文春訂正でも本質に変化なし
中居正広氏を巡るトラブルにフジテレビ社員が関与していたと報じた記事について週刊文春は、
昨年12月26日発売号で、トラブルの当事者とされる女性が、中居氏との会食にフジテレビ社員から「誘われた」と報じた記事について、
その後の取材で「中居氏に誘われた」ことが判明したと発表した。
週刊文春は、当初の報道で文春に先んじて第一報を報じた『女性セブン』を間接的に引用し、
<記事によると、2023年にX子さんは中居、フジテレビの編成幹部A氏と3人で会食する予定だったが、A氏がドタキャン。彼女と中居は2人で会食することになったが、そこでトラブルが発生。>
と記述した。
しかし、その後の取材により、
「X子さんは中居に誘われた」
「A氏がセッティングしている会の"延長"と認識していた」
ということがわかったとして「お詫びして訂正いたします」と発表した。
1月28日に電子版に記載し1月30日発売号で訂正の内容を改めて説明した。
ただし、これに先立って、すでに誌面では1月8日掲載号以降は、訂正内容に基づく報道を行ってきた。
したがって、1月17日の紙芝居会見においても、
「当該期日に女性がフジテレビ社員によって誘われたのではないとしても、その直前にフジテレビ社員が中居氏との接点となり、その延長線上で当該事案が発生したのではないか」
などの質問が展開された。
この訂正報道を針小棒大に取り扱い、文春に対する逆襲を演じる「情報操作」が展開されているように見受けられるが「失当」である。
問題は女性と中居氏の接触の接点にフジテレビ社員が位置していたのかどうか。
トラブルが発生した当該期日の夜の天候は雨とされており、当該期日は2023年6月2日であるとの説が有力視されている。
他方、中居氏宅でBBQが開催されたのは2023年5月31日だったことをタレントのヒロミ氏がテレビ番組で明らかにした。
フジテレビ社員A氏が当該女性に声をかけて5月31日のBBQに女性が参加したとする。
このBBQの延長線上で中居氏とフジテレビ社員A氏と女性X子さんが寿司屋に行ったとの報道がある。
その場で携帯番号またはラインの交換が行われたとの指摘がある。
この延長線上で中居氏がX子さんに連絡し、6月2日に女性が中居氏宅を訪問することになった可能性を否定できない。
中居氏が、フジテレビ社員A氏も来るとX子さんに説明し、X子さんが中居氏宅を訪問したことも十分に考えられる。
中居氏がX子さんの到着後、あるいは、直前にA氏が来なくなったと伝えた可能性もある。
ジャーナリストの西谷格氏は次のようなケースを想定する。(追記:当初、下記文章を揚井人文氏の記事として記述しましたが、西谷格氏による記事でしたのでお詫びして訂正いたします。)
「週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった」
https://x.gd/mDrA5
中居「週末にAさんと一緒にみんなで飲み会やるんだけど、X子さんも来ませんか?」
X子「Aさんも来られるんですか?」
中居「うん、Aさんが『みんなで飲もうよ』って言ってて、X子さんにも是非来て欲しいんだって」
X子「分かりました。私も参加します」
そして、当日の集合時間直前に中居がX子さんに対して「ごめん、今日は大雨のせいでAさんは来られなくなったみたい」と伝えたとしたら、X子さんの脳内でA氏の立ち位置はどうなるだろう。(Aさんに騙された!)
と思い込み、そう誤認してしまうのではないか。
(ここまで西谷氏の記事より引用)
中居氏宅でのBBQへの参加をフジテレビ社員A氏が仲介。
このBBQで中居氏がX子さんに直接連絡を取る方法を取得することをA氏が仲立ちした。
その上で、中居氏がA氏も参加することを告げてX子さんの来訪を要請してX子さんがこれに応じた、との筋書きが存在した可能性は否定されていない。
第三者委員会の調査で事実がどこまで明らかになるのか不明だが、女性が中居氏宅を訪問することになった経緯の解析が極めて重要になる。
仮に、このような関与がまったくなく、中居氏と女性の完全にプライベートな関係のなかでトラブルが生じたとするなら、当該期日に限定せずにフジテレビは今回事案とフジテレビの関係はないと強く訴えると考えられる。
BBQへの女性の参加を含めてフジテレビ社員A氏の関与が皆無であったのなら文春の報道は問題視されるべきだが、当該期日の直前とも言える日程で開催されたBBQへの女性の参加にA氏の関与があったのなら、文春の訂正を過剰に攻撃することは適正でない。
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