« 宏一前副社長と損保Jの会見必須 | トップページ | ヤマ場通過した日米欧金融政策 »

2023年7月30日 (日)

警察の正体知るための好事例

殺人事件である疑いが濃厚であるのに警察当局が自殺で処理してしまうことは何を意味するか。

現実に殺人という最も重大な刑事犯罪が実行されて犯人が存在するのに、その犯人を無罪放免にすることを意味する。

この国の刑事司法の歪み=腐敗の根幹は

「犯罪が存在するのに無罪放免にする裁量権」

「犯罪が存在しないのに無実の市民を犯罪者に仕立て上げる裁量権」

が好き放題に行使されていることにあると繰り返し説いてきた。

そのことが、いま改めて全国民が肯定せざるを得ないかたちで明白になる可能性が浮上している。

政府がこの問題にどう立ち向かうのか。

全国民が注視することが必要不可欠だ。

岸田内閣の中枢に関わる重大問題がクローズアップされている。

岸田文雄首相の側近である木原誠二官房副長官の妻X子さんの元夫である安田種雄さんが2006年に東京都内で死亡したことに関し、2018年に始動した再捜査で木原氏の妻X子さんに対して事情聴取を行った警視庁捜査一課殺人一係の捜査官だった佐藤誠氏が7月28日に記者会見を行った。

佐藤氏は1983年に警視庁に入庁し、昨年退職した元警部補。

佐藤氏は7月13日の定例会見での露木康浩警察庁長官の発言を問題視した。

人気ブログランキングへ

会見冒頭に佐藤氏は、

「警察庁長官が記者会見で、この事件を事件性がないとか自殺とか言っているんで、そのときカチンときたんですよ。被害者に対して火に油を注ぐような発言だと思いました」。

と述べた上で、

「証拠品であるとか、各供述であるとか、(捜査官である自分に)集中するんですよ。

それをずっと吟味してたんですよね。

正式な発表では、適正な捜査で証拠品をもとに自殺だと(判断したという)。

しかし、そんな(自殺であることを裏付ける)証拠品は存在しないんですよ。

それは断言します」。

と指摘。さらに、

「こんな発表をすれば、こんな死に方をした被害者の遺族は余計悲しくなる」、

「事件性はあります。誰が見ても、あれを見て事件性がないという警察官はいないと思います」

と述べた。

7月13日の定例会見で露木康浩警察庁長官は安田種雄さんの不審死について、

「法と証拠に基づき、適正に捜査、調査が行われた結果、証拠上、事件性が認められないと警視庁が明らかにしている」

と述べた。

人気ブログランキングへ

佐藤氏の「証言」は露木康浩氏の説明と完全に矛盾する。

佐藤氏は当該事件の捜査を担当して関係証拠をすべて把握している。

その上で関係証拠には自殺を裏付ける証拠が存在しないことを明言した。

7月20日には種雄さんの父が涙の記者会見を開いている。

息子が変死したことの真相が明らかにされることを切望する真摯な会見だった。

安田種雄さん死亡の経緯概要は次のもの。

当時、種雄さんと妻のX子さんは夫婦仲が悪くX子さんは子供を連れて家出。

種雄さんは当時X子さんと親密だったY氏の地元にX子さんと子供がいることを突きとめ、父親から借りた車でX子さんと子供たちを連れ戻したが、その直後に謎の死を遂げた。

2006年10月9日午後10時頃のこと。

当初、所管の警視庁大塚署は「自殺」で処理した。

週刊文春によると、2018年4月に警視庁大塚署の女性刑事が約12年前の事件の捜査資料に目を留めて、

「自殺にしては、ナイフへの血の付き方がおかしい」と違和感を持ったことで再捜査が始まった。

ところが、その再捜査が通常の殺人事件捜査ではあり得ない不自然なかたちで自然消滅させられた。

このことに対する根本的な疑義が提示されている。

そもそもは、2006年の段階で自殺として処理したことがおかしい。

警察自身が重大な犯罪を実行している疑いを検証しなければならない。

人気ブログランキングへ

『千載一遇の金融大波乱
2023年 金利・為替・株価を透視する』
(ビジネス社、1760円(消費税込み))
516txuu715l_sy291_bo1204203200_ql40_ml2_
https://amzn.to/3YDarfx

『日本経済の黒い霧
ウクライナ戦乱と資源価格インフレ
修羅場を迎える国際金融市場』
(ビジネス社、1870円(消費税込み))
516txuu715l_sy291_bo1204203200_ql40_ml2_
https://amzn.to/3tI34WK

をぜひご高覧ください。

Amazonでの評価もぜひお願いいたします。

人気ブログランキングへ

メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」

https://foomii.com/00050

のご購読もよろしくお願いいたします。

続きは本日の
メルマガ版
「植草一秀の『知られざる真実』」
第3551
「他殺を自殺にすり替えるワケ」

でご購読下さい。


メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、support@foomii.co.jpまでお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

 

価格:1,870円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:株式会社コスミック出版
amazonで詳細を確認する

 

価格:994円 通常配送無料

出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する

 

価格:907円 通常配送無料

出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する


日本経済を直撃する「複合崩壊」の正体

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

「国富」喪失 (詩想社新書)

価格:994円 通常配送無料

出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する


泥沼ニッポンの再生

価格:1,512円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する

« 宏一前副社長と損保Jの会見必須 | トップページ | ヤマ場通過した日米欧金融政策 »

警察・検察・裁判所制度の近代化」カテゴリの記事

有料メルマガご登録をお願い申し上げます

  • 2011年10月より、有料メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」の配信を開始いたします。なにとぞご購読手続きを賜りますようお願い申し上げます。 foomii 携帯電話での登録は、こちらからQRコードを読み込んでアクセスしてください。

    人気ブログランキング
    1記事ごとに1クリックお願いいたします。

    ★阿修羅♪掲示板

主権者は私たち国民レジスタンス戦線

  • 主権者は私たち国民レジスタンスバナー

    主権者は私たち国民レジスタンスバナー

著書紹介

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

関連LINKS(順不同)

LINKS1(順不同)

LINKS2(順不同)

カテゴリー

ブックマーク

  • ブックマークの登録をお願いいたします
無料ブログはココログ