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2023年9月24日 (日)

殺人事件もみ消しは許されない

木原誠二前官房副長官妻の元夫変死事件に関して、木原氏が捜査を妨害したのではと論じられていることについて、8月2日付の

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メルマガ記事「警察庁が他殺を自殺に偽装か」
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に、

「当局は「事案に事件性はない、木原氏をはじめ官邸からの圧力はなかった」と説明を続けるだろう。

木原氏本人も「捜査当局に圧力をかけた事実はない」と繰り返すはずだ。

この点を追及しても押し問答になるだけ。

問題の本質はどこにあるか。」

と記述した。

自民党情報調査局長として木原氏が捜査に圧力をかけたのなら、無論重大な問題である。

しかし、この部分を追及しても自白や明確な証拠がなければ問題を明らかにすることは困難だろう。

元夫が変死したのは2006年4月のこと。

この時点で木原氏と木原氏妻との接点はなかったと見られている。

この問題の焦点は、残忍な殺人事件と見られる事案が自殺として処理されたこと、ならびに、12年後の再捜査で殺人事件としての捜査が進展したにもかかわらず、捜査が突然、不自然に打ち切られたことにある。

その原因がどこにあったのか。

そして、この事案を自殺として処理して操作を封印してしまうことが適正であるのか。

このことが問われている。

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仮に事案が殺人事件であったとき、捜査を封印することは何を意味するのか。

殺人事件の実行犯を無罪放免することになる。

2010年の刑事訴訟法改正により、殺人や強盗殺人など重大事件についての公訴時効が撤廃された。

そして、最高裁が「時効撤廃は過去にさかのぼって適用できる」ことを判例で認めているため、2006年の殺人事件についても公訴時効は成立しない。

仮に殺人事件であった場合、警察が自殺であるとして捜査を終結してしまうことは、殺人事件の犯人を無罪放免にすることを意味する。

このことが妥当であるわけがない。

元夫の安田種雄さんの死亡推定時刻は2006年4月9日午後10時頃と見られている。

警視庁大塚警察署が再捜査を開始したのは2018年。

安田種雄さんの実父、実姉妹は、この間、事件の捜査を求め続けてきた。

本年7月20日に記者会見した種雄さん実父は2006年4月10日の未明に安田種雄さん宅で死亡している種雄さんを発見したときの状況を次のように語った。

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「まさかそこで変わり果てた息子を見つけることになるとは思ってもいませんでした。

息子は血まみれで、目を見開いたまま倒れていました。

血は天井まで飛び散っており、右太ももの2~30センチ先には細長いナイフがきちんと置かれていました。」

直後の7月28日には2018年の再捜査を担当した殺人事件捜査担当の元警視庁警部補の佐藤誠氏が会見を開いた。

佐藤氏は

「自殺であることを裏付ける証拠品は存在しない。

事件性はある。

誰が見ても、あれを見て事件性がないという警察官はいないと思う。」

と明言した。

週刊文春が大きく取り上げて問題が表に出されることになったが、文春記事では、木原氏妻をX子さん、X子さんの当時愛人で、事件発生後に現場に駆けつけた男性をYさんと表記している。

実は、種雄さんが死去した時刻にZさんが現場にいたとされている。

佐藤誠氏は個人的な感触として実行犯はZさんであるとの心証を有していることを示唆している。

そのZさんとは誰なのか。

Zさんが警察関係者であるとの見方がある。

警察は身内の犯罪を隠蔽し、闇に葬ることを画策しているのではないか。

この疑惑がこの問題の核心である。

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