財務省の指令を「聞く力」
岸田内閣の基本が鮮明になっている。
基本は官僚機構の言いなり。
岸田内閣が推進しているのは
原発推進=経産省
軍事費拡大=防衛省
金融投資優遇=金融庁
増税=財務省
である。
当初掲げた「分配」は雲散霧消。
所得税負担について所得30億円超の個人への課税強化を検討が提示されたがあまりにも針小棒大。
税率が優遇されているのは年収1億円以上の個人。
30億円でない。
岸田首相が掲げた「聞く力」は「官僚の指令を聞く力」だった。
岸田首相が推進する政策の二本柱は「原発推進」と「増税」。
経産省と財務省の最優先事項が岸田内閣の最優先事項になっている。
岸田内閣が霞ヶ関官僚機構の出先機関と化している。
財務省は増税路線を敷くために工作を展開した。
軍事費激増に国民が賛同する情報工作を展開したのだ。
2023年度から2027年度の軍事費に43兆円を注ぎ込む方針が示された。
積み上げではなく、総額ありきの方針。
豆腐を買う感覚で1兆、2兆を何のためらいもなく上積みする。
日本の軍事費は2020年の国別ランキングで世界第9位。
すでに軍事大国である。
日本は憲法に、
「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」
「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」
と明記している。
「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と憲法に明記する日本が世界第9位の軍事大国であること自体が憲法違反。
かつて日本の防衛費にはGDP比1%の上限が設定されていた。
これを2%に倍増させる。
国民はなぜ声を上げないのか。
「日本を取り巻く安全保障環境が激変した」
というフェイクニュースに完全に騙されている。
マインドコントロールである。
安全保障環境が変化した理由として挙げられているのは、ウクライナ戦乱、中国の脅威、北朝鮮のミサイル発射、の三つ。
ウクライナ戦乱は米国とウクライナが共謀してロシアの軍事行動を誘発したもの。
悪の根源は米国とウクライナだ。
米国とウクライナが「ミンスク合意」履行を推進していれば戦乱が発生することはなかった。
米国が創作した軍事的緊張である。
中国の脅威は日本政府が人為的に創作したもの。
日中両国間の尖閣領有権問題「棚上げ合意」を日本が一方的に破棄して、尖閣海域の中国漁船への対応を「日中漁業協定基準」から「国内法基準」に変更。
このことによって、日本政府が人為的に中国漁船衝突事件を創作した。
「中国の脅威」など存在しないのに、日本のメディアが「中国の脅威」をはやし立ててきた。
北朝鮮は米国との和平確立に積極的だった。
ところが、米国が態度を180度転換した。
この変化を受けて北朝鮮がミサイル発射を激増させた。
その北朝鮮は韓国と通じており、米国の意向を受けて北朝鮮が活発な活動を展開しているとも考えられる。
人為的に軍事的緊張を高めて軍事費増大の世論がねつ造されてきた。
最終的な狙いは増税の実現にある。
『日本経済の黒い霧
ウクライナ戦乱と資源価格インフレ
修羅場を迎える国際金融市場』
(ビジネス社、1870円(消費税込み))
https://amzn.to/3tI34WK
『国家はいつも嘘をつく』(祥伝社新書)
https://amzn.to/3eu8X53
をぜひご高覧ください。
Amazonでの評価もぜひお願いいたします。
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
のご購読もよろしくお願いいたします。
上記メルマガを初めてご購読される場合、
2ヶ月以上継続して購読されますと、最初の一ヶ月分が無料になりますので、ぜひこの機会にメルマガのご購読もご検討賜りますようお願い申し上げます。
https://foomii.com/files/information/readfree.html
続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第3381号
「財務省の狙いは消費税再増税」
でご購読下さい。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.comまでお願い申し上げます。
価格:1,870円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
価格:1,650円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
価格:1,650円 通常配送無料
出版社:株式会社コスミック出版
amazonで詳細を確認する
価格:994円 通常配送無料
出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する
価格:907円 通常配送無料
出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する
価格:1,620円 通常配送無料
あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)
価格:1,620円 通常配送無料
価格:994円 通常配送無料
出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する
価格:1,620円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
価格:1,512円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)
価格:1,728円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
価格:1,728円 通常配送無料
出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する
« 選挙区私物化する世襲政治屋 | トップページ | 立民終焉と中核野党の出現 »
「岸田文雄内閣」カテゴリの記事
- 実質賃金24ヵ月連続減少と外貨準備(2024.05.09)
- イカサマな世論調査などに負けない(2024.05.06)
- 沈没船上で日米首脳最後の晩餐(2024.04.15)
- 最重要経済統計報じぬメディア(2024.02.07)
- 被災者救援に財政資金投下せよ(2024.01.03)