アベノミクスの本当の姿をじっくり見てみよう
第2次安倍内閣が発足して5年半以上の時間が経過し、安倍内閣は経済政策刷新の旗を掲げてきたが、主権者である市民の生活は悪化を続けている。
安倍内閣は経済政策刷新の旗を掲げた。
これを「アベノミクス」と銘打ち、自画自賛を続けてきたが、市民生活は悪化の一途を辿っている。
経済を評価する第一の尺度は実質経済成長率だが、第2次安倍内閣発足後の実質経済成長率平均値は+1.3%である。
これは、民主党政権時代の成長率平均値+1.8%よりも大幅に低い。
経済運営全体のパフォーマンスは民主党政権時代を大幅に下回っている。
民主党政権時代には、東日本大震災、原発事故があり、日本経済の活動は著しく低下した。
第2次安倍内閣発足後の実質経済成長率は、あの暗かった民主党政権時代の成長率を大幅に下回っている。
そして、市民にとって最重要の経済指標が、実質賃金の変化である。
本給、時間外手当ボーナスをすべて含む現金給与総額の実質値の推移を見ると、民主党政権時代は、ほぼ横ばい推移だったが、第2次安倍内閣発足後は約5%も減少した。
市民の所得環境は大幅に悪化したのである。
労働者の実質賃金指数の推移を調べると、1996年をピークに20年以上も減少し続けてきたことが分かる。

「失われた10年」、「失われた20年」と言われてきたが、実際に1996年以降の約20年の間、市民の実質所得は減少し続けてきた。
その、実質賃金減少のすう勢の例外になっているのが2009年から2012年の民主党政権時代である。
この期間は、労働者の実質賃金が例外的に横ばい推移した。
実質賃金指数の水準を調べると、2015年を100とすると、1996年は115.8の水準だった。
1996年から2015年までの19年間に、実質賃金指数は13.6%も減少したのだ。
国民生活が疲弊し、苦しくなったことは、統計数値が明白に立証している。
安倍首相がいくら口先で「アベノミクスで経済は良くなっている」というデタラメを流布しても客観的な統計数値が、安倍首相発言の「ウソ」を明白にしている。
小池百合子都知事は昨年の総選挙の際、
「アベノミクスによって、日本経済は数字の上では良くなっているのかも知れないが、実感がない」
と発言していたが、完全な事実誤認である。
日本経済は実感だけでなく、数字の上でも著しく悪くなっている。
雇用者数は2013年1月の5513万人から2018年1月の5880万人へと367万人増えた。
しかし、増加した雇用者数の内訳をみると、正規労働者の比率は26.3%で、非正規労働者が73.7%を占めている。
雇用者数が増えたのは事実だが、増えた雇用者の4人に3人は非正規労働者なのだ。
そして、一人あたりの実質賃金は第2次安倍内閣が発足したのちの期間だけで約5%も減少した。
経済全体のパフォーマンスが民主党政権時代よりも大幅に悪く、一人あたりの実質賃金が横ばいから5%減少に転じた。
これがアベノミクスの成績表なのだ。
その一方で、はっきりと良くなったのが大企業の収益である。
大企業収益だけは史上最高益を更新してきた。
したがって、大資本の株主と超富裕層はアベノミクスを絶賛しておかしくないが、圧倒的多数の労働者はアベノミクスを糾弾するのが正しい。
このまま進めば、日本の労働者階層は完全に日干しにされてしまうだろう。
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
のご購読もよろしくお願いいたします。
上記メルマガを初めてご購読される場合、
2ヶ月以上継続して購読されますと、最初の一ヶ月分が無料になりますので、ぜひこの機会にメルマガのご購読もご検討賜りますようお願い申し上げます。
http://foomii.com/files/information/readfree.html
続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第2094号「アベノミクスが絶望的とされるこれだけの理由」
でご購読下さい。
『アベノリスク』(講談社)
の動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。
2011年10月1日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:540円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。
創刊月2011年10-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。
|
あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)
価格:1,620円 通常配送無料 |
|
|
「国富」喪失 (詩想社新書) 価格:994円 通常配送無料 |
|
|
反グローバリズム旋風で世界はこうなる~日経平均2万3000円、NYダウ2万ドル時代へ! ~(TRI REPORT CY2017) 価格:1,620円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
|
|
泥沼ニッポンの再生 価格:1,512円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
|
|
日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016) 価格:1,728円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
|
|
米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす 価格:1,728円 通常配送無料 出版社:星雲社 |
|
|
安保法制の落とし穴 価格:1,512円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
| 日本の奈落 (TRI REPORT CY2015) 価格:1,728円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
| 日本の真実 安倍政権に危うさを感じる人のための十一章 価格:1,620円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
| 日本経済撃墜 -恐怖の政策逆噴射- 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
| 20人の識者がみた「小沢事件」の真実―捜査権力とメディアの共犯関係を問う! 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:日本文芸社 |
| オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下 価格:2,100円 通常配送無料 出版社:早川書房 |
| アベノリスク 日本を融解させる7つの大罪 価格:1,575円 通常配送無料 出版社:講談社 |
| 鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ) 価格:1,470円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
| 金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く 価格:1,785円 通常配送無料 |
| 消費税増税 「乱」は終わらない 価格:1,470円 通常配送無料 |
| 国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る 価格:1,470円 通常配送無料 |
|
消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す! 価格:1,000円 通常配送無料 |
| 日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却 価格:1,575円 通常配送無料 |
| 日本の独立 価格:1,800円 通常配送無料 |
| 売国者たちの末路 価格:1,680円 通常配送無料 |
| 知られざる真実―勾留地にて― 価格:1,890円 通常配送無料 |
| 消費税のカラクリ 価格:756円 通常配送無料 出版社:講談社 |
| 戦後史の正体 価格:1,575円 通常配送無料 |
| 日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 価格:798円 通常配送無料 |
| 日米同盟の正体~迷走する安全保障 価格:798円 通常配送無料 |
| 検察崩壊 失われた正義 価格:1,365円 通常配送無料 |
| 検察の罠 価格:1,575円 通常配送無料 |
| 「主権者」は誰か――原発事故から考える 価格:525円 通常配送無料 |
| 原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体 価格:1,680円 通常配送無料 |
« 安倍暴政に終止符を打つための基本戦術はこれだ | トップページ | 安倍内閣は豪雨災害で国民をタダ働きさせるな »
「アベノミクス」カテゴリの記事
- 負けを負けと認めないドナルド晋三(2020.11.14)
- 安倍内閣経済政策評価は最低ランクのF(2019.01.20)
- 石破茂氏が明らかにしたアベノミクス大失敗(2018.09.19)
- 論旨明快・首尾一貫政策体系のアベノミクス(2018.09.16)
- アベノミクスの本当の姿をじっくり見てみよう(2018.07.22)








