連合の正体見たり枯れ神津
2021年は政治決戦の年になる。
菅義偉氏は早期の衆院解散総選挙の勧めを排除した。
2008年に麻生内閣が内閣発足直後の解散総選挙を優柔不断の対応で逃して2009年総選挙で大敗したことが思い起こされる。
1年間の実績を示して衆院総選挙に勝利。
自民党総裁を続投して長期政権を実現することが菅義偉氏の描く皮算用だろう。
しかし、菅義偉首相が描く長期政権へのストーリーは出花から崩壊している。
人為的に押し上げられた内閣支持率は順当に急落。
このまま進めば、衆院総選挙に至る前に内閣総辞職に追い込まれる勢いだ。
コロナを第2類相当指定感染症に区分して厳戒態勢を敷く一方で、GoToトラブル事業を全面推進してコロナ感染拡大を推進している。
「勝負の3週間」は感染拡大推進に向けてのものだった。
その成果が如実に表れて、国内感染者数が史上最高値を更新し続けている。
遅ればせながらGoTo全面一時停止を発表したが、実施日は2週間後の12月28日。
日本はいま駆け込みGoToの賑わいのなかにある。
多人数での会食、忘年会禁止、会食の際にはマスク会食を呼びかけながら、平均年齢78歳の8人による忘年会に出席し、マスク会食も実践していなかった。
二階俊博自民党幹事長に至っては「マスクをつけて会食できるか」と逆切れするありさまだ。
菅義偉内閣の支持率急落が止まる要因がまったく見当たらない。
政権刷新を目指す野党にとってはまたとない順風が吹いている。
ところが、衆院総選挙が目前に迫るなかで野党の対応が無残なまでに遅い。
すべての選挙区で候補者調整を終えて、衆院総選挙に向けて決起集会を開催していなければならないこの時期に、野党共闘の枠組みさえ定まらない。
立憲民主党の優柔不断ぶりには驚かされるが、このなかで諸悪の根源になっている「連合」の暴走が一段と際立っている。
連合の神津里季生会長が12月17日の記者会見で、共産党が立民などに呼びかけている「野党連合政権」構想を全否定した。
神津氏は
「(共産と)政権をともにすることは、まずあり得ない」
と述べた。
神津氏は認知症なのか。
立憲民主党がどのような連立政権構想を描くのかを決めるのは立憲民主党だ。
神津氏の発言は自分が立憲民主党の党首であるかのようなもの。
「連合」のミッションは米国支配の日本政治構造を守り抜くこと。
日本政治刷新を阻止するためにCIAが創設した「民社党」=「同盟」が「連合」のルーツだ。
「同盟」は「総評」等と統合して「連合」になったが、結局は連合の主導権を奪ってしまった。
その「連合」は引き続き、米国が支配する日本政治構造を死守するために行動している。
最大の役割は、自公政権に対峙する勢力を分断すること。
方法は単純明快だ。
反自公陣営を
「共産党と共闘する勢力」
と
「共産党とは共闘しない勢力」
とに分断する。
選挙に行く主権者は全体の半分しかいない。
選挙に行く主権者の半分が自公に投票している。
残りの半分を二つに分断すれば自公の勝利は揺るがない。
自公陣営にとって、小選挙区制を軸とする選挙では反自公陣営を分断することが決定的に重要な選挙戦術になっている。
この選挙戦術を実践するのが「連合」のミッションだ。
「共産党と共闘するのか」の言葉は「隠れ自公」を見分けるリトマス試験紙。
このスローガンを掲げることが、「私は自公の回し者です」の意味になる。
この意味で神津氏の発言は分かりやすい。
ここから得られる結論は野党共闘から連合を完全排除すべきことだ。
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