« 「国際社会」は即時停戦実現に圧力を | トップページ | ウクライナとワクチンに見る情報統制 »

2022年4月 3日 (日)

職権乱用はトランプでなくバイデン

「天網恢恢疎にして失わず」

とは、天の網の目は一見粗いようだが、決して悪を見過ごすことはない、 悪行には必ず天罰が下る、ということ。

善は必ず栄え、悪は必ず滅びる。

悪が滅びるまでの時間が、ときに長すぎることが問題だが、この言葉が真理であると信じたい。

2020年の米大統領選挙でバイデン現大統領のウクライナ疑惑が指摘された。

現実には逆に、この問題でトランプ前大統領が弾劾訴追を受けることになったので事情はやや複雑だが、そもそもの疑惑はバイデン現大統領の子息に関わるもの。

この問題が再びクローズアップされ始めている。

4月1日に産経新聞は次のように伝えた。

「バイデン米大統領の次男、ハンター・バイデン氏が役員を務めていたウクライナ企業などから得た報酬をめぐる検察当局の捜査が活発化しているもようだ。

米紙ニューヨーク・タイムズやウォールストリート・ジャーナルなどが3月31日までに、ハンター氏の税務処理に関する疑惑などで同氏周辺への聴取が加速しているなどと相次いで報道。

野党・共和党からの追及も強まっている。」

同記事は、

「ハンター氏は、バイデン氏が大統領選で勝利した後の2020年末、自身の税務処理に関し、地元デラウェア州の連邦地検による捜査対象になっていると認めた上で、「適正な処理を行った」と主張していた。」

とする。

人気ブログランキングへ

また、同紙は3月28日付ウォールストリート・ジャーナル紙の情報として、

「検察当局の捜査はここ数週間で加速。

当局は特に、ハンター氏が14~19年に役員を務め、月約5万ドル(約600万円)の報酬を受け取っていたとされるウクライナのエネルギー関連企業「ブリスマ」からのカネの流れに強い関心を示しているほか、中国やカザフスタンなどをめぐるハンター氏側のビジネス関係についても証言を集めているという。」

と伝えた。

さらに、ニューヨーク・タイムズ紙が報じた内容として、

「一連の捜査はバイデン氏が副大統領を務めたオバマ政権下で開始されたもので、税務処理のほかに、外国機関による米国内でのロビー活動やマネーロンダリング(資金洗浄)に関する法令違反の有無も捜査対象に含まれる」

と伝えている。

トランプ前大統領がウクライナ政府に対し、ハンター・バイデン氏の疑惑に関する捜査を進展させることを求めたことが、職権乱用に当たるとして弾劾訴追を受けた。

この弾劾訴追は上院によって否決されたが、問題の発端であるハンター・バイデン氏の疑惑が消滅したわけではなかった。

その疑惑に対する米国での捜査が進展していることが伝えられている。

人気ブログランキングへ

3月29日付ブログ記事
「検事総長クビにしないなら金はやらん」
https://bit.ly/3781Ta7

「バイデンが一番削除したい動画の一つ」

https://bit.ly/3wJ6IS7

を紹介したが、バイデン大統領は、この疑惑に関する捜査を進めていたウクライナの検事総長を「職権を乱用して」解任させたことを自分の言葉で説明している。

バイデン氏は副大統領の地位を利用して、息子が巨額報酬を受け取っていたブリスマ社の訴追を妨害したと見られているが、当のバイデン氏は「ブリスマ」関係者に会ったこともないと否定し続けてきた。

ところが、バイデン氏発言の信ぴょう性は低い。

すでに2020年米大統領選直前に報じられているが、ブリスマ社顧問のバディム・ポザルスキー氏がハンター・バイデン氏に送信したメールが暴露された。

メールの発信年月日は2015年4月17日。

内容は次のもの。

「親愛なるハンター、ワシントンへ招待してくれて貴方の父上と会い、しばしご一緒できたことを感謝します。

まことに名誉であり喜びでした。

昨夜お話ししたように、今日再びコーヒーでも飲みながらお会いできれば幸いです。

いかがですか?正午ごろであれば、貴方のオフィスによることができます。」

2014年のウクライナ政権転覆は米国とウクライナ極右勢力、そして、ウクライナの親米政権樹立勢力による謀略工作だったと見られる。

その謀略工作の米最高責任者がバイデン副大統領だった。

ロシアの軍事行動を非難するだけでなく、米国によるウクライナへの内政干渉、軍事介入、経済的不正に関心を向けることが必要不可欠だ。

『日本経済の黒い霧
 ウクライナ戦乱と資源価格インフレ
 修羅場を迎える国際金融市場』
(ビジネス社、1870円(消費税込み))
Black_fog01_20220403184401
https://amzn.to/3tI34WK

をぜひご高覧ください。

人気ブログランキングへ

メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」

https://foomii.com/00050

のご購読もよろしくお願いいたします。

上記メルマガを初めてご購読される場合、
2ヶ月以上継続して購読されますと、最初の一ヶ月分が無料になりますので、ぜひこの機会にメルマガのご購読もご検討賜りますようお願い申し上げます。

https://foomii.com/files/information/readfree.html

人気ブログランキングへ

続きは本日の
メルマガ版
「植草一秀の『知られざる真実』」
第3190号「2014年ウ政変の重大エビデンス」
でご購読下さい。

『アベノリスク』(講談社)
動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。

2011101日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:540円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。

 創刊月201110-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。

 メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.comまでお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:株式会社コスミック出版
amazonで詳細を確認する

 

価格:994円 通常配送無料

出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する

 

価格:907円 通常配送無料

出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する


日本経済を直撃する「複合崩壊」の正体

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

「国富」喪失 (詩想社新書)

価格:994円 通常配送無料

出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する


泥沼ニッポンの再生

価格:1,512円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する

« 「国際社会」は即時停戦実現に圧力を | トップページ | ウクライナとワクチンに見る情報統制 »

ウクライナ紛争」カテゴリの記事

有料メルマガご登録をお願い申し上げます

  • 2011年10月より、有料メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」の配信を開始いたします。なにとぞご購読手続きを賜りますようお願い申し上げます。 foomii 携帯電話での登録は、こちらからQRコードを読み込んでアクセスしてください。

    人気ブログランキング
    1記事ごとに1クリックお願いいたします。

    ★阿修羅♪掲示板

主権者は私たち国民レジスタンス戦線

  • 主権者は私たち国民レジスタンスバナー

    主権者は私たち国民レジスタンスバナー

著書紹介

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

関連LINKS(順不同)

LINKS1(順不同)

LINKS2(順不同)

カテゴリー

ブックマーク

  • ブックマークの登録をお願いいたします
無料ブログはココログ