主権者に支持されていない安倍内閣を退場させる
2019年は政治決戦の年だ。
4月に衆院補選と統一地方選がある。
参院選は7月21日投開票になる可能性が高い。
衆院任期は2021年まであるが、安倍首相は職権を濫用して衆院解散を行う可能性がある。
衆参ダブル選の可能性もあり、参院選とは別の日程で年内選挙が行なわれる可能性もある。
日本国憲法は首相の解散権を定めていない。
日本国憲法第7条に、天皇の国事行為として衆議院の解散が列挙されていることを根拠に衆議院を解散することは憲法解釈上、正しい行為でない。
首相判断による衆院解散は憲法違反であることを明らかにする必要がある。
しかしながら、法も秩序もないのが安倍内閣の特徴である。
参議院予算委員会で安倍首相は「法の支配」の対義語を答えられなかった。
立憲民主党の小西洋之参議院議員が答えは「人の支配」だと教示したが、安倍政治はまさに「人の支配」政治そのものだ。
「法はあってなきがごとし」である。
憲法解釈として、政府は集団的自衛権行使は憲法違反であり、認められないとしてきた。
日本政府はこの憲法解釈を40年以上にわたって維持してきた。
つまり、この憲法解釈が憲法の一部をなしてきたのだ。
それを安倍内閣は勝手に変えてしまった。
2019政治決戦に話を戻すが、日本政治を一新するには、選挙で勝利することが必要である。
選挙で議会過半数議席を獲得する。
このことによって、政権刷新が実現する。
それは可能なのか。
可能だとして、どのようにすればよいのか。
これを明らかにして、実行することが必要である。
第一の設問。
政権刷新は可能なのか。
答えはイエスだ。
十分に可能である。
2017年10月総選挙で安倍自公が獲得した票は、全有権者の24.6%に過ぎない(比例代表)。
自民党が17.9%
公明党が6.7%だ。
自公は全有権者の4分の1の投票をも得ていない。
これに対して、反安倍自公で戦った野党の得票率は25.2%である。
得票数で反安倍自公が安倍自公を上回っている。
しかし、獲得議席の比率は
安倍自公が67.3%で
反安倍自公の30.3%の2倍以上になった。
理由は反安倍自公が候補者を乱立して、得票が分散してしまったことにある。
沖縄での辺野古埋め立ての是非を問う県民投票では、沖縄の全有権者の38%が辺野古埋め立て反対の意思を明示した。
このことを、「沖縄県民の62%が反対でなかった」として、埋め立て反対の県民意思を否定的に表現した者やメディアがあった。
しかし、安倍内閣の成り立ちを見るなら、「日本の主権者の75%が安倍自公支持でない」ということになり、安倍自公支持者がこのロジックを用いるのはやぶ蛇である。
いずれにせよ、日本の主権者の支持構造は、直ちに政権交代を可能にする状況にあることを私たちはまず認識するべきだ。
この2019年政治決戦で私たちは何をテーマに掲げるべきか。
圧倒的多数の主権者にとって、もっとも切実な問題は経済問題だろう。
安倍政治の下で圧倒的多数の国民の生活が悪化している。
その一方で、一握りの大資本、大企業の利益だけは突出して拡大している。
この大資本ファースト、ハゲタカファーストの政治を、主権者ファーストの政治に変えること。
これが2019政治決戦のテーマである。
そこで、私たちが具体的に提示しているのが
「消費税廃止へ」の方針と
「最低賃金全国一律1500円実現」
である。
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
のご購読もよろしくお願いいたします。
上記メルマガを初めてご購読される場合、
2ヶ月以上継続して購読されますと、最初の一ヶ月分が無料になりますので、ぜひこの機会にメルマガのご購読もご検討賜りますようお願い申し上げます。
https://foomii.com/files/information/readfree.html
続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第2277号「消費税増税再々延期を目論んでいる安倍首相」
でご購読下さい。
『アベノリスク』(講談社)
の動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。
2011年10月1日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:540円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。
創刊月2011年10-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。
国家はいつも嘘をつく --日本国民を欺く9のペテン
価格:907円 通常配送無料 出版社:発行:祥伝社 |
日本経済を直撃する「複合崩壊」の正体
価格:1,620円 通常配送無料 |
あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)
価格:1,620円 通常配送無料 |
「国富」喪失 (詩想社新書)
価格:994円 通常配送無料 |
反グローバリズム旋風で世界はこうなる~日経平均2万3000円、NYダウ2万ドル時代へ! ~(TRI REPORT CY2017)
価格:1,620円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
泥沼ニッポンの再生
価格:1,512円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016)
価格:1,728円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす
価格:1,728円 通常配送無料 出版社:星雲社 |
安保法制の落とし穴
価格:1,512円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
日本の奈落 (TRI REPORT CY2015)
価格:1,728円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
日本の真実 安倍政権に危うさを感じる人のための十一章
価格:1,620円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
日本経済撃墜 -恐怖の政策逆噴射- 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
20人の識者がみた「小沢事件」の真実―捜査権力とメディアの共犯関係を問う! 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:日本文芸社 |
オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下 価格:2,100円 通常配送無料 出版社:早川書房 |
アベノリスク 日本を融解させる7つの大罪 価格:1,575円 通常配送無料 出版社:講談社 |
鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ) 価格:1,470円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く 価格:1,785円 通常配送無料 |
消費税増税 「乱」は終わらない 価格:1,470円 通常配送無料 |
国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る 価格:1,470円 通常配送無料 |
消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す! 価格:1,000円 通常配送無料 |
日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却 価格:1,575円 通常配送無料 |
日本の独立 価格:1,800円 通常配送無料 |
売国者たちの末路 価格:1,680円 通常配送無料 |
知られざる真実―勾留地にて― 価格:1,890円 通常配送無料 |
消費税のカラクリ 価格:756円 通常配送無料 出版社:講談社 |
戦後史の正体 価格:1,575円 通常配送無料 |
日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 価格:798円 通常配送無料 |
日米同盟の正体~迷走する安全保障 価格:798円 通常配送無料 |
検察崩壊 失われた正義 価格:1,365円 通常配送無料 |
検察の罠 価格:1,575円 通常配送無料 |
「主権者」は誰か――原発事故から考える 価格:525円 通常配送無料 |
原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体 |
« これから「正義」について考えてみよう | トップページ | フクシマ事故が喜劇として再現される日 »
「2019年統一地方選・参院選」カテゴリの記事
- 「安倍に改憲発議させない」が参院選民意(2019.08.05)
- 今からでも間に合う日本の命運左右参院選への参加(2019.07.21)
- 生活破壊の消費税、選挙棄権で容認ですか(2019.07.19)
- 悪魔の消費税増税に警鐘鳴らす株式市場(2019.07.18)
- 三だけ教信者に私物化される日本政治(2019.07.15)