悪徳安倍政治象徴としてのPCR検査妨害
安倍内閣のコロナ対策が失敗した理由が「三ミス」にあると記述した。
「三ミス」とは
1.五輪ファースト=感染者数隠蔽
2.ドケチ財政
3.利権ファースト
だ。
象徴的な失敗はPCR検査を妨害してきたこと。
コロナ対策において検査拡充は欠かせない。
コロナウイルス感染症では軽症の感染者が感染源になる。
感染者を特定し、隔離することが感染抑止の決め手になる。
これが世界の常識だ。
この主張を背景に安倍首相は2月29日の会見で次のように述べた。
「かかりつけ医など、身近にいるお医者さんが必要と考える場合には、すべての患者の皆さんがPCR検査を受けることができる十分な検査能力を確保いたします」
4月6日の新型コロナウイルス感染症対策本部では、
「感染拡大の防止に向けて、PCR検査体制の一日2万件への倍増や保健所の体制強化により、クラスター対策を抜本的に強化します」
と述べた。
2月29日の会見から2ヵ月以上の時間が経過しているが、いまなお、
「かかりつけ医など、身近にいるお医者さんが必要と考える場合には、すべての患者の皆さんがPCR検査を受けることができる」
ようになっていない。
よく注意すると、2月29日の会見でも、4月6日の対策本部での発言でも、安倍首相は「検査を実施する」と述べていない。
「検査能力を確保」
「PCR検査体制の一日2万件への倍増」
としか述べていない。
詐欺師の手法だ。
「検査体制を確保する」
とは言ったが
「検査を増やす」
とは言っていない、とあとで抗弁できるように発言の文言が決定されている。
現に国会答弁で加藤勝信厚労相は、2万件の検査体制を整備するからといって検査を2万件に増やすわけではないと開き直った。
加藤勝信厚労相は当初から検査を大幅拡充する意思を示していない。
一貫してPCR検査を妨害する姿勢を示している。
PCR検査が拡大しない理由は単純明快だ。
PCR検査実施の判断権限を「帰国者・接触者外来」に限定していること。
「帰国者・接触者外来」は全国に850しか存在しない。
日本には医療機関が11万以上も存在するが、この医療機関の医師の判断ではPCR検査を実施できない。
厚労省が意図してPCR検査を徹底的に抑制しているのだ。
五輪ファーストで感染者数を少なく見せること。
検査費用を節約すること=ドケチ財政。
検査利権と検査データ取得利権を感染研と地方衛生研が独占すること。
この三つを目的にPCR検査が抑制されてきた。
この愚策を推進したのが安倍-加藤-尾身のインパールトリオだ。
日本と韓国は類似した感染環境に置かれてきたが、検査を徹底的に拡充した韓国と検査を徹底的に妨害した日本の結果に天地の差が生まれている。
2月29日付メルマガ第2565号記事
「学校を閉鎖して通勤を放置する矛盾」
https://foomii.com/00050
に「広範に検査を実施する体制を整備しなければ感染者を確認できない。
感染者を確認できなければ、感染者の行動を抑止できない。
だからこそ検査体制の拡充が求められている。
韓国での感染者数が急増したのは韓国で検査体制が拡充されたからだ。
恐らく事態の収束は韓国の方が早くなるだろう。」
と記述した。
当時は韓国の感染者が日本を圧倒的に上回っているとの主張が主流だったが、その後に様相は一変した。
私たちにとって重要なことは、危機が発生したときに適切に行動できる政府を持つこと。
安倍内閣の能力の低さがはっきりと露呈した。
この現実を踏まえて日本の政治体制をどのように再構築するのかを考える必要がある。
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