三だけ教信者による日本私物化を阻止しよう
参院選公示後初めての日曜となった7月7日、安倍首相は東京で街宣を行った。
安倍首相は反安倍政治の主権者が街宣場所に来訪するのを恐れて街宣日程を隠ぺいしている。
しかし、自民党関係者には事前に街宣場所の告知があり、情報は事前に漏れる。
ツイッター上では、「#会いに行ける国難」のハッシュタグで安倍首相街宣が拡散されており、逆に安倍首相街宣が短時間で急拡散される状況が生じている。
7月7日の中野での街宣では、安倍首相を批判する主権者が参集したが、自民党関係者が大きなプラカードなどを用いて、安倍首相批判者の批判プラカードが安倍首相の視界に入らぬようガードする対応が示された。
主権者の声に耳を傾け、堂々と自分の主張を開陳することすらできぬ器の小さな人物が首相の地位にある。
日本の悲しい現実である。
選挙情勢が報道されているが、基本的には投票行動に影響を与えるための「情報工作」である。
主権者の25%が安倍自公内閣による利権互助会の人々である。
「今だけ、金だけ、自分だけ」の「三だけ教」の信者で、この人々は雨が降ろうが嵐が来ようが投票所に足を運んで投票する。
投票率が下がると、この25%の人々の相対的比率が上昇する。
最近の国政選挙では投票率が5割強に低迷し、そのために、25%の三だけ教信者ウェイトが高まり、安倍自公が国会議席の7割を占有するという状況が生み出されてきた。
しかし、安倍政治の実績は悲惨なものである。
「外交の安倍」も「アベノミクス」も、言うのは自由だが、優良な現実が伴っていないから悲喜劇でしかない。
大阪でG20首脳会議が行われたが成果はゼロどころか大幅マイナスだった。
日米関係はどうか。
安倍首相は「日米間の同盟関係はこれほど強力だったことはない」と繰り返すがトランプ大統領が日米安保条約についてどう述べたのか。
トランプ大統領はG20大阪サミット後の記者会見で、
「日本が攻撃されたら米国は日本のために戦わなくてはならないが、米国が攻撃されても日本は戦わなくてもいい。不公平だ」
と述べた。
日米安保条約について不公平と米国大統領が述べているのに「日米間の同盟関係はこれほど強力だったことはない」と発言するのは異常である。
心神耗弱状態にあるとの疑いさえ生じる。
日朝関係はどうか。
安倍首相は拉致問題について、「政権の最重要問題」としているのではないのか。
カギを握るのは米朝関係である。
その米朝関係において最重要変化が生じた。
第3回米朝首脳会談が実現したのだ。
第3回米朝首脳会談が実現したのはG20大阪会合の直後だ。
しかし、安倍首相は完全に蚊帳の外に置かれた。
韓国の文在寅大統領がトランプ大統領を板門店までエスコートし、ここで米朝首脳会談が実現した。
安倍首相はトランプ大統領と歓談しながら、何の情報も得ていなかった。
韓国の文大統領とは首脳会談を開催する機会があったが、安倍首相がこの貴重な機会をみずから潰した。
拉致問題を解決する意欲を持ち合わせていないのだと思われる。
韓国との間に問題があるなら、積極的にコミュニケーションを図ることが問題解決への王道だ。
偏狭な姿勢で会談さえ拒むなら問題はこじれるばかりである。
あまりにも幼稚な対応で目も当てられない。
日露関係はどうなったか。
昨年11月に安倍首相はシンガポールでの日露首脳会談を終えて、
「平和条約交渉を加速させることでプーチン氏と合意した」
と発言した。
安倍首相は「加速」という日本語の意味を理解しているのだろうか。
「四島」の要求を一方的に「二島」に引き下げて、しかも、成果ゼロというのは完全な失敗外交である。
トランプ大統領が来日して、ゴルフ、相撲、炉端焼きと、接待の限りを尽くして得るものはゼロ、失うものは無限大というのが安倍外交の実情である。
イランへの訪問は恥をかきに行ったようなものだった。
75%の主権者は蹶起して、25%の「三だけ教信者」による日本私物化にブレーキをかけねばならない。
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
のご購読もよろしくお願いいたします。
上記メルマガを初めてご購読される場合、
2ヶ月以上継続して購読されますと、最初の一ヶ月分が無料になりますので、ぜひこの機会にメルマガのご購読もご検討賜りますようお願い申し上げます。
https://foomii.com/files/information/readfree.html
続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第2374号「主権者利益失うだけの「ダメな外交の安倍」」
でご購読下さい。
『アベノリスク』(講談社)
の動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。
2011年10月1日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:540円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。
創刊月2011年10-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.comまでお願い申し上げます。
価格:994円 通常配送無料
出版社:詩想社
amazonで詳細を確認する
価格:907円 通常配送無料
出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する
価格:1,620円 通常配送無料
あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)
価格:1,620円 通常配送無料
価格:994円 通常配送無料
出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する
価格:1,620円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
価格:1,512円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)
価格:1,728円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
価格:1,728円 通常配送無料
出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する
価格:1,512円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
価格:1,728円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
価格:1,620円 通常配送無料
出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する
価格:1,680円 通常配送無料
出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する
価格:1,680円 通常配送無料
出版社:日本文芸社
amazonで詳細を確認する
オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下
価格:2,100円 通常配送無料
出版社:早川書房
amazonで詳細を確認する
価格:1,575円 通常配送無料
出版社:講談社
amazonで詳細を確認する
鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ)
価格:1,470円 通常配送無料
出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する
価格:1,785円 通常配送無料
価格:1,470円 通常配送無料
価格:1,470円 通常配送無料
価格:1,000円 通常配送無料
価格:1,575円 通常配送無料
価格:1,800円 通常配送無料
価格:1,680円 通常配送無料
価格:1,890円 通常配送無料
価格:756円 通常配送無料
出版社:講談社
戦後史の正体価格:1,575円
通常配送無料出版社:創元社
amazonで詳細を確認する
日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土
価格:798円 通常配送無料
出版社:筑摩書房
amazonで詳細を確認する
日米同盟の正体~迷走する安全保障
価格:798円 通常配送無料
価格:1,365円 通常配送無料
検察の罠価格:1,575円
通常配送無料出版社:日本文芸社
amazonで詳細を確認する
価格:525円 通常配送無料
« 選挙結果は投票率に比例して激変する | トップページ | 中国・韓国と友好関係築けない安倍内閣の幼児性 »
「2019年統一地方選・参院選」カテゴリの記事
- 「安倍に改憲発議させない」が参院選民意(2019.08.05)
- 今からでも間に合う日本の命運左右参院選への参加(2019.07.21)
- 生活破壊の消費税、選挙棄権で容認ですか(2019.07.19)
- 悪魔の消費税増税に警鐘鳴らす株式市場(2019.07.18)
- 三だけ教信者に私物化される日本政治(2019.07.15)