地位に恋々とする石破首相
石破茂氏は2007年参院選で与党過半数を守れなかった当時の安倍晋三首相を糾弾した。
「やはり責任は総理にある。
私の使命だと何度も言っていたけれども、民主主義国家における指導者というのは、主権者たる国民が『あなたやりなさい』ということがあって、初めて使命を果たすことになる。
国民は『あなたにやってもらいたいとは思いません』と言ったのではないか」
石破氏は2011年に参院選で惨敗した菅直人首相(当時)にこう言った。
「参議院は政権選択の選挙ではない。
しかしながら菅民主党政権の是非を主権者たる国民に問うた。
それが参議院選挙の意義だった。
間違いない」
「この選挙の国民の選択は菅(かん)民主党政権、これを正せということが選挙の結果だった。
選挙を舐(な)めないでください。
国民の選択なんです。
主権者たる国民の選択なんです」
「総理あなたは石にかじりついても辞めないとおっしゃったそうですね。
支持率にはマイナスがないとおっしゃったそうですね。
お辞めになる気なんかないでしょう」
石破氏は菅直人氏に対する上記発言の一部を意識しているようだ。
石破首相は9月2日の両院議員総会で
「地位に恋々(れんれん)とするものではまったくございません。
しがみつくつもりもまったくございません」
と発言した。
自民党幹事長の森山裕氏は辞意を表明したが、石破首相に辞表を提出していない。
「辞表」ではなく「進退伺」を提出した。
森山氏は自民党鹿児島県連の会長を辞任する考えを表明したが、その後に撤回して会長続投の方針を示した。
この際の「辞意表明」は「茶番」と揶揄されている。
石破茂首相が国会演説などでたびたび引用する石橋湛山元首相。
石橋湛山は、大正デモクラシーの時代から日中戦争、そして、軍国主義にいたる時代に「小日本主義」を掲げ、軍事力の強化と植民地を持つことの経済的な無意味さを問い続け、リベラリズムを貫いた硬骨のジャーナリスト。
政治家に転じたのち、1956年12月に実施された自民党結党後初の総裁選で、決選投票の末に2、3位連合で初回投票第1位の岸信介を破り総裁に選任され、同月に石橋湛山内閣を発足させた。
だが、石橋氏は1957年1月、急病に倒れ、2月23日、内閣総辞職して総理大臣を辞任した。
在任期間はわず65日だった。
医師から2ヵ月の休養を求められると
「首相の国会欠席は公約たる国会運営の正常化に背く」
として辞職した。
辞職に際し、石橋は自らの政治的良心に従って辞任するという書簡を国民に宛てて公表したが、ここでいう政治的良心が「国会運営の正常化という公約に反する」というものだった。
石橋は、かつて東京駅の遭難によって長期入院を余儀なくされた浜口雄幸首相を、国会運営を混乱させた元凶であると厳しく糾弾した。
この自らの言葉に背かないという「政治的良心」に従って石橋は首相の職を辞した。
石橋は文字を入れ替えれば石破氏。
石破首相に「政治的良心」はあるのか。
「言行不一致」が明白ななかで、「しかるべきときに決断する」と述べて首相の座に恋々とする姿勢は醜悪極まりない。
森山幹事長も辞意が明確なら「進退伺」ではなく「辞表」を提出すべきである。
フジサンケイを除くメディアが報道規制を敷いて報道を控えているように見えるが、自民党内では総裁選前倒し実施を求める声が急激に拡大している。
出処進退の表明は「美学」に属する。
石破氏、森山氏の「美学」に反する醜態が際立っている。
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