立憲民主党衰退を見据える
通常国会が召集された。
会期は6月15日までの150日間。
会期延長がなければ参議院議員通常選挙は7月10日が投開票日になる。
国会は国権の最高機関。
緊迫した国会論戦が求められるが白けた空気が広がっている。
岸田内閣の支持率はメディア調査によれば上昇している。
岸田氏が幸運なのは前任者が安倍晋三氏、菅義偉氏であること。
両者の不遜な姿勢と比較すると岸田氏の姿勢が輝いて見えてしまう。
岸田氏の姿勢がとりわけ優れたものであるわけではないのに、前任者があまりに醜悪であったために良い印象が与えられる。
しかし、岸田内閣に日本政治刷新を期待することはできない。
日本の既得権勢力は岸田内閣を利用して壊憲を目論む。
メディアが全面支援する「維新」勢力と「国民」、「都民」を連携させ、「壊憲」を強行する態勢が準備されている。
公明党を脇に置いてでも壊憲を強行するスタンスが鮮明。
しかし、問題の核心がここにあるわけではない。
「白けた空気」の主因は政治刷新を目指す政治勢力が空白になったこと。
政治刷新を目指す政治勢力の中心に立憲民主党が位置することが望まれた。
ところが、その立憲民主党が腰砕けになった。
戦争法制、原発、消費税という三大政策課題がある。
この政策課題を基軸に基本路線を共有する政治勢力が連帯することが求められる。
これが「政策連合」の考え方。
共産党が基本政策を共有するなら連帯に加わるのは当然のこと。
共産党単独での政権樹立を論じているのではない。
共産党は閣外での協力でも構わないと明言しているのだから排除する理由がない。
ところが、自民党に「立憲共産党」と攻撃されると枝野幸男氏はひるんだ。
共産党に非礼な対応を示し、連合の軍門に下った。
「連合」がどのような立ち位置にあるのか。
「連合」は日本政治刷新を求める立ち位置にいない。
「連合」を仕切るのは「六産別」
大企業御用組合連合の「六産別」が仕切る連合は、自公の側に軸足を置いている。
「連合」傘下の政党は国民民主党だけで十分。
ところが、立憲民主党も連合の軍門に下ってしまった。
政党支持率調査で立憲民主党支持率が凋落するのは当然のこと。
「連合」は戦争法制、原発、消費税増税を容認するスタンスを示す。
主権者多数の意思を汲み上げる政治勢力が弱体化してしまった。
米国が支配する日本
官僚機構が支配する日本
大資本が支配する日本
を刷新しなければならない。
戦争法制廃止
原発廃止
消費税減税・廃止
を求める主権者が多数存在する。
この主権者の声を代弁する政治勢力が著しく希薄になってしまった。
ここに最大の問題がある。
「れいわ新選組」が辛うじて主権者の希望をつないでいる。
「れいわ新選組」と共産党の共闘に期待を寄せるしかない状況に至っている。
だが、政党が主役で主権者が脇役というのは本末転倒。
主権者の意思を正確に表出する政治状況を生み出さねばならない。
「れいわ新選組」と立憲民主党良識派が合流して、政治刷新を主導する新たな核を創出しなければならない。
「れいわ共生党」の創設が求められる。
鳩山友紀夫元首相との対談(アジア共同体研究所主宰YouTube動画「UIチャンネル」)
https://bit.ly/39BTgmd
10月5日発売の鳩山友紀夫元首相、孫崎享氏、前川喜平氏との共著『出る杭の世直し白書(ビジネス社)
https://amzn.to/3hSer8a
のご高覧も賜りたい。
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
のご購読もよろしくお願いいたします。
上記メルマガを初めてご購読される場合、
2ヶ月以上継続して購読されますと、最初の一ヶ月分が無料になりますので、ぜひこの機会にメルマガのご購読もご検討賜りますようお願い申し上げます。
https://foomii.com/files/information/readfree.html
続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第3130号「拡大する名護市長選落選運動」
でご購読下さい。
『アベノリスク』(講談社)
の動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。
2011年10月1日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:540円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。
創刊月2011年10-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.comまでお願い申し上げます。
価格:1,650円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
価格:1,650円 通常配送無料
出版社:株式会社コスミック出版
amazonで詳細を確認する
価格:994円 通常配送無料
出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する
価格:907円 通常配送無料
出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する
価格:1,620円 通常配送無料
あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)
価格:1,620円 通常配送無料
価格:994円 通常配送無料
出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する
価格:1,620円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
価格:1,512円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)
価格:1,728円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
価格:1,728円 通常配送無料
出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する
« HIS子会社Goto不正事件の闇 | トップページ | 「接種証明」制度があえなく破綻 »
「2022年政治決戦」カテゴリの記事
- 自民9候補経済政策を検証(2024.09.24)
- 敗軍の将ポストにしがみつく(2022.07.14)
- 立民の代表引責辞任と解体急務(2022.07.11)
- 参院選結果と日本政治核心を考察(2022.07.10)
- 権力にすり寄るゆ党はいらない(2022.07.06)