卑怯な立民こうもり孤立は必然
『卑怯なこうもり』
「むかし、とりとけものはいつもけんかをしていました。
こうもりは「わたしはとりの仲間です!」と言ったり、「わたしはけものの仲間です!」と言ったり、自分の得になるようにころころ立場を変えていました。
やがて、とりとけもののけんかが終わるときがやってきました。
こうもりは今まで自分勝手に立場を変えてきたぶん、とりにもけものにも仲間はずれにされ、暗いどうくつでさみしく過ごすようになりました。」
イソップのこうもり寓話。
立憲民主党内にイソップ研究会を創設してはどうか。
2017年の総選挙で民進党は分裂した。
小池百合子氏は「希望の党」を立ち上げたが、移籍条件に踏み絵を用意した。
「戦争法制」に賛成することを移籍の条件にした。
安倍内閣を終わらせるために大同団結を推進したなら新党に意義があった。
ところが、小池百合子氏は旧民進党分断を画策した。
この結果として誕生したのが立憲民主党。
旧民主党=旧民進党の「水と油同居体質」がようやく解消される道が広がった。
選挙で勝利したのは立憲民主党。
旧民主党=旧民進党のリベラル勢力が分離・独立したものとして主権者は立憲民主党を支持したのである。
立憲民主党が野党第一党に躍進できたのは共産党の尽力による。
共産党が候補者を取り下げ、立憲民主党候補の当選に尽力した。
旧民主党=旧民進党の最大の欠陥は「水と油同居体質」。
自公政権の補完勢力と対峙勢力が同居していた。
2009年に樹立された鳩山内閣は自公政治刷新を目指した。
米国支配、官僚支配、大企業支配の日本政治構造を打破しようとした。
普天間の辺野古移設を阻止しようとした。
官僚天下りを根絶しようとした。
大企業政治献金を全面禁止しようとした。
ところが、民主党政権内に自公政治補完勢力が巣喰っていた。
この隠れ与党勢力が鳩山首相に対して面従腹背の行動を取った。
そのために鳩山内閣は内閣の内部から破壊された。
普天間の県外、国外移設方針を破壊したのは、鳩山内閣の外相、沖縄担当相、防衛相、そして官房長官だった。
岡田克也、前原誠司、北澤俊美、平野博文の各氏は鳩山総理ではなく横田政府の指令に基づいて行動した。
その結果として鳩山内閣は破壊された。
リベラル勢力と隠れ自公勢力の分離。
これが旧民主党の最重要課題であり続けた。
2017年の立憲民主党創設はこの課題への解決策であると思われた。
共産党を含む野党共闘によって日本政治を刷新することを目指す主権者が立憲民主党を支持。
共産党が全面的な選挙協力を行ったことにより、立憲民主党は野党第一党に躍進することができた。
ところが、2021年10月総選挙で事態は急変した。
立憲民主党が共産党を含む野党共闘を否定した。
枝野幸男氏は選挙期間中に次のように述べた。
「「野党共闘」というのは皆さんがいつもおっしゃっていますが、私の方からは使っていません。
あくまでも国民民主党さんと2党間で連合さんを含めて政策協定を結び、一体となって選挙を戦う。」
共闘の対象は国民民主党と連合であって、共産党、れいわ新選組、社民党は共闘の対象でないことを宣言した。
この発言以降、野党共闘支持の主権者は立憲民主党支持から離脱。
立憲民主党は凋落の一途を辿っている。
その立憲民主党が共産党を含む野党共闘に対して「こうもり対応」を続けている。
「こうもりの教訓」とは、「自分勝手に立場を変えて誰からも相手にされなくなり、洞窟の中でさみしく暮らすようになる」というもの。
立憲民主党凋落の流れは変えられない。
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