埋没免れない立憲民主代表選
2022年7月の参院選比例代表選挙。
政党別得票数は以下の通り。
自民 1826万
公明 618万
立民 677万
共産 362万
れいわ 232万
社民 126万
維新 785万
東京都の比例代表得票数は以下の通り。
自民 196万
公明 63万
立民 79万
共産 59万
れいわ 40万
社民 18万
維新 87万
7月7日の都知事選での得票数は以下の通り。
小池百合子 292万
石丸伸二 166万
蓮舫 128万
22年参院選での自公得票は259万。
これに対して立民と共産の得票は合わせて138万。
基礎票に100万票以上の開きがある。
自公陣営の候補に対抗して勝利するには野党共闘を構築することが必要不可欠。
立民・共産にれいわ、社民得票を加えれば186万になる。
都知事選では投票率が6割を超えた。
有権者数1135万人の1割が113万。
投票率が5割から6割に上昇する際の増加分である113万を186万に加えれば299万になる。
野党共闘を確立すること。
その上で、投票率上昇で新たに投票所に足を運ぶ有権者の投票を取り込むことで対与党での勝利が見えてくる。
しかし、立憲民主党単独では与党に勝利する力を有していない。
4月28日の衆院3補選で立憲民主党は3戦全勝を果たした。
しかし、勝利の要因は共産党の支援と反自公陣営の候補者乱立にあった。
立憲民主党の自力で勝利したものではない。
立憲民主党の凋落は2021年10月総選挙から始動している。
この選挙で立憲民主の枝野幸男氏が基本路線の全面転換を宣言した。
それは共産党を含む野党共闘路線からの決別だ。
枝野氏は2021年10月総選挙期間中に共闘の対象は連合と国民民主だと宣言した。
2017年に創設された立憲民主党が躍進して野党第一党に躍り出る原動力になったのは共産党の選挙協力だった。
主権者は共産党を含む野党共闘路線を支持して立憲民主党を支援した。
ところが、この路線を枝野氏が否定した。
背後には「勝共の連合」の画策があったと見られる。
しかし、枝野氏が野党共闘路線に背を向けた瞬間から立憲民主党の凋落が始動した。
2021年10月衆院総選挙に立憲民主党は大敗。
枝野代表は引責辞任した。
後継代表に就任したのが泉健太氏。
泉健太氏は反共路線をさらに強化した。
その結果、2022年7月参院選で立憲民主党はさらなる惨敗を喫したのである。
泉健太氏は引責辞任するべきだったが代表の座に居座った。
このなかで本年4月の衆院補選では共産党との選挙協力を実施して3勝を上げた。
しかし、その主因は共産との選挙協力である。
れいわ、社民を含めて野党共闘を構築しなければ政権交代の見通しは見えてこない。
ところが、立憲民主党は反共=勝共に軸足を置こうとしている。
9月の代表選で明確な路線論争が提示される状況も示されていない。
次期総選挙を契機に立憲民主党が解党に向かう可能性が高まっている。
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