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2022年5月21日 (土)

軍産ネオコン生贄にされる日本

現代の戦争の帰趨を決める三つの要素がある。

装備、資金、情報だ。

米国国務次官補ヴィクトリア・ヌーランドの夫ロバート・ケーガンはネオコンを代表する論客の一人。

ネオコンの特徴は米国の価値観を他国に埋め込むことを是とし、その目的のためには軍事力の行使も辞さないとする点にある。

軍産複合体の侵略主義を支える論理を提示する。

自らの価値観を絶対的存在とし、この価値観を他国に強要する。

そのためには軍事力行使も辞さない。

「力による現状変更」を追求する勢力と表現してもよいだろう。

現代版の帝国主義勢力である。

そのネオコンの論客であるケーガンが強調する現代戦争の最重要点が

「情報戦」

である。

「情報戦」は正義・不正義の尺度で価値を判断しない。

不正義であっても「情報力」によって戦争を有利に展開することが重視される。

プロパガンダ、デマゴギーが最重視される。

民衆への情報伝達の手法が多様化している。

新聞、テレビのマスメディアが重要であったが、現在ではインターネット上の多種多様なSNSが一段と重要性を高めている。

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米国大統領選、ワクチン接種強要、コロナパンデミック創出においても「情報戦」は主要な役割を果たしたと言える。

ウクライナ戦乱について、米国を軸とする西側メディアはウクライナ=善、ロシア=悪の構図で「情報戦」を展開した。

一方的な情報しか流布されない西側社会ではこの「情報戦」が一定の効果を発揮したと見られる。

とりわけ日本では主要なマスメディアの情報が一色に染め抜かれた。

このなかで私たちが真実を洞察することは極めて困難になっている。

米国では政治学者のシカゴ大学ミアシャイマー教授、哲学者のチョムスキー氏などが正論を開示し、一定の影響力を保つ。

フランスの思想家エマニュエル・トッド氏も米国の責任を問う論考を発表している。

ところが、日本ではウクライナの非、米国の非を指摘する正論が完全無視され、非難の対象とされてきた。

重要なことは真実を知ること。

メディアが流布する情報に従うことではない。

先の大戦での経験は、このことの重要性を大きな教訓として残してきたはずだ。

しかし、メディアの垂れ流す洪水のようなプロパガンダ、デマゴギー攻勢に対抗することは容易なことではない。

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ウクライナ戦乱はロシアとウクライナの間で生じているものではない。

ロシアと米国を中軸とするNATOの間で行われているもの。

米国は無尽蔵の装備と資金をこの戦乱に投下している。

同時に空前の規模での「情報戦」を展開している。

この状況下で私たちはメディアが報じない「知られざる真実」を洞察しなければならない。

戦乱が誰の何のためのものであるのかを見抜くことが重要である。

西のウクライナに対して東の日本との指摘がある。

日本がウクライナ化するとの指摘だ。

その意味を正確に読み取ることが重要だ。

ウクライナ化するから日本の軍備を増強するというのは短絡的であり、まさに米国軍産複合体の思うつぼになる。

ウクライナの教訓から学ぶべきことは日本の軍備を増強することではない。

日本が戦乱に巻き込まれないための方策を考察することだ。

ウクライナの戦乱を歓迎しているのはゼレンスキーとバイデンである。

両者は安全な場に自らの身を置き、さまざまな利得を手にしている。

犠牲になっているのはウクライナの市民である。

ウクライナの市民にとって重要なことは戦乱を戦い抜くことではなく、戦乱を一秒でも早く終息させること。

私たちは本質を見誤ってはならない。

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