安倍内閣が検査を忌避する「特殊な事情」
TBS「News23」で上昌広・医療ガバナンス研究所理事長が的確なコメントを提示した。
詳細を水島宏明氏が紹介してくれているのでご参照賜りたい。
新型コロナウイルス感染拡大に対して、真っ先に全力を投入するべきことは検査体制の拡充である。
この点について、上氏は次のように指摘した。
「軽い症状の人がふだん通り働いて周囲に(ウイルスを)まき散らす。
したがって、そういう方々に正確に診断することは本当に大切なこと。」
「高齢の持病をもった方で亡くなっている。
弱い患者さんがわかっている。
そういう人には早く診断して、早く治療しないといけない。
最近になって、効く薬がわかってきている。
どうして入院を要する肺炎まで待たなきゃいけないのか。
これは医療倫理にかかわる問題。
常識ではありえない。」
極めて当たり前の、当然のことを理路整然と指摘した。
コロナウイルス感染は国内で確実に拡大している。
安倍内閣はPCR検査に巨大な障壁を設置して、検査による感染者数確認を阻止している。
しかし、そのことによって感染拡大阻止が阻止されている。
自分の利益しか考えない悪魔のような内閣である。
小川彩佳キャスターが、日韓の検査累計数の差について事実を説明した。
1日あたり100件が最大の日本と1万人が最大の韓国の相違が存在する。
韓国の累計検査数は2月25日16時時点で40304件。
日本の累計検査数は913件(厚労省は一部、地方の数字が反映されていないと説明)。
この点について、上氏は
「PCR検査というのは古い検査で実は非常に簡単。
ウイルス感染を診断するのに必須の検査。
韓国と比べてここまで少ないというのは何かウラがあるというのか・・・。
厚生労働省がよほど(検査を)やりやくないのだなあというニュアンスを感じる。」
「民間の検査会社は国内に約100社あって、全体で900くらいラボを持っている。
その1つで100個検査をすると、1日で9万件、検査できる。
本当にプロの人たちで精度の管理もしっかりしている。
そういうところに頼めば本当に簡単に検査ができる。
それをなぜしないのか。
やはり特殊な事情があるのだと思う。」
「中国の場合は、スイスの製薬企業が即座に検査に入って無償で試薬を提供した。
それを使ってやったから大量に検査ができた。」
日本はできるのにやらない。
上氏はこう述べた。
「一つは予算の問題と、もう一つは感染者を多く見せたくないんじゃないかというウラがあるような気がする。」
安倍内閣が2月25日に決定した対策基本方針では、検査について、
「感染症法に基づいて医師の届け出で感染の疑いがある人を把握し、ウイルス検査を行う」
とした。
この点について上氏は、
「これはもうメチャクチャ」
「政府の基本方針」の「入院を要する肺炎患者の確定診断のためのPCR検査に移行」では、迅速で正確な診断は不可能になる。
安倍内閣は発表される感染者数を少なく見せることだけを優先し、早期発見・早期治療が必要な高齢者の感染拡大を先送りし、これらの人々を死に追いやるとともに、軽症の感染者を野放しにして感染拡大を推進している。
狂気の内閣と言うほかない。
私たちは世界の人々に対して、安倍内閣が感染者数を隠ぺいし、国内での感染拡大を推進している事実を告発する必要がある。
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