東証株価指数が33年ぶり高値
本年初に2023年の内外政治経済金融市場展望を
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暗雲垂れ込める2023年にチャンスあり!
序章 震撼する新・帝国主義
第1章 世界恐慌の分岐点
第2章 力による現状変更と資源地政学
第3章 衰退日本経済の活路
第4章 中国大波乱の予兆
第5章 千載一遇 金融市場の極意
「暗雲垂れ込めるなかで2023年を迎えることになりましたが、ピンチのなかにこそチャンスが広がっています。
寒風吹きすさぶ近年の日本ですが、この環境下で生存を果たして行くには自己防衛と果敢なチャレンジが必要不可欠です。
金融大波乱と混迷の経済のなかに千金に値する大チャンスが潜んでいるのです。(まえがきより)」
サブタイトルは「2023年金利・為替・株価を透視する」
本年大発会(1月4日)の日経平均株価終値は25,716円。
株価見通しでは弱気論一色だった。
上掲書は圧倒的少数意見を提示したもの。
金融波乱も予想された。
この金融大波乱の局面が逆に投資チャンスになるとの見解を示したもの。
2013年から年間金融展望の書を刊行しているが、帯に株価大幅上昇の見通しを数値で明示したのは3回。
2013年、2017年、そして今回の2023年。
過去2回はズバリ的中した。
2023年がどう推移するかはまだ確定していない。
しかし、5月17日に日経平均株価は1年8ヵ月ぶりに3万円の大台を回復した。
上掲書に記載した参考銘柄24社の株価も1月4日終値後からその後の高値への上昇率が平均で20%を突破。
全銘柄で株価上昇を観測している。
年初来、金融危機が叫ばれてきた。
シリコン・バレー・バンク、クレディ・スイス、ファースト・リパブリック・バンクなどの金融破綻、銀行救済のニュースが表出してきた。
金融危機到来を叫ぶ声が強かったが、現実には日経平均株価が上昇基調を示してきた。
私は上掲書で金融危機の局面が逆に投資好機を形成するとの見通しを示したが、同種の見解を表出したのが米国投資家のウォーレン・バフェット氏。
4月12日付日経新聞にバフェット氏インタビュー記事が掲載された。
バフェット氏は
「金融不安、買いの好機」
と指摘した。
ドル円は昨年10月に円安=ドル高から円高=ドル安に潮流を転換した。
私が執筆している会員制レポート
『金利・為替・株価特報』
https://uekusa-tri.co.jp/report-guide/
では、昨年12月12日号に2022年10月が金融市場変動の最重要転換点になった可能性が高いことを詳述した。
「パウエルFRB議長の積極果敢な政策対応を背景に、米インフレ問題が収束の方向に向かう可能性が徐々に高まりつつある。
(中略)目先は2022年10月に転換点が発生した可能性を前提に置いて、相場変動を展望することが重要と思われる。」
「米国物価動向では2022年6月インフレ率ピークが確認されてゆくことが重要になる。
紆余曲折はあるだろうが、この方向に事態が進展する可能性が高まりつつある点を重視しておきたい。」
「他方、パウエルFRBの積極的な金融引締め政策発動でインフレ圧力に変化が観測され始めている。
この変化を反映しているのが米国長期金利動向。
長期金利ピークアウトの可能性が生じている。
これが金融市場潮流転換の根幹だ。」
「米国インフレ収束楽観論の浮上に連動して株価中期循環が転換点を迎えた可能性がある点に留意が求められる。」
「後になってみて、2022年10月が重要転換点だったと確認される可能性があることを強調しておきたい。」
などと記述した。
実際に、昨年10月が世界の金融市場潮流転換点になったことをチャート上で明確に確認できる。
世界経済・金融変動の変化を正確に洞察することが重要である。
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