木原事件と財務公用車ひき逃げ殺人
2024年に解決しなければならない最重大事件のひとつが「木原事件」。
木原誠二自民党幹事長代理の妻の元夫が2006年4月に東京都文京区の自宅で死亡した事案。
警視庁大塚警察署は元夫の安田種雄さんの死亡を自殺として処理したが、真実は他殺である疑いが濃厚だ。
殺人事件だとすると殺人犯人が存在する。
死亡した安田種雄さんの遺族が警察・検察に対して真相解明のための捜査を求めている。
事件については2018年に再捜査が行われた。
捜査を担当した警視庁捜査第一課の佐藤誠警部補(当時)が事案は殺人であることを実名で証言している。
殺人事件であるなら警察・検察は適正に捜査を行うべきだ。
ところが、警察・検察はこれまで、この殺人事件を自殺として処理してきた。
殺人事件を自殺として処理することは殺人犯人を無罪放免にし、野放しにすることを意味する。
法治国家でこのような対応が許されるわけがない。
殺人の実行犯ではないかと疑われている人物は事件発生当時、現職の警察官だった。
このことが事件捜査を鈍らせている主因になっている疑いがある。
「日本の闇」を象徴する事件の一つである。
問題はこれだけでない。
本年6月20日の夕刻、東京永田町の国会議事堂近くの道路で横断歩道を渡っていた男性が乗用車にはねられて死亡した。
亡くなられたのは団体職員の大野泰弘さん。
搬送先の病院で死亡が確認された。
乗用車は財務省の公用車。
運転していたのは公用車の運転を委託されている企業に勤務する濃畑宣秀容疑者。
濃畑容疑者はひき逃げなどの疑いで現行犯逮捕された。
濃畑容疑者が運転する財務省公用車は大野泰弘さんをはねた後、そのまま走り去り、首相官邸前を右折したあと別の車をよけようとして衆議院第一議員会館近くの路上で横転した。
その後、駆け付けた警察によって現行犯逮捕された。
この事件についてAERAが記事を掲載した。
https://dot.asahi.com/articles/-/226152?page=1
執筆者は大西憲之氏。
「週刊朝日」記者歴30年以上のジャーナリスト。
大西氏はひき逃げされて死亡した大野泰弘さんと旧知の関係だった。
大西氏は記事で
「大野さんはつい最近まで、
「財務省と取引できる極秘のことを握っているので交渉しているんだ」
と何人もの人に話していた。
そして、事故に遭った車は財務省の公用車。
現場も財務省から遠くない場所と聞いて、私は背筋が冷たくなった。
本当に単なる事故だったのだろうか。」
と記述する。
ひき逃げ殺人は凶悪犯罪だ。
公判が請求され、真実が明らかにされる必要がある。
ところが、東京地検は9月13日、ひき逃げ殺人の実行者と見られる濃畑宣秀容疑者を不起訴にした。
容疑者は横断歩道を歩行中の男性を跳ね飛ばし、現場から逃走。
その後、運転する乗用車が横転して車に閉じ込められ、駆け付けた警察によって身柄を確保された。
跳ね飛ばされた大野泰弘さんは搬送先の病院で死亡が確認された。
凶悪犯罪の典型例のひとつ。
不起訴になることはあり得ない事案である。
FLASHは次のように伝えている。
https://x.gd/MMSb0
「亡くなる直前のA氏(筆者註:大野さんのこと)に会っていたという、特殊法人関係者が、こう明かす。
「Aさんが持っていたのは『長期保護管理権委譲渡契約方式資金』に関する資料です。
『この資金に関する管理契約をすれば、政府の極秘資金を使えるようになる』という、典型的な詐欺話の資料ですね。
財務省のHPには、この詐欺について注意喚起する文章が、もう数年間も載っています。
どうやらAさんは、この詐欺に財務省幹部が関わっていると疑っているようでした。
Aさんが証拠だという資料を見せてもらいましたが、付帯資料に財務省の大物OBの名前が載っていました。」
真相は明らかではないが、大野さんが財務省の不正を暴こうとしていたのなら、大野さんが意図的に狙われて殺害された可能性も浮上する。
詳細は不明だが、はっきりしていることは、ひき逃げ殺人事件の犯人を不起訴にする理由がまったく見当たらないこと。
この国の闇は尋常ならざるものに転換している。
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