123便墜落真相解明は最重要事項
2025年は日航ジャンボ123便が墜落して40年の節目の年。
自民党の佐藤正久参議院議員が2025年4月10日の参院外交防衛委員会での質問で123便墜落事件に言及し、その内容がネット上で拡散されている。
4月16日に、佐藤正久参院議員が「1985年のJAL123便墜落事故は自衛隊が訓練中に誤って撃墜したために起きた」と主張しているとの情報が拡散された。
この情報は誤り。
佐藤氏は「自衛隊が撃墜した」という言説が書籍などで拡散されているとして、これを問題視する発言を示した。
流布された情報は佐藤氏が引用した言説部分を切り取ったもので、佐藤氏の見解を示すものではない。
しかし、こうした情報が拡散される背景が存在することに留意が必要だ。
政府事故調は123便墜落の2年後にあたる1987年に、事故は後部圧力隔壁の不適切な修理に起因するとの推論を示した。
しかし、123便墜落に関しては極めて多くの疑問点が残されている。
123便は40年前に墜落した。
1985年8月12日18時56分、JAL123便が群馬県上野村高天原山尾根付近に墜落。
乗員乗客524名のうち、520名が犠牲になった。
520名のなかに懐妊した女性が1人おり、胎児も含めれば犠牲者は521人。
このうち、4名の乗員乗客が救出された。
救出されたなかにJAL客室乗務員(当時)の落合由美さんがいた。
落合さんは123便墜落直後の状況を証言した。
「墜落の直後に、「はあはあ」という荒い息遣いが聞こえました。ひとりではなく、何人もの息遣いです。そこらじゅうから聞こえてきました。まわりの全体からです。
「おかあさーん」と呼ぶ男の子の声もしました。」
当時のJAL客室乗務員の落合さんが、墜落直後に多数の生存者が存在したことを証言した。
ところが、政府の事故調査報告書は落合さんの証言とまったく異なる記述を示した。
「救出された4名以外の者は即死もしくはそれに近い状況であった。」
現場で直接の体験をした落合さんの証言と事故調の記述がまったく異なる。
事故調報告書を執筆したのは現場にいなかった者。
どちらが事実を反映していると考えるのが適正か。
政府事故調は真実を記述していない。
この観測が人々に保持され続けてきた。
多くの事実、状況から、政府事故調が事実を反映していないとの疑惑が存在し続けた。
状況が一変したのは2013年9月に運輸省航空事故調査員会が
「62-2-JA8119(航空事故調査報告書付録)
(JA8119に関する試験研究資料)」
https://bit.ly/3KAt8Kr
を公表したことによる。
上記資料が「異常外力の着力」を明らかにした。
同資料116頁に「異常外力の着力点」が図示され、
101頁に「18時24分35.64秒ごろに前向きに、また、36.16秒ないし36.28秒ごろに下向きに、それぞれ異なる異常な外力が作用したことが確からしく考えられる。」と表記された。
他方、すでに開示されているボイスレコーダー書き起こし記録には、
18時24分35、36秒 「ドーンというような音」
と表記されている。
ボイスレコーダー音声は完全開示されていないが、開示されている部分については音声書き起こし文書が公表されている。
新たに公表された「異常外力の着力」の時刻と、ボイスレコーダー書き起こし記録の「ドーンというような音」の時刻とが完全に一致する。
「ドーンというような音」が響き渡った直後の18時24分39秒に機長が
「まずい、なんか爆発したぞ」
の声を発した。
123便は内部の圧力隔壁が損傷して垂直尾翼が失われたことによって墜落したのではなく、「異常外力着力」=「外からの衝撃」によって垂直尾翼を失い、墜落したと考えるのが適正との判断が生まれている。
123便墜落の真相を明らかにすることは極めて重要なことである。
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