あの新聞に教えたい原稿の正しい依頼方法
愚かな政府の愚かな行為が、いつか神の怒りを招くことになるだろう。
安倍内閣が辺野古海底への土砂投入を開始した。
沖縄県民の総意を踏みにじる暴挙である。
菅官房長官は14日の記者会見で「全力で埋め立て進める」と述べた。
狂気の沙汰である。
この安倍暴走内閣と手を組んでいるのがS新聞である。
もはや全国紙と呼ぶべきでないだろう。
対米従属極右機関誌に分類を変えるべきだ。
S新聞は私に消費税増税についての出稿を求めてきた。
私は多忙な時間を縫って要請に応じた。
「消費税率10%引き上げはこうすれば止められる(仮題)」というテーマになりまして、
法人税減税と所得税減税のために実施される消費増税をご批判されている植草様に、消費増税の問題と、10%引き上げを止めるための策について、お考えをご執筆いただきたいと考えております。
お忙しい中、大変急なご相談で申し訳ありませんが、締め切り等、詳細は下記になります。
締め切り:今週11月22日(木)17時または来週11月26日(月)18時、文字数:2000文字※文字数の上限なし
原稿料:1万円 文字数:2000文字以上
というものだった。依頼が来たのは11月19日(火)の午後で、私は11月20日に11月26日出稿で受諾することを伝えると、プロフィールと写真の送信を要請された。
私は11月24日に原稿、プロフィール、写真をすべて送信した。
その後、何の連絡もないため、11月28日に問い合わせると、
恐れ入りますが他の寄稿者の原稿が遅れてしまい、来週木曜日(12月5日筆者捕捉)に届くことになりました。テーマであわせて公開させていただくため、いまのところ木曜日以降の公開となってしまいそうです。
と連絡があった。
もともと一つのテーマを複数の論者が執筆するとの説明も受けていない。
切迫した時間設定で時間を割いて原稿を送信したあとで、このような説明はあり得ない。
12月14日時点で、いまだにウェブサイト(iRONNA)
https://ironna.jp/
には、それらしきテーマでの掲載がない。
ここからは推測だが、私に原稿を出稿させて、その原稿を他の執筆者に提供して反論の内容を盛り込んだ原稿を掲載する予定だったのだろう。
また、コメントに反論を集中させることも検討していたのではないか。
私は、適切でない先方の対応を踏まえて出稿を取りやめた。
「お忙しい中、大変急なご相談で申し訳ありませんが、締め切り等、詳細は下記になります。
締め切り:今週11月22日(木)17時または来週11月26日(月)18時」
という設定は一体何だったのだろうか。
これがS新聞の実態の一つの断面ということになる。
安倍内閣による辺野古への土砂投入についてのS新聞関連記事を見ると、
【政界徒然草】辺野古反対派の主張の不可解 問題の原点に立ち返れ
https://bit.ly/2BhQ5hZ
辺野古移設「官製デマ」 政府に深まる玉城県政への不信
https://bit.ly/2QWQ792
といった調子だ。
中身を読まなくても、産経新聞の基本スタンスが一目瞭然だ。
iRONNAの特集記事には次のようなものもある。
あの人に教えたい沖縄の正しい歴史
https://ironna.jp/theme/875
トップページには次のように記述されている。
「また、この人である。「沖縄は中国から取ったんでしょ」発言で炎上したお笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔だが、当の沖縄では反基地派に担がれてブレイク中だという。あの発言以来、彼を無知と罵る声は絶えませんが、せっかくなのでiRONNAが「沖縄の正しい歴史」を教えたいと思います。」
産経新聞は9月30日の沖縄県知事選でオール沖縄候補の玉城デニー氏が自公維が総力戦を展開して支援した佐喜眞淳氏に8万票の大差をつけて圧勝したことが悔しくてたまらないのだろう。
しかし、このような情報発信の姿勢では、ごく一部の信奉者以外は記事に見向きもしないだろうと思う。
玉城知事は12月13日の岩屋毅防衛大臣との面談で、
「この土砂投入が『もう後戻りできない』という状況になるとは、決して思っておりません」
と述べた。
さらに、安倍内閣が土砂投入を強行した12月14日、玉城知事は
「やればやるほど県民の怒りは燃え上がる」
と述べた上で、
「たとえ土砂投入をはじめたとて、我々は諦めるつもりはひとつもありませんから。いつでもどのような場面でも我々が取れる手段、合法的な手段を取っていくということは変わりありません」
と明言した。
玉城氏を支え、主権者による正当なレジスタンスを拡大してゆくしかない。
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