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2023年10月25日 (水)

木原事件告訴状を警視庁受理

殺人が疑われる重大事件に重要な進展があった。

2006年4月10日、木原誠二・前官房副長官の妻X子さんの元夫である安田種雄さんが死亡した。

警察への通報時刻は4月10日の午前3時59分。

通報したのは種雄さんの実父。

種雄さんに貸していたハイエースを返してもらおうと深夜に種雄さん宅を訪れて死亡している種雄さんを発見した。

父親が種雄さん宅に到着したとき、玄関のドアは開いたままになっていた。

電気の消えた居間に種雄さんが横たわっており、種雄さんが寝ていると思った実父が照明をつけると部屋は血の海で、タンクトップを赤く染めた種雄さんの遺体があった。

所管の警視庁大塚署は覚醒剤乱用による自殺として種雄さん死亡を処理した。

しかし、自殺とは考えられない状況が存在した。

本年7月20日に記者会見した種雄さんの実父は2006年4月10日の未明に安田種雄さん宅で死亡している種雄さんを発見したときの状況を次のように語った。

「まさかそこで変わり果てた息子を見つけることになるとは思ってもいなかった。

息子は血まみれで、目を見開いたまま倒れていた。

血は天井まで飛び散っており、右太ももの2~30センチ先には細長いナイフがきちんと置かれていた。

種雄の傷は、のど元から肺にまで達していた。

自分をそんなふうに刺して、足元にナイフをきちんと置いてから死ぬなどということがありうるだろうか。」

週刊文春(本年7月5日発売号)は捜査関係者のコメントとして、

「ナイフを頭上から喉元に向かって刺したと見られ、その傷は肺近くにまで達していた。死因は失血死。」

と伝えている。

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自分自身で実行するには無理がある死亡の態様。

種雄さんの実父ならびに実姉は種雄さん死亡の真相を解明することを願い続けてきた。

2018年に捜査が実施されたが不自然に捜査が打ち切られた。

2023年になって週刊文春が問題を取り上げて、再度、重大疑惑が存在することが白日の下に晒された。

新たな動きが生じるなか、種雄さんの実父などの遺族が本年10月18日、真相解明を求めて、被疑者不詳の殺人事件として警視庁大塚署に告訴状を提出した。

これに対して警視庁大塚署が遺族提出の告訴状を受理する方針を遺族に伝えたと報じられている。

告訴状は本日10月25日にも正式に受理される見通し。

このことについて元大阪地検特捜部主任検事の前田恒彦氏は

「告訴の受理は重要な意味を持つ。

これまで、警察限りの判断で「事件性も他殺の可能性もなし」とされる一方、元捜査員が異を唱え、捜査終結に関して木原誠二氏の圧力があったことをうかがわせる主張を繰り広げるという異例の展開となっていた。

しかし、警察が告訴状を受理した場合には、刑事訴訟法の規定により、速やかにこれに関する書類や証拠物を検察官に送付しなければならない。

「警察だけ」で捜査を終わらせることができず、必ず検察の判断を経なければならない決まりとなっている。

今後の展開が注目される。」

と指摘している。

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安田種雄さんが変死したのは2006年4月9日午後10時頃と見られている。

当時、種雄さんと妻のX子さんは夫婦仲が悪くX子さんは子供を連れて家出。

種雄さんは当時X子さんと親密だったY氏の地元にX子さんと子供がいることを突きとめ、父親から借りた車でX子さんと子供たちを連れ戻したが、その直後に謎の死を遂げた。

車を貸した種雄さんの実父は4月9日に何度も電話をかけたが応答がなく種雄さんを訪問して種雄さんの変わり果てた姿を発見した。

そもそもの不審点は、この事件を警視庁大塚署が自殺として処理したこと。

種雄さんが死亡した当日、現場の種雄さん宅にいたのは種雄さんの妻であるX子さんと夫妻の子供2人。

X子さんと子供2人は2階奥の寝室で寝ていたという。

X子さんは「私が寝ている間に、隣の部屋で夫が死んでいました」と供述したとのこと。

さらに現場には2名の人物が存在したと見られる。

X子さんの愛人だったY氏ともう1人の人物Z氏である。

Z氏はX子さんの実父と見られている。

2018年に実施された捜査を担当した警視庁元警部補佐藤誠氏が実名会見を実施したことで事態が大きく変化しようとしている。

警視庁は事件を封印する姿勢を示してきたが告訴状を受理したことにより何らかの対応を示す必要に迫られる。

殺人に時効はない。

殺人が強く疑われる事案を自殺として処理し、捜査を封印することは許されない。

主権者である国民が捜査当局の真相解明を迫らなければならない。

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