« 反共政策と国際勝共連合 | トップページ | 「聞く力」から「逃げる力」に転換 »

2022年8月15日 (月)

「日本敗戦の日」は9月2日

1945年7月26日、イギリス、 アメリカ、中華民国の名において、日本に対する全13ヵ条から成る宣言が発せられた。

日本への降伏要求の最終宣言であり、ベルリン郊外の宣言発出地の名称からポツダム宣言と呼ばれる。

ソビエト連邦は後に加わり宣言を追認した。

日本政府は1945年8月14日に宣言を受諾。

翌8月15日に国民に公表した。

日本政府のポツダム宣言受諾決定を受けて1945年9月2日、東京湾内に停泊する戦艦ミズーリ甲板で日本政府全権の重光葵と大本営(日本軍)全権の梅津美治郎および連合各国代表が、宣言の条項の誠実な履行等を定めた降伏文書に調印した。

降伏文書は即時発効し、太平洋戦争、第二次世界大戦が終結した。

日本敗戦の日は1945年9月2日。

1945年8月15日は日本敗戦公表日である。

「終戦記念日」の言葉が用いられるが、終戦では勝利したのか敗北したのかが分からない。

事実に即して表現すれば「敗戦」の表現を用いるのが適正。

また、戦争が終結したのは9月2日であり、歴史期日として重要性を持つのは8月15日ではなく、9月2日ないし8月14日である。

木村朗氏、高橋博子氏は

『核の戦後史』(創元社)

http://goo.gl/MiQ6BH

で、広島と長崎への2発の原爆投下に関して、米国政府が二つの目的をもって行動したことを指摘している。

人気ブログランキングへ

第一は、ソ連の影響を最小限に抑制すること。

第二は、日本が降伏する前に原爆を投下すること。

この二つの目的を実現するために8月6日と8月9日に原爆が投下されたと指摘する。

ポツダム宣言にはソ連が不参加だった。

これは米国がソ連の参加を認めなかったため。

この時点でソ連は日本との交戦状態に移行していなかった。

米国はソ連の影響を最小限に抑制しようとしたと見られる。

同時に、ポツダム宣言には原爆投下の可能性が明記されなかった。

また、天皇制維持の文言も盛り込まれなかった。

「これ以外の選択肢は(ポツダム宣言を受諾しないという選択肢は)迅速かつ完全なる壊滅があるのみである」(括弧内は筆者補注)

の表現がポツダム宣言にあるが、原爆投下の明示はなかった。

ポツダム宣言が発表されたのは7月26日。

その前日の7月25日に原爆投下命令書が発せられていた。

米国のトルーマン大統領は7月25日の日記に

「われわれはジャップの降伏を求め、人命を救うため、警告を発するであろう。私は彼らが降伏しないと確信している。しかしわれわれは彼らにチャンスを与えるだろう。」

と記している。

日本が直ちにポツダム宣言を受諾しないことを想定し、ポツダム宣言が発せられた。

そして、その前に原爆投下令令書は発せられていた。

人気ブログランキングへ

日本の戦争終結=敗戦ははるかに早い段階で決定されるべきであった。

1945年2月の近衛上奏文、3月の東京大空襲、5月のドイツ降伏、6月の沖縄陥落など、日本が敗戦を決断するタイミングは多数存在した。

しかし、日本政府、日本軍は敗戦を受け入れなかった。

他方、米国は戦争終結前に原爆投下の実績を残すことを重視した。

その結果として、広島、長崎に二発の原爆が投下された。

米国による民間人大量虐殺の戦争犯罪である。

月刊誌『選択』2022年8月号巻頭に国立歴史民俗博物館名誉館長新谷尚紀氏インタビュー記事が掲載されている。

日本人の特性が語られている。

新谷氏は日本人に「集団腐敗体質」があると指摘する。

そして、「誰も責任をとらない」とも指摘する。

「先の大戦では敗北した後に「一億総懺悔」とやった。

広島の原爆慰霊碑には「過ちは繰返しません」と書いてあるが誰の過ちかわからない。

(中略)責任を追及しないし、させない社会システムが完成している。

仮に他人の責任を追及する人間がいたら、いろいろなレッテルを貼って社会から排除してきた。」

と述べる。

敗戦を終戦と言い換え、敗戦の日を「記念日」として偉業を実現したかのように現実を糊塗する。

この習慣を抜け出せない限り、日本の世直しは困難である。

『日本経済の黒い霧
ウクライナ戦乱と資源価格インフレ
修羅場を迎える国際金融市場』
(ビジネス社、1870円(消費税込み))
516txuu715l_sy291_bo1204203200_ql40_ml2_
https://amzn.to/3tI34WK

ぜひご高覧ください。

Amazonでの評価もぜひお願いいたします。

人気ブログランキングへ

メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」

https://foomii.com/00050

のご購読もよろしくお願いいたします。

上記メルマガを初めてご購読される場合、
2ヶ月以上継続して購読されますと、最初の一ヶ月分が無料になりますので、ぜひこの機会にメルマガのご購読もご検討賜りますようお願い申し上げます。

https://foomii.com/files/information/readfree.html

人気ブログランキングへ

続きは本日の
メルマガ版
「植草一秀の『知られざる真実』」
第3270号「

『日本経済の黒い霧
ウクライナ戦乱と資源価格インフレ
修羅場を迎える国際金融市場』
(ビジネス社、1870円(消費税込み))
516txuu715l_sy291_bo1204203200_ql40_ml2_
https://amzn.to/3tI34WK

ぜひご高覧ください。

Amazonでの評価もぜひお願いいたします。

人気ブログランキングへ

メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」

https://foomii.com/00050

のご購読もよろしくお願いいたします。

上記メルマガを初めてご購読される場合、
2ヶ月以上継続して購読されますと、最初の一ヶ月分が無料になりますので、ぜひこの機会にメルマガのご購読もご検討賜りますようお願い申し上げます。

https://foomii.com/files/information/readfree.html

人気ブログランキングへ

続きは本日の
メルマガ版
「植草一秀の『知られざる真実』」
第3293号「上に立つ人間に追従する人ばかり」
でご購読下さい。

『アベノリスク』(講談社)
動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。

2011101日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:540円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。

 創刊月201110-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。

 メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.comまでお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

 

価格:1,870円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:株式会社コスミック出版
amazonで詳細を確認する

 

価格:994円 通常配送無料

出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する

 

価格:907円 通常配送無料

出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する


日本経済を直撃する「複合崩壊」の正体

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

「国富」喪失 (詩想社新書)

価格:994円 通常配送無料

出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する


泥沼ニッポンの再生

価格:1,512円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する


でご購読下さい。

『アベノリスク』(講談社)
動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。

2011101日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:540円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。

 創刊月201110-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。

 メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.comまでお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

 

価格:1,870円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:株式会社コスミック出版
amazonで詳細を確認する

 

価格:994円 通常配送無料

出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する

 

価格:907円 通常配送無料

出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する


日本経済を直撃する「複合崩壊」の正体

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

「国富」喪失 (詩想社新書)

価格:994円 通常配送無料

出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する


泥沼ニッポンの再生

価格:1,512円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する

« 反共政策と国際勝共連合 | トップページ | 「聞く力」から「逃げる力」に転換 »

戦後史の正体」カテゴリの記事

有料メルマガご登録をお願い申し上げます

  • 2011年10月より、有料メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」の配信を開始いたします。なにとぞご購読手続きを賜りますようお願い申し上げます。 foomii 携帯電話での登録は、こちらからQRコードを読み込んでアクセスしてください。

    人気ブログランキング
    1記事ごとに1クリックお願いいたします。

    ★阿修羅♪掲示板

主権者は私たち国民レジスタンス戦線

  • 主権者は私たち国民レジスタンスバナー

    主権者は私たち国民レジスタンスバナー

著書紹介

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2022年9月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

関連LINKS(順不同)

LINKS1(順不同)

LINKS2(順不同)

カテゴリー

ブックマーク

  • ブックマークの登録をお願いいたします
無料ブログはココログ