巨大悪事から目を逸らすための贈収賄事件立件か
安倍内閣が不当に長期間存続している理由は以下の三つだ。
1.安倍内閣がマスメディアを不当に支配していること
2.安倍内閣が刑事司法を不当に支配していること
3.主権者国民がぬるいこと
この三つの要因がすべて揃っているから安倍暴政が続いている。
この三つの条件の一つでも欠ければ安倍内閣は直ちに崩壊することになるだろう。
この三つは、民主主義国家が正常に機能するために必要不可欠な条件である。
残念ながら、現在の日本では、この三つが同時に欠落してしまっている。
そのために安倍内閣長期存続という異常事態が発生しているのだ。
安倍内閣の国交副大臣、内閣府副大臣、復興副大臣を歴任してきた自民党参議院議員の秋本司氏が収賄容疑で逮捕された。
安倍首相、安倍自民党総裁の責任が問われる。
秋本氏が所属する自民党二階派の棟梁である二階俊博氏が記者からのインタビューに激高したことが伝えられているが、二階氏の責任を問うことも求められる。
収賄は安倍内閣が強行に推進しているIR=カジノ=国営賭場に関連するもので、秋本氏はIR担当副大臣を務めていた。
秋本氏の議員辞職が求められるとともに、安倍首相の責任が厳しく問われなければならない。
ところが、テレビメディアで安倍首相へのへつらい発言を続ける田崎史朗氏は、「秋本氏は小物であるから政権への影響は大きくない」と発言した。
政権が腐敗しているだけでなく、取り巻き御用記者も完全腐敗している。
メディアは現職国会議員の逮捕は10年ぶりと伝えているが、2010年1月15日の石川知裕衆議院議員の逮捕と今回の逮捕とはまったく異なる。
同列に論じるべきでない。
石川知裕議員が逮捕されたのは、小沢一郎衆議院議員の政治資金管理団体の不動産取得に関する政治資金収支報告が虚偽であるとの見当違いの嫌疑によるものだった。
事実無根の完全な冤罪事案だった。
小沢氏の資金管理団体は世田谷所在の不動産(土地)を取得するために、2004年10月に代金を決済し、2005年1月に移転登記を完了した。
小沢氏資金管理団体は、この事実を2005年の収支報告書に記載して提出した。
裁判で商法と会計学の専門家大学教授が証言したように、この事務処理は適正なものであった。
ところが、偏向した裁判官である東京地裁の登石郁郎裁判長と東京高裁の飯田喜信裁判長がまったく無理筋の筋違い有罪判決を示したために石川氏は有罪認定されてしまった。
この裁判の不当性については元検事で弁護士の郷原信郎氏が厳しく批判している。
https://bit.ly/378BML6
裁判所は水谷建設から小沢氏サイドへの裏金提供を事実認定したが、この事実認定が誤りである。
控訴審では水谷建設社用車運転手の決定的な証拠が存在し、石川氏代理人が証拠調べを求めたにもかかわらず、飯田喜信裁判長が証拠調べを行わずに不当判決を示したものだ。
この逮捕に際して、小沢一郎議員は不起訴とされた。
ところが、この不起訴決定に対して検察審査会に審査が申し立てられた。
その結果として東京第五検察審査会が2010年4月27日と9月14日に二度、「起訴相当」議決をして小沢一郎氏は強制起訴された。
その裁判で東京高裁の小川正持裁判長が小沢氏完全無罪の判断を示し、小沢氏は無罪とされた。
問題は小沢氏が強制起訴された経緯だ。
検察審査会が小沢氏に対して起訴相当議決を行った決め手になったのが石川氏に対する事情聴取内容をまとめた捜査報告書であったとされている。
ところが、この捜査報告書が完全なねつ造文書だった。
石川氏が事情聴取内容を秘密録音しており、裁判の過程でこの録音内容が明らかにされ、検察による捜査報告書ねつ造という驚愕の事実が明らかになった。
大阪地検特捜部によるフロッピーディスク改ざん事件をはるかに上回る凶悪かつ重大な検察史上最悪の大事件に発展した。
ところが、最高検が日本犯罪史上最悪とも言えるこの重大事件を闇に葬り、すべての犯罪者が無罪放免とされた。
この重大事件を明らかにすることが必要だ。
問題は検察審査会がいつどこで、どのように開かれたのか、あるいは開かれてはいなかったのかが、完全な「ブラックボックス」状態にあり続けていること。
伊藤詩織さんに対する準強姦容疑でジャーナリストの山口敬之氏に対する逮捕状が警視庁刑事部長によって握り潰された事件では、検察審査会に審査が申し立てられたにもかかわらず、検察審査会が不起訴相当の議決を行い、山口氏が刑事事件で無罪放免にされた。
秋本司氏の逮捕で目をくらまされてはならない。
検察審査会そのものが闇に包まれており、刑事司法の腐敗は何も変わっていない。
私たちはまず、検察審査会の闇にメスを入れなければならない。
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