私たちの本当の幸せとは何かを考える機会
グローバリズムに対するアレルギー反応として、なぜナショナリズムが沸騰するのか。
その理由は「ヒトの移動」にある。
2016年6月の英国国民投票。
英国民はEUから離脱する道を選んだ。
理由は移民の大量流入にあった。
グローバリズムを推進しているのは、国境を越えて活動を拡大する巨大資本=ハゲタカ資本である。
ハゲタカ資本は世界経済を支配下に置こうとしている。
経済を支配することは人間を支配することにつながる。
ヒトが生きてゆくために必要不可欠なものがある。
食料とエネルギーが基本だ。
食料のなかには水も含まれる。
そして、鉱物資源、兵器、金融。
ハゲタカ資本が支配しているのがこの五つである。
食料、エネルギー、鉱物資源、兵器、金融だ。
資本が利益を極大化するために必要な方策は、労働コストの最小化である。
このなかで、人間にとって必要不可欠でないものが兵器である。
兵器と戦争は人為的に創作されている。
ハゲタカ資本が利益を極大化させるために追求していることが労働コストの最小化である。
製造業の場合は、生産物を輸送できるから、グローバルに最小コストで生産を行える立地が選択される。
その生産地の労働力を利用して財を生産し、これを世界市場で販売する。
労働からの搾取が資本の利益の源泉になる。
サービス産業の場合、生産物を輸送することができない。
そこで何をするか。
生産者を輸送するのである。
労働賃金の低い地域から労働力を移動させる。
きつくて、汚く、危険な仕事は、本来、極めて高いコストを払わなければ得ることの出来ない労働であるが、この労働を労働賃金の低い地域の労働力に担わせる。
資本は労働から搾取することによって利潤を得る。
ヒトの移動を促すために、兵器と戦争が用いられている。
日本ではヒトの移動を促すために、法律が改変されようとしている。
外から異国民が大量に流入してくれば摩擦が発生する。
これが「ナショナリズム」に火を灯けるのだ。
グローバリズムがヒトの移動、ヒトの輸出入を拡大するから、ナショナリズムの反応が拡大する。
このグローバリズムか、それともナショナリズムか、という二項対立の構図自体を疑う必要がある。
そもそもヒトの移動を推進するグローバリズムではない地球のあり方を考える必要がある。
それが「ローカリズム」なのだ。
11月11日日曜日、東京白金台にある明治学院キャンパスで、
「しあわせの経済」フォーラム2018
が開催される。
http://economics-of-happiness-japan.org/#about
「ローカリゼーション」とは、孤立することでもなければ、一つしか答えのない方程式でもありません。世界中の地域とつながりを持ちながら、柔軟に形を変えていくプロセスです。人、地域、自然のつながりを再生させることによって、私たちが見失ってきた「生きる目的」と「安心して暮らせる未来」を再発見することができるのです。
去年の11月、世界中から1,500人以上の仲間が東京につどい、人間と生態系の健康的で豊かな関係性を探求する「しあわせの経済」について学びを深め、お互いの活動をたたえあいました。そして1年がたち、新たなつどいが開かれます。さらなる学びと、私たちのつながりをより強くするためのこの試みに、あなたにも参加してほしいとお誘いしています。
国を超えた地域同士のつながりを強め、世界の幸せな「ローカル・フューチャー」へ向けた大きな一歩をしるすため、ぜひ今年も東京でお会いしましょう。
チケットは一般当日2000円、学生当日1000円
巨大資本がすべてを支配する現代社会のなかで、このシステム全体を根本から見つめ直して、新しいライフスタイルを取り戻す試みが世界の各地で広がりを見せ始めている。
こうした運動に、とりわけ若い人々が強い関心を寄せている。
私たちの幸せとは何かを見つめる集いにぜひ足を運んでみていただきたい。
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