« 心神耗弱疑いの山際記憶喪失相 | トップページ | 野田三演説の巧言令色鮮矣仁 »

2022年10月25日 (火)

「岸田の3年」が「岸田の残念」に

衆院解散がなければ国政選挙は2025年夏まで空白になる。

岸田首相にとっての「黄金の3年」と称された。

しかし、7月14日に岸田首相が安倍元首相国葬を独断で決定したところから風向きが急変。

内閣支持率は急落し、危険水域の3割割れに突入した。

内閣支持率3割割れから生還を果たした首相は2006年就任の安倍首相以来、一人もいない。

岸田内閣終焉が秒読み態勢に移行した。

好事魔多し。

「岸田の3年」が「岸田の残念」に転じる様相が強まっている。

このなかで岸田内閣を支える要因がひとつだけ残存する。

野党の崩壊だ。

野党第一党立憲民主党の凋落は岸田内閣以上。

旧民進党の「立民+希望」、「立民+国民」の比例代表選挙絶対得票率(全有権者数に対する得票数の比率)推移は以下の通り。

2017年衆院選 20.0%

2021年衆院選 13.7%
(立民11.2%、国民2.5%)

2022年参院選  9.4%
(立民6.4%、国民3.0%)

旧民主党=旧民進党勢力の得票率激減が鮮明だ。

人気ブログランキングへ

ちなみに自民党得票率推移は以下の通り。

2017年衆院選 17.9%

2021年衆院選 19.4%

2022年参院選 17.4%

自民党得票率が増加したわけではない。

          政党別絶対得票率推移(%)

 

Photo_20221024185601

旧民主党=旧民進党得票率だけが突出して低下した。

とりわけ立憲民主党得票率低下が顕著。

2021年衆院選で11.2%だった得票率が2022年参院選で6.4%に半減した。

立憲民主党凋落の原因は明白。

2021年衆院総選挙で枝野幸男代表が野党共闘を否定した。

枝野氏は選挙期間中に次のように述べた。

「野党共闘」というのは皆さんがいつもおっしゃっていますが、私の方からは使っていません。

あくまでも国民民主党さんと2党間で連合さんを含めて政策協定を結び、一体となって選挙を戦う」

野党共闘の対象は国民民主党と連合であって、共産党、社民党、れいわ新選組は共闘の対象ではないと明言した。

この姿勢が示されたことで、野党共闘を支持する主権者が立憲民主党支持から一斉に離反した。

当然の帰結だった。

人気ブログランキングへ

衆院総選挙惨敗の責任を取って枝野幸男氏が辞任した。

後任代表に就任した泉健太氏は枝野氏以上に共産党との共闘否定のスタンスを示した。

その結果、2022年参院選で大惨敗を演じた。

当然、責任を取って辞任するべきだったが代表の座に居座っている。

立憲民主党は崩壊の瀬戸際に立っている。

泉健太氏はオールド民主党のロートルを幹部に据えた。

これでは党勢の回復を期待しようがない。

折しもクローズアップされることになった旧統一協会問題。

旧統一協会の政治活動を担ってきたのが「国際勝共連合」。

「国際勝共連合」は表と裏の二正面作戦を展開した。

表では自民党と結託して勝共活動を展開した。

裏では野党分断の工作を展開した。

この活動を陰で差配したのは米CIAである。

CIAの基本戦術が野党分断工作。

野党陣営に親米反共勢力を埋め込んだ。

民社党=同盟=国際勝共連合が連携して野党分断戦術を展開し続けてきた。

その尖兵となってきたのが旧民主党内に潜んでいた守旧派勢力。

泉健太氏はその流派の延長線上に位置している。

野党勢力を「国際勝共勢力」と「革新勢力」に明確に分離することが最重要課題。

国政選挙に空白が生じた現局面で真の野党共闘体制を再構築することが必要不可欠。

時間のあるときに何もやらずに選挙が近付いて「時間がない」とあきらめる悪循環を繰り返してはならない。

『日本経済の黒い霧
ウクライナ戦乱と資源価格インフレ
修羅場を迎える国際金融市場』
(ビジネス社、1870円(消費税込み))
516txuu715l_sy291_bo1204203200_ql40_ml2_
https://amzn.to/3tI34WK


『国家はいつも嘘をつく』(祥伝社新書)
Photo_20221014160601
https://amzn.to/3eu8X53

をぜひご高覧ください。

Amazonでの評価もぜひお願いいたします。

人気ブログランキングへ

メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」

https://foomii.com/00050

のご購読もよろしくお願いいたします。

上記メルマガを初めてご購読される場合、
2ヶ月以上継続して購読されますと、最初の一ヶ月分が無料になりますので、ぜひこの機会にメルマガのご購読もご検討賜りますようお願い申し上げます。

https://foomii.com/files/information/readfree.html

国葬で葬られる岸田内閣

続きは本日の
メルマガ版
「植草一秀の『知られざる真実』」
第3346号「非勝共連合派の真・野党共闘」
でご購読下さい。


メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.comまでお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

 

価格:1,870円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:株式会社コスミック出版
amazonで詳細を確認する

 

価格:994円 通常配送無料

出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する

 

価格:907円 通常配送無料

出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する


日本経済を直撃する「複合崩壊」の正体

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

「国富」喪失 (詩想社新書)

価格:994円 通常配送無料

出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する


泥沼ニッポンの再生

価格:1,512円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する

« 心神耗弱疑いの山際記憶喪失相 | トップページ | 野田三演説の巧言令色鮮矣仁 »

民進党・立憲民主党・連合の分解」カテゴリの記事

有料メルマガご登録をお願い申し上げます

  • 2011年10月より、有料メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」の配信を開始いたします。なにとぞご購読手続きを賜りますようお願い申し上げます。 foomii 携帯電話での登録は、こちらからQRコードを読み込んでアクセスしてください。

    人気ブログランキング
    1記事ごとに1クリックお願いいたします。

    ★阿修羅♪掲示板

主権者は私たち国民レジスタンス戦線

  • 主権者は私たち国民レジスタンスバナー

    主権者は私たち国民レジスタンスバナー

著書紹介

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

関連LINKS(順不同)

LINKS1(順不同)

LINKS2(順不同)

カテゴリー

ブックマーク

  • ブックマークの登録をお願いいたします
無料ブログはココログ