« 安倍政治の支持者は4人に1人しかいない現実 | トップページ | 6月30日衆参ダブル選実施シナリオが浮上 »

2019年4月14日 (日)

いじめ問題対応まずは「学校に行かない自由」の確認

4月の新年度を迎えて学校でのいじめ問題への対応が改めて検討されている。


じめ問題を考える際に重要な点が二つある。


第一は保護者の対応だ。


教育基本法は第十条で


「父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有する」


と定めている。


保護者の責任が大きい。


いじめなどの問題が存在する場合、第一に優先するべきことは子どもの命と健康の確保である。


保護者による子どもに対する虐待問題が深刻化するなかで、保護者が子どもを保護しない、保護できない場合が存在することを踏まえた対応が必要不可欠だ。


第二は、子どもには「学校に行かない自由がある」という事実をすべての子ども、保護者に徹底して周知することだ。


日本国憲法に、「子女に普通教育を受けさせる義務」が明記されているために多くの誤解を生んでいるが、日本の法体系上、子どもには「学校に行かない自由」がある。


この事実を徹底して知らせ、子どもがいじめのある学校から退避することの重要性を知らせる必要がある。


子どもが自死に追い込まれるという最悪のケースが多発しているが、多くの場合、いじめのある学校という現場に子どもを送り続けた結果として悲劇が生まれている。

人気ブログランキングへ

しかしながら、現行の法体系には重大な問題がある。


2016年に施行された「教育機会確保法」は第十三条に次の条文を置いた。


(学校以外の場における学習活動等を行う不登校児童生徒に対する支援)
第十三条  国及び地方公共団体は、不登校児童生徒が学校以外の場において行う多様で適切な学習活動の重要性に鑑み、個々の不登校児童生徒の休養の必要性を踏まえ、当該不登校児童生徒の状況に応じた学習活動が行われることとなるよう、当該不登校児童生徒及びその保護者(学校教育法第十六条に規定する保護者をいう。)に対する必要な情報の提供、助言その他の支援を行うために必要な措置を講ずるものとする。

「学校以外の場において行う多様で適切な学習活動の重要性」


「個々の不登校児童生徒の休養の必要性」


が明記され、いじめ等の問題が存在するときに、学校に行かない選択肢があること、ならびに、学校以外の場における多様な学習活動の存在が確認された。


しかし、当該条文が「不登校生徒児童」の表現を用いていることは、「学校を休む」、「学校に行かないこと」を「非正規」の行動として位置付けていることを意味する。


教育機会確保法は本年、見直されることになっている。


「法律の施行後三年以内にこの法律の施行の状況について検討を加え、その結果に基づき、教育機会の確保等の在り方の見直しを含め、必要な措置を講ずる」ことが附則に明記されている。


憲法が定めるのは「子女に普通教育を受けさせる義務」であって


「子女に学校教育を受けさせる義務」ではない。


この点を適正に踏まえた法改正が必要である。

人気ブログランキングへ

学校教育法は第十七条で、保護者に子女を学校に就学させる義務を定めている。


しかし、普通教育を受けさせる場は学校以外にも存在する。


世界の趨勢は、普通教育を受けさせる場として学校以外に家庭を位置づける方向に大きく変化している。


米国でも全50州で家庭での普通教育を選択できることが正式に定められた。


多くの国が普通教育を受ける場として学校以外に家庭を選択できる制度を採用している。


現在の法体系では学校教育法が保護者に「学校に就学させる義務」を定めているため、学校で普通教育を受けることが「正規」で、家庭で普通教育を実践することを「非正規」のものと位置付けている。


教育機会確保法は「学校を休む」ことの「必要性」を明記したが、あくまでもその対応は「不登校生徒児童」を対象とするものになっている。


つまり、こどもに「正規」、「非正規」の差別をつける結果をもたらしているのだ。


改めて注意を喚起しておくが、現行法令においても、法律が定めているのは


「保護者に対する子女を学校に就学させる義務」


であって


「児童生徒が学校に行く義務」


ではない。

子どもには「学校に行かない自由」がある。

この事実を周知徹底して、まずは子どもの命と健康を確保することが優先されなければならない。

人気ブログランキングへ

メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」

https://foomii.com/00050

のご購読もよろしくお願いいたします。

上記メルマガを初めてご購読される場合、
2ヶ月以上継続して購読されますと、最初の一ヶ月分が無料になりますので、ぜひこの機会にメルマガのご購読もご検討賜りますようお願い申し上げます。

https://foomii.com/files/information/readfree.html

人気ブログランキングへ

続きは本日の
メルマガ版
「植草一秀の『知られざる真実』」
第2306号「家庭を普通教育の場として選択可能にする」
でご購読下さい。

『アベノリスク』(講談社)
動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。

2011101日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:540円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。

 創刊月201110-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。

 メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.comまでお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ

 

 

 

 

 

価格:907円 通常配送無料

出版社:発行:祥伝社
amazonで詳細を確認する

 

 

 





日本経済を直撃する「複合崩壊」の正体

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)

 

 

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:発行:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

 

 




 

 

「国富」喪失 (詩想社新書)

 

 

価格:994円 通常配送無料

出版社:発行詩想社 発売星雲社
amazonで詳細を確認する

 

 

 

 

 

 

 

 

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

 

 





泥沼ニッポンの再生

価格:1,512円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

 

 

 

 

 

 

 

日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)

 

 

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

 

 




 

 

米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす

 

 

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:星雲社
amazonで詳細を確認する

 

 

 

 

 

 

 

 

価格:1,512円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

 

 





日本の奈落 (TRI REPORT CY2015)

価格:1,728円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

 

 

 

 

 

 

 

日本の真実 安倍政権に危うさを感じる人のための十一章

 

 

価格:1,620円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

 

 

 




 

 

日本経済撃墜 -恐怖の政策逆噴射-

 

 

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

 

 

 

 

 

 

 

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:日本文芸社
amazonで詳細を確認する

 

 

 





オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下

価格:2,100円 通常配送無料

出版社:早川書房
amazonで詳細を確認する

 

 

 

 

 

 

 

 

アベノリスク 日本を融解させる7つの大罪

 

 

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:講談社
amazonで詳細を確認する

 

 

 


鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ)

 

 

鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ)

 

 

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

 

 

 

 

 

金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く

 

 

 

価格:1,785円 通常配送無料

出版社:ビジネス社
amazonで詳細を確認する

 

 

 


消費税増税 「乱」は終わらない


消費税増税 「乱」は終わらない

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:同時代社
amazonで詳細を確認する

 

 

 

 

 

 

 

国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る

 

国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る

 

 

価格:1,470円 通常配送無料

出版社:祥伝社
amazonで詳細を確認する

 

 

 


消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す!

 

 

消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す!

 

 

価格:1,000円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

 

 

 

 

 

日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却

 

 

 

価格:1,575円 通常配送無料

出版社:青志社
amazonで詳細を確認する

 

 

 


日本の独立


日本の独立

価格:1,800円 通常配送無料

出版社:飛鳥新社
amazonで詳細を確認する

 

 

 

 

 

 

 

売国者たちの末路

 

売国者たちの末路

 

 

価格:1,680円 通常配送無料

出版社:祥伝社
amazonで詳細を確認する

 

 

 


知られざる真実―勾留地にて―

 

 

知られざる真実―勾留地にて―

 

 

価格:1,890円 通常配送無料

出版社:イプシロン出版企画
amazonで詳細を確認する

 

 

 

 

 

消費税のカラクリ

 

 

 

価格:756円 通常配送無料

出版社:講談社

 

amazonで詳細を確認する

 

 

 


戦後史の正体


戦後史の正体価格:1,575円 通常配送無料出版社:創元社
amazonで詳細を確認する


 

 

 

 

 

 

 

日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土

 

日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土

 

価格:798円 通常配送無料

 

出版社:筑摩書房
amazonで詳細を確認する

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 

 

日米同盟の正体~迷走する安全保障

価格:798円 通常配送無料

出版社:講談社
amazonで詳細を確認する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

検察崩壊 失われた正義

 

検察崩壊 失われた正義

 

 

価格:1,365円 通常配送無料

 

 

出版社:毎日新聞社
amazonで詳細を確認する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


検察の罠


検察の罠価格:1,575円 通常配送無料出版社:日本文芸社
amazonで詳細を確認する


 

 

 

 

 

 

 

 

「主権者」は誰か――原発事故から考える

 

 

価格:525円 通常配送無料

 

 

出版社:岩波書店
amazonで詳細を確認する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体

 

 

 

« 安倍政治の支持者は4人に1人しかいない現実 | トップページ | 6月30日衆参ダブル選実施シナリオが浮上 »

多様な教育機会を確保せよ」カテゴリの記事

有料メルマガご登録をお願い申し上げます

  • 2011年10月より、有料メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」の配信を開始いたします。なにとぞご購読手続きを賜りますようお願い申し上げます。 foomii 携帯電話での登録は、こちらからQRコードを読み込んでアクセスしてください。

    人気ブログランキング
    1記事ごとに1クリックお願いいたします。

    ★阿修羅♪掲示板

主権者は私たち国民レジスタンス戦線

  • 主権者は私たち国民レジスタンスバナー

    主権者は私たち国民レジスタンスバナー

著書紹介

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

関連LINKS(順不同)

LINKS1(順不同)

LINKS2(順不同)

カテゴリー

ブックマーク

  • ブックマークの登録をお願いいたします
無料ブログはココログ