メディアが石破内閣叩く理由
創刊は1997年4月。
創刊27年を超えた。
「独立自尊の日本を目指し、権力と闘う言論誌」とある。
私も多くの寄稿をしたのちに連載を担当している。
連載記事「植草一秀の『月刊・経済時評』」は154回を重ねた。
直近号である2024年10月号のメインテーマは「総裁選」。
石破内閣で総務大臣に就任した村上誠一郎氏がインタビュー記事を寄稿している。
タイトルは
「総裁選の使命は「安倍政治からの脱却」」
この主張を掲げる村上氏を石破氏が重要閣僚として起用。
村上氏はかねてより安倍晋三氏を厳しく批判してきた論客である。
安倍内閣の財政・金融政策、外交を厳しく批判する。
また、森友事件で官僚機構を破壊したことも非難。
統一協会に選挙を手伝わせたことも批判している。
石破首相が村上誠一郎氏を総務大臣に起用したことをアベノミクス信奉者、対中国・対韓国敵対指向の右翼勢力が批判している。
これと足並みを揃えてメディアが石破内閣発足直後から激しい石破内閣攻撃を展開している。
この攻撃を主導しているのは日本支配者である米国支配勢力と対アジア敵対外交を主導する対米隷属右翼勢力だ。
したがって、メディアの石破内閣攻撃を安易に受け入れることには慎重であるべきだ。
メディアの情報誘導、メディアコントロールが際立つ。
自民党総裁選でアベノミクスをいまなお継承すると唱えたのが高市早苗氏。
しかし、アベノミクスの中核を占める金融超緩和政策は重大な問題を引き起こしてきた。
日本における4%を超えるインフレと日本円暴落。
高市氏は経済安保担当相でありながら日本円暴落を一度も問題視しなかった。
信じがたい失態である。
日本円暴落によって何が起きているのか。
日本の優良不動産、水資源、観光資源、企業所有権が激しい勢いで海外流出している。
高市氏が毛嫌いする中国資本が日本の優良資産の所有権を根こそぎ獲得しつつある。
この状態に対して無防備どころか、金融緩和拡大でさらなる円暴落を誘導し、外国資本による日本乗っ取りを助長しているのだから開いた口が塞がらない。
また、4%を超えるインフレは労働者実質賃金を大幅減少させる。
労働者実質賃金を増大させる最重要の施策はインフレ抑止である。
この意味で金融政策の正常化は必要不可欠だ。
石破首相も村上総務相も金融政策正常化を肯定している。
ただし、日銀政策変更に対する思惑で、行き過ぎた株価暴落が生じる場合には、これを回避しなければならない。
自民党総裁選で石破氏が勝利した後に円高と株安が生じたことを、高市氏支援勢力が「政争の具」にして「石破内閣で株価暴落」を激しくアピールしたことに対し、石破首相が金融政策の慎重な運営を求めるメッセージを発信して対抗した。
結果として株価は自民党総裁選時の高値水準を更新し、高市氏支持勢力の思惑は封殺された。
他方、財政政策運営については石破氏も村上氏も重要な視点を欠いている側面がある。
財政運営の健全性確保は重要だが、財務省が喧伝する日本が財政危機に直面しているとのアピールは虚偽である。
財政の健全性を判定する際に債務の規模だけを見るのは間違いだ。
資産と負債のバランス=貸借対照表を踏まえて評価しなければならない。
日本政府は巨額の債務を抱えているが、債務をはるかに超過する資産を保有している。
負債から資産を差し引いた「純債務」は100兆円を超えるマイナス。
100兆円を超える資産超過である。
したがって財政破綻リスクは存在しない。
問題は貴重な財政資金の無駄遣いが大きすぎる点にある。
利権支出のバラマキが突出している。
石破内閣が安倍政治からの脱却を目指すことは正しい。
その際、財政政策については、単に緊縮財政を主導するのではなく、利権支出を切り、広くあまねく国民生活を支える財政支出を拡充する方向に政策を転換することが重要になる。
機会があれば石破氏に直接この点を伝達したい。
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