン」の一人である王滬寧(おうこねい)氏とも親しい。

「ペロポネソス戦争」では覇権国のスパルタが新興国のアテネに勝利しており、このため、習近平氏は当初、「トゥキディデスの罠」の引用を控えたといわれるが、現在はこだわりがない。

いまや、世界に君臨する2大国は米国と中国である。

購買力平価ベースではすでに中国の経済規模が米国を上回っている。

しかも、米国はトランプ大統領の暴走によって国際社会での評価を著しく低下させている。

米国に代わり国際的評価を一段と高めているのが中国である。

欧米トップが北京詣でに殺到して、習近平氏自身が外遊する回数が極めて少なくなっている。

米国のトランプ大統領も中国に対しては特段の敬意を払わざるを得ない。

トランプ大統領が日本を素通りして訪中した際、帰りの飛行機から高市首相に電話を入れてもらうために外務省が総力を結集したと伝えられている。

日本の国民は大海を見て、高市首相が国際社会のなかで、どのような位置にいるのかを知る必要がある。

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