迷宮からの脱出123便の真実
1985年8月12日18時56分、群馬県多野郡上野村の高天原山(たかまがはらやま)の尾根に墜落日航ジャンボ機123便が墜落した。
墜落したのは御巣鷹山でなく高天原山。
高天原山の名称が報道されず、御巣鷹山の名称だけが流布されてきた。
ここにも理由があると思われる。
ジャンボ機墜落は「事故」ではなく「事件」であった疑いが強い。
520名もの乗員・乗客が犠牲になられた。
37年の年月を経て、改めてご冥福をお祈りしたい。
この「事件」について、少なからぬ人々が真相を究明する活動を継続されている。
犠牲になられた方の遺族のなかで真相究明を続けられている方もいる。
「事故」ではなく「事件」であることを裏付ける数多くの「証拠」が存在する。
これらの「証拠」に基づき真相を明らかにすることは日本航空の責務であり、日本政府の責務である。
ところが、現実には真相究明を阻止する行動が数多く示されてきた。
飛行機が墜落した直後、多数の方が生存されていたと考えられる。
実際に123便に搭乗し、奇跡的に生還を果たしたJAL客室乗務員(当時)の落合由美さんが123便墜落直後に貴重な証言を示された。
「墜落の直後に、「はあはあ」という荒い息遣いが聞こえました。ひとりではなく、何人もの息遣いです。そこらじゅうから聞こえてきました。まわりの全体からです。
「おかあさーん」と呼ぶ男の子の声もしました。」
ところが、公式の事故調査報告書は、
「救出された4名以外の者は即死もしくはそれに近い状況であった」
と記述した。
事故調査報告書は落合さんの証言がでたらめだとするもの。
事故調査報告書を記述した人物は現場にいなかった。
落合さんは123便に搭乗し、現場を自ら体験している。
落合さんが虚言を発したとは到底考えられない。
123便が墜落したのは18時56分。
その直後に墜落現場は特定され、視認されている。
事故当時に横田基地に配属されていた米空軍輸送機C‐130のパイロット、マイケル・アントヌッチ中尉の証言が、1995年8月27日付「星条旗新聞」( Stars and Stripes)に掲載された。
「当機は、陽が長くなった夏の夕日が沈みかけていたころ、機首を北北西に進路を取った。
午後7時15分、航空機関士が1万フィート付近で雲の下に煙のようなものが見えるのを発見したので、ゆっくり左に旋回し、そちらへ方向を向けた。
御巣鷹山の周辺はとても起伏が多かった。
地表からおよそ2000フィートまで降下する許可を得た。」
「墜落機残骸を発見したのは、あたりはだんだんと暗くなり始めていた時だった。
山の斜面は大規模な森林火災となり、黒煙が上がり、空を覆っていた。時刻は7時20分だった。
当機の指揮官、ジョン・グリフィンは、墜落機残骸の上空2000フィートで旋回していた。
私は地上との高度をモニターし、横田までの位置関係を確認した。
事故現場から横田までの緯度、経度、方向と距離を連絡した。
横田管制から、我々の現在地から約40マイルの厚木基地から、米海兵隊が救難に向かう準備をしていることを聞いた。
1時間で到着できただろう。」
「当機は8時30分まで旋回を続けた。
そのとき、海兵隊のヘリコプターが救助に向かっているので方向を知りたがっている、といわれたので、墜落現場までの方位を教え、当機のレーダーで地上から空中までを探してみた。
8時50分までに救援ヘリのライトを視認できた。
ヘリは偵察のため降下中だった。
午後9時5分に、煙と炎がひどくてとても着陸できないと海兵隊が連絡してきた。
われわれに、司令部に連絡してくれと頼んできた。
私が司令部に連絡を取った。
将校は「直ちに基地へ帰還せよ」「日本側が向かっている」といったので「司令部、海兵隊は救助続行を希望している」といったが、「繰り返す。即刻、基地に帰還せよ。海兵隊も同様」と命令された。
私は「了解。基地に帰還する」と応答した。」
C‐130は午後9時20分に、最初の日本の飛行機(自衛隊機)が現われたのを確認して現場を引き揚げた。
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