Windyサイトが警告する猛烈台風19号の日本襲来
10月6日、南鳥島付近で熱帯低気圧が台風に変化した。
今後、猛烈な勢いに勢力を強めて日本列島に接近する可能性が高まっている。
台風の進路については、Windyサイトがとても役に立つ。
https://www.windy.com/?36.563,136.632,5
ECMWF=the European Centre for Medium-Range Weather Forecasts
https://www.ecmwf.int/
と
GFS=Global Forecast System by NOAA
https://bit.ly/2A0HrDm
の予測がグラフィック表示される。
ECMWF=ヨーロッパ中期予報センターは、1975年に設立された国際機関でイギリスのレディングに所在する。
NOAA=National Oceanic and Atmospheric Administration=アメリカ海洋大気庁は、アメリカ合衆国商務省の機関の一つである。
この二つの機関が発表している気象予測を画像情報として知ることができる。
風の予測と雨の予測を別々に把握できる。
予測は時々刻々と変化するが、10日先までの予測をリアルタイムで知ることができるから、極めて有用性が高い。
ただし、予測は時々刻々と変化するため、台風の進路予測が大きく変化することも珍しくはない。
この両機関の10月6日午後10時時点の予測によると、台風19号は10月13日の日曜日に本土を直撃する状況になっている。
今後、台風は勢力を強めて915HP程度にまで発達すると見られている。
台風が両機関の現時点での予測通りに進行すると、非常に強い勢力、あるいは強い勢力のまま日本に上陸する可能性が生じることになる。
台風15号は強い勢力で千葉市付近に上陸した。
台風においては進路の東側で、より強い風が吹くため、台風15号は千葉県全域で暴風による甚大な被害をもたらした。
台風19号が強い勢力を保って本土に上陸する場合、進路の東側においては、暴風による被害を警戒する必要がある。
台風15号の上陸に際して、鉄道各社は上陸前日に、翌日早朝の運転取りやめを決定し、発表していたが、実際には運転を再開する予定の時刻が過ぎても、長時間運転を再開できない事態が多発した。
その結果、9月9日月曜日の通勤に甚大な混乱が生じた。
10月13日は12日土曜から14日の体育の日にかけての3連休の中日に当たる。
全国各地でさまざまなイベントが計画されているため、仮に現時点の予測通りに台風が進行すると大きな影響が発生することになる。
現在、日本で開催されているラグビーのワールドカップは10月12日、13日に第一ラウンド最終戦7試合が予定されている。
この試合日程にも影響が生じる恐れがある。
台風の勢力が非常に強くなる可能性があるため、十分な警戒が必要だ。
台風15号が首都圏を襲来したことにより、とりわけ千葉県全域で激甚な被害が発生し、広域停電が長期間解消されない非常事態が発生した。
ところが、安倍内閣は9月11日の内閣改造を強行した。
そのために、台風被害に対する対応に甚大な支障が生じた。
暴風によって広域停電が発生し、千葉県を中心にライフラインが切断される事態が発生し、長期間持続した。
停電が原因で水道の断水、ガソリンスタンドの閉鎖、固定電話の不通、携帯電話の利用不能などの事態が同時発生した。
台風が南方の湿った暖気を運び込んだために、日本全国を猛暑が襲い、千葉県では多数の熱中症死者が発生した。
千葉県を管轄する東京電力は停電の復旧について誤った情報を発信した。
このことも混乱に拍車をかける重大な要因になった。
安倍内閣は内閣改造騒ぎで台風被害に対して真摯な取り組みを示さなかった。
また、森田健作氏が知事を務める千葉県も激甚災害に対する迅速かつ適切な対応を示さなかった。
台風による被害の深刻化と拡大は、安倍内閣および千葉県、東京電力による対応の不適切さによる「人災」の側面が強かったと言わざるを得ない。
広域停電の長期化という深刻な事態に対応して、早期に、停電解消に向けての人的資源、物的資源の集中配備が必要だったが、政府、県、東京電力の対応は遅れに遅れた。
臨時国会ではこの問題をも大きく取り上げる必要がある。
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