« 党首でなく政権の抜本刷新が必要 | トップページ | ワクチン非接種者差別は憲法違反 »

2021年9月19日 (日)

自民党党首選の見方

菅義偉氏が辞意を表明して以来、メディアは白昼堂々、自民党祭りを繰り広げている。

延々と1ヵ月、自民党祭りが続く。

菅義偉氏が辞意を表明したのは9月3日。

自民党の党首選は9月17日に告示され、9月27日に投票日を迎える。

10月4日に臨時国会が召集されて新しい首相を選出。

同日に新内閣が発足する見通し。

次期衆院総選挙は10月26日公示、11月7日投票の日程が有力視されている。

野党は国会召集を求めている。

日本国憲法は

〔臨時会〕
第五十三条 内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。

の条文を置く、

四分の一以上の国会議員による国会召集要求があった場合、内閣は国会を召集しなければならないと定めている。

ところが菅内閣は国会を召集しない。

国会を召集せずに自民党祭りに明け暮れている。

国会で論ずべき問題は山積しているが自民党は国会召集要求を放置して自党内のお祭り騒ぎに明け暮れている。

人気ブログランキングへ

自公政権の国会召集要求無視は憲法違反。

日本国憲法は国会を国権の最高機関と位置付けている。

国会議員には巨額の歳費が税金で支払われている。

巨額の歳費を受け取りながら国会議員の本分である国会での活動をサボタージュすることは度し難い職務怠慢行為。

懲戒免職に値する行為だ。

野党が主張するように昼間の時間に国会で活動を行い、夜の時間等を活用して党内のイベントを実行するべきだ。

本来業務を放棄して党内行事に明け暮れる自民党の行動を公共の電波を使って垂れ流すメディアの姿勢も糾弾する必要がある。

メディアは9月29日まで自民党党首選報道に明け暮れる。

党首選が終わり10月4日に召集される臨時国会で新しい内閣が発足する。

そして、1ヵ月後の11月7日に衆院総選挙が実施される。

自民党党首選はコップの中の嵐であり、自民党内の権力闘争であるが、同時に当面の新しい首相を選出するプロセスでもある。

この意味で日本の主権者が無関心でいるわけにもいかない。

何よりも重要なのは自民党党首選直後に実施される衆院総選挙。

衆院総選挙の結果に従い、新しい日本の政治体制が定められる。

2021政治大決戦であり、これにどう向き合うのか。

日本の主権者にとっての最重要問題である。

人気ブログランキングへ

これまでの日本政治のどこに問題があったか。

これを確認した上で自民党党首選を見つめる必要がある。

三つの問題がある。

第一は公器である政治が私物化され、政治利権をむさぼる政商の跋扈を許していること。

第二は対米隷属政治に堕していること。

第三は経済政策運営が新自由主義に傾き過ぎていること。

当面の首相を選出する自民党党首選だが、この三つの視点から候補者の評価を定めておくことが重要だ。

第一の問題は候補者自身の人間性の問題と第三の経済政策運営に関わる問題の双方に関係する。

候補者の人間性を見定める必要がある。

同時に、規制緩和・特区・民営化が新しい利権を創出してきたことに留意しなければならない。

にわかに創作された河野人気の創作者は米国の支配勢力であると考えられる。

彼らがなぜ河野人気を人為的に創作したのかを考える必要がある。

答えは河野氏が、1.対米隷属堅持、2.新自由主義経済政策路線、という米国の日本支配勢力が求める路線を忠実に実行すると評定したことにあると考えられる。

自民党党首選の4人の候補者全員が「対米隷属」をクリアしていると見られるが、経済政策運営の路線では、河野氏と高市氏が新自由主義を基軸にすると見られるのに対して、岸田氏と野田氏は新自由主義からの方向転換を示唆している。

この点を踏まえれば、河野氏、高市氏が新首相に就任するよりは、岸田氏、野田氏が新首相に就任する方がましであると言えるだろう。

人気ブログランキングへ

メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」

https://foomii.com/00050

のご購読もよろしくお願いいたします。

上記メルマガを初めてご購読される場合、
2ヶ月以上継続して購読されますと、最初の一ヶ月分が無料になりますので、ぜひこの機会にメルマガのご購読もご検討賜りますようお願い申し上げます。

https://foomii.com/files/information/readfree.html

人気ブログランキングへ

続きは本日の
メルマガ版
「植草一秀の『知られざる真実』」
第3034号「不自然な河野太郎人気の裏側」
でご購読下さい。

『アベノリスク』(講談社)
動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。

2011101日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:540円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。

 創刊月201110-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。

 メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.comまでお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

 

価格:1,650円 通常配送無料

出版社:株式会社コスミック出版
amazonで詳細を確認する

 

価格:994円 通常配送無料

出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する

 

価格:907円 通常配送無料

出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する


日本経済を直撃する「複合崩壊」の正体

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

「国富」喪失 (詩想社新書)

価格:994円 通常配送無料

出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する


泥沼ニッポンの再生

価格:1,512円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する

« 党首でなく政権の抜本刷新が必要 | トップページ | ワクチン非接種者差別は憲法違反 »

2021年政治大決戦」カテゴリの記事

有料メルマガご登録をお願い申し上げます

  • 2011年10月より、有料メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」の配信を開始いたします。なにとぞご購読手続きを賜りますようお願い申し上げます。 foomii 携帯電話での登録は、こちらからQRコードを読み込んでアクセスしてください。

    人気ブログランキング
    1記事ごとに1クリックお願いいたします。

    ★阿修羅♪掲示板

主権者は私たち国民レジスタンス戦線

  • 主権者は私たち国民レジスタンスバナー

    主権者は私たち国民レジスタンスバナー

著書紹介

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

関連LINKS(順不同)

LINKS1(順不同)

LINKS2(順不同)

カテゴリー

ブックマーク

  • ブックマークの登録をお願いいたします
無料ブログはココログ