パトカー4歳男児殺害事件防犯カメラ映像を公開せよ
関東地方に史上最大級の台風が上陸した。
台風の進路の東側で暴風や豪雨の被害が拡大する傾向がある。
千葉県全体で深刻な被害が広がった。
電気、水道、電話、ガソリン等のエネルギーの供給が途絶え、生命の危険が差し迫った。
政府は国民の生命と安全を確保するために存在する。
内閣改造騒ぎを演じている局面でない。
安倍内閣に媚びを売る卑しい発言者が溢れており、台風被害のなかで内閣改造を行っても実務的に何の問題もないなどの言説を吐く者まで現れる。
行政の基本を何も理解していない。
行政権は内閣に属する(日本国憲法第65条)のであって、行政の実務は内閣の指揮下に置かれる。
行政機関が内閣の指揮と無関係に行動する無節操が日本の行政執行を歪めているのだ。
激甚災害などの緊急時に適切な指揮を執る役割を担うのが内閣であって、改造のお祭り騒ぎをしていたのでは、適切な行政運営を指揮することなどできない。
現実に複数の死者まで発生する深刻な事態が広がっている。
この国の政治が機能不全に陥っている。
機能不全に陥っているのは行政だけでない。
情報空間全体が機能不全に陥っている。
情報空間が機能不全に陥っているというのは、情報空間が政治権力に支配されている、あるいは政治権力にすり寄ってしまっていることを指す。
現在の政治権力が主権者国民の圧倒的多数の支持に支えられているなら矛盾は小さい。
しかし、現実は違う。
7月21日の参院選でも、安倍自民に投票した主権者はわずか全体の16.7%に過ぎなかった。
主権者の6人に1しか安倍自民党に投票していない。
自公を合わせても得票率はわずか22.9%だ。
主権者の5人に1人強しか安倍自公に投票していないのだ。
それにもかかわらず、日本の情報空間が安倍自公に媚びを売る色に染め抜かれている。
全国キー局5社、全国紙5社、時事、共同の通信社2社、北海道、中日、西日本のブロック紙3社、NHKの合計16社が日本の情報空間を支配している。
このマスメディアの大半が少数の主権者にしか支えられていない政治権力の御用機関に堕してしまっている。
そのために、安倍自公に対する正当で正鵠を射た批判がまったく人々の間に流布されない。
政治権力に媚びを売る卑しい人々が情報空間を跋扈して、情報空間を汚染してしまっている。
伝えられるべき情報が広く適切に伝えられていない。
本ブログ、メルマガで伝えてきた8月18日の警視庁新宿警察署のパトカーによるひき逃げ事件の被害者が死亡した。
8月18日、午前10時40分頃、JR四ツ谷駅前の交差点の横断歩道を青信号で横断していた4歳の男の子が、新宿警察署のパトカーにはねられて重体になった。
その男の子が8月13日に死亡したことが伝えられた。
マスメディアは常磐道であおり運転をした男性に関する報道だけを明けても暮れても展開した。
しかし、パトカーによるひき逃げ事件についてはまったく報道しなかった。
道路交通法第38条と第41条の規定によれば、緊急自動車であっても、「横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。」と定められている。
新宿警察署パトカーは明らかに道路交通法に違反して4歳の男の子を自動車によって殺害したのである。
報道がほとんどないため、詳細を知りようがないが、当該パトカーの運転者ならびに同乗者は、事件直後に直ちに被害者の救護活動を行わなかった疑いがある。
現場に救急車が到着して救護活動が行われるまでに長い時間が経過したとの情報も存在する。
メディアはあおり運転事案よりも、こちらの重大事件を徹底的に追跡するべきではないのか。
そもそもこの事件が刑事事件として立件されていないことがおかしい。
少なくとも事故現場の防犯カメラ映像を公開するべきだ。
被害者の4歳男児が最悪の結末を迎えた。
警察の重大犯罪は大きく取り扱わないとの申し合わせでもあるのか。
NHKは定時ニュースでこの事実を端的に伝えることすらしない。
日本の歪みは完全に許容範囲を超えてしまっている。
日本全体の世直しが急務である。
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