2025年7月の巨大地震と大津波
本年7月に地震と津波があるとの予知夢が喧伝されて注視していたが、7月30日にカムチャッカ半島沖で巨大地震が発生して津波も発生。
日本にも1メートルを超える大津波が襲来している。
予知夢を全否定も仕切れない現実が生じていると言える。
マグニチュード8.8の地震は巨大地震に分類される。
ロシアでは3メートルを超える津波が陸地を襲い、建物が流される映像が伝えられている。
7月30日の日本の沿岸部では夕刻の6時から7時ころにかけて満潮となるため、その時間帯の津波襲来に強い警戒が求められる。
今回の地震は太平洋プレートが沈み込む接触面で発生するプレート型地震と見られている。
今後発生が予想される南海トラフ地震と同類型の地震。
想定されている南海トラフ地震がいつ現実化するのかは不明。
最大級の警戒が必要である。
今回のカムチャッカ地震に関して警戒が求められるのは、目先は7月30日夕刻の満潮時の影響だが、少し時間軸を広げると、今後に想定される余震の発生だ。
余震には二つの類型がある。
地震発生時から時間的に極めて接近した時間帯に発生する余震群が一
つ。
もう一つは本震発生から数年から十数年の時間をおいて発生する余震。
マグニチュード8.8クラスの巨大地震が発生したのであるから、当然のことながら規模の大きな余震の発生を警戒しなければならない。
2016年4月に発生した熊本地震では4月14日と16日に二度の震度7の激しい揺れが観測された。
地震の規模を示すマグニチュードでは4月14日の地震がマグニチュード6.5であったのに対し、4月16日の地震がマグニチュード7.3だった。
このことから、4月16日の地震が本震で14日の地震は前震とされた。
大きな地震が本震でなく前震の場合があり、この場合には、大きな地震の直後により大きな地震が発生することになる。
また、一つの地震が離れた場所にある別の地震を誘発するケースもある。
1596年に発生した慶長伊予地震では、
9月1日に、愛媛の中央構造線・川上断層セグメント内でM7.0規模の地震が発生した。
その3日後の9月4日に、豊予海峡を挟んで対岸の大分でM7.0-7.8の慶長豊後地震(別府湾地震)が発生。
この豊後地震の震源とされる別府湾-日出生断層帯は、中央構造線と連続あるいは交差している可能性があるとされる。
さらにその翌日の9月5日、これらの地震に誘発されたと考えられるM7.0-7.1の慶長伏見地震が京都で発生した。
このように離れた場所で地震が連鎖的に発生する事象が確認されている。
カムチャッカでの巨大地震発生がもたらす影響に十分な警戒が求められている。
予知夢については頭ごなしに否定する向きが多いが、この世の中では科学的に解明が難しい事象が観測されることは少なくない。
科学はあくまでも確立された知見に基づくものごとの解釈であって、人類がまだたどり着けていない領域に何らかの法則性や蓋然性が存在することを断定的に否定することは真実に対して謙虚な姿勢ではない。
科学的に説明のつけにくい事象が存在する可能性を全否定しないことが真実に対する謙虚な姿勢であると言える。
その謙虚な姿勢こそ、未知の分野の新たな知見を引き出す、あるいは、確立させる原動力になることを見落とすべきでない。
私たちが知るべきことは日本が世界最大の地震国であるという事実。
全世界において人が認知する大きな地震の2割以上が日本で発生している。
地震計の設置が広がり、1500ガル以上の揺れを伴う地震が頻発していることも確認された。
かつての知見では、関東大震災は震度7で、ガル数としては350ガルないし400ガル程度だろうと思われていた。
ところが、現在では震度7は1500ガル以上に相当するということが、阪神淡路大震災の後に全国各地に地震計が置かれた結果として科学的に判明した。
問題は日本の原発の耐震性能である。
関東大震災が350ガルないし400ガル程度であったことを前提に日本全国の原発が建造された。
その結果、日本の原発のほぼすべてが1500ガルの揺れに耐えられる性能基準で建造されていない。
福井地方裁判所の樋口英明裁判長が大飯原発の運転停止命令を示した主因がこの点にある。
私たちは巨大地震再来のリスクが目の前に迫っていることを認識することが必要不可欠だ。
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