新潟知事選惜敗バネに反自公陣営の結束を
6月10日に投票日を迎えた新潟県知事選で野党統一候補の池田千賀子氏が敗北した。
勝利したのは自公が支援した花角英世氏。
開票結果は以下の通り。
新潟県知事選確定得票
当 546,670 花角 英世 無新
509,568 池田千賀子 無新
45,628 安中 聡 無新
安中聡氏は原発廃止などを訴えた。
池田千賀子氏の得票と安中聡氏の得票を合わせると花角氏の得票を上回る。
原発反対票を分断するために安中氏が擁立されたのだと考えられる。
極めて残念な結果になった。
選挙においては何よりも結果が重要だ。
「安倍政治を許さない!」と考え、「原発稼働を許さない」と考える主権者にとっては痛恨の結果になったが、ここで悲嘆していては明日への展望を開くことができなくなる。
敗因を分析して、次の勝利に向けての活動を直ちに始動させなければならない。
投票率は58.25%で前回選挙の53.05%を上回った。
投票率の上昇は反自公の候補者に有利に作用すると考えられるが、池田候補の主張が十分に新潟の主権者に浸透しなかったのだと考えられる。
他方、花角氏は原発再稼働を主張していない。
原発が争点になることを回避するために「あいまい戦術」を採用したのであり、このことを踏まえれば、新知事が柏崎原発の稼働に突き進むことは許されない。
今後の焦点は自民党総裁選に移る。
自民党内で安倍晋三氏の総裁三選を許さない動きが広がれば、安倍首相が衆院の解散総選挙に打って出る可能性がある。
「破れかぶれ解散」である。
しかし、この衆院解散を日本の主権者国民は激しく批判することになるだろう。
安倍首相が首相に座にしがみつくことだけを目的に実施する総選挙になり、究極の政治私物化になるからだ。
安倍自民党は主権者の猛烈な批判を浴びて議席を大幅に減らすことになるだろう。
他方、自民党が安倍晋三氏の総裁三選を容認する流れになるなら、安倍首相は政府提案の各種法案を国会で強行制定して通常国会の幕を引くことになるだろう。
森友、加計の重大犯罪疑惑は権力の濫用によって無罪放免とされる。
完全な権力犯罪の放置国家ニッポンとなる。
日本の崩壊、日本の転落という事態に陥ることになる。
日本はいつからこんな落ちぶれた国になってしまったのだろうか。
ウソと隠ぺいと改竄と横暴が支配する日本政治。
誰よりも不幸なのは日本の主権者ということになる。
事態を打開するには、日本の主権者が行動するしかない。
新潟の選挙結果も、結局は新潟県民の行動、判断によるものだ。
ウソと隠ぺいと改竄と横暴が支配する安倍政治を容認するのも、拒絶するのも、最終的には主権者の行動と判断が鍵を握る。
ここを日本の主権者はよく考える必要がある。
安倍政権を退陣させて、誰が代わるのか。
安倍首相に代わる首相候補がいないではないかとの声がある。
とんでもない、寝言のようなたわごとだ。
安倍首相でよしとするなら、この人ではだめだという人物など存在しない。
これ以上劣悪な人物を発見することは至難の業だとしか言いようがない。
そうではあるが、野党勢力は主権者の前に新しい政権のイメージを提示するべきである。
新しい政権のイメージは、鳩山友紀夫政権の再生である。
メディアが鳩山元首相に対する人物破壊工作を展開してきたが、いま日本に求められる政権の具体像は鳩山友紀夫政権の再生である。
平和と希求する外交、共生を追求する経済政策。
日本の主権者は堂々と鳩山友紀夫政権の再生、再誕生を目指すべきである。
その実現によって、日本は大いなる復活を遂げる。
メディアが狂ったように鳩山友紀夫元首相を攻撃していることこそ、鳩山元首相の正当性の証しである。
鳩山氏が脅威であるからこそ、メディアは鳩山氏に対して激しい攻撃を浴びせているのだ。
このからくりに気付くことが重要である。
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
のご購読もよろしくお願いいたします。
上記メルマガを初めてご購読される場合、
2ヶ月以上継続して購読されますと、最初の一ヶ月分が無料になりますので、ぜひこの機会にメルマガのご購読もご検討賜りますようお願い申し上げます。
http://foomii.com/files/information/readfree.html
続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第2060号「共産党含む共闘体制構築妨害の主はCIA 」
でご購読下さい。
『アベノリスク』(講談社)
の動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。
2011年10月1日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:540円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。
創刊月2011年10-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。
![]() |
あなたの資産が倍になる 金融動乱に打ち勝つ「常勝投資術」~(TRI REPORT CY2018)
価格:1,620円 通常配送無料 |
|
「国富」喪失 (詩想社新書) 価格:994円 通常配送無料 |
|
反グローバリズム旋風で世界はこうなる~日経平均2万3000円、NYダウ2万ドル時代へ! ~(TRI REPORT CY2017) 価格:1,620円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
|
泥沼ニッポンの再生 価格:1,512円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
|
日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016) 価格:1,728円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
|
米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす 価格:1,728円 通常配送無料 出版社:星雲社 |
|
安保法制の落とし穴 価格:1,512円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
日本の奈落 (TRI REPORT CY2015) 価格:1,728円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
日本の真実 安倍政権に危うさを感じる人のための十一章 価格:1,620円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
日本経済撃墜 -恐怖の政策逆噴射- 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
20人の識者がみた「小沢事件」の真実―捜査権力とメディアの共犯関係を問う! 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:日本文芸社 |
オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下 価格:2,100円 通常配送無料 出版社:早川書房 |
アベノリスク 日本を融解させる7つの大罪 価格:1,575円 通常配送無料 出版社:講談社 |
鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ) 価格:1,470円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く 価格:1,785円 通常配送無料 |
消費税増税 「乱」は終わらない 価格:1,470円 通常配送無料 |
国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る 価格:1,470円 通常配送無料 |
![]() |
消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す! 価格:1,000円 通常配送無料 |
日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却 価格:1,575円 通常配送無料 |
日本の独立 価格:1,800円 通常配送無料 |
売国者たちの末路 価格:1,680円 通常配送無料 |
知られざる真実―勾留地にて― 価格:1,890円 通常配送無料 |
消費税のカラクリ 価格:756円 通常配送無料 出版社:講談社 |
戦後史の正体 価格:1,575円 通常配送無料 |
日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 価格:798円 通常配送無料 |
日米同盟の正体~迷走する安全保障 価格:798円 通常配送無料 |
検察崩壊 失われた正義 価格:1,365円 通常配送無料 |
検察の罠 価格:1,575円 通常配送無料 |
「主権者」は誰か――原発事故から考える 価格:525円 通常配送無料 |
原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体 価格:1,680円 通常配送無料 |
« 政治の主役は汚れたエリートでなく市民である | トップページ | 1ミリも動かせなかった安倍外交との巨大落差 »
「政策連合(平和と共生)=ガーベラ革命」カテゴリの記事
- youtube開設とデモ・イベント動画(2025.06.08)
- 民主主義が機能している韓国(2025.06.05)
- しょぼい減税を-ぶっ壊す!(2025.05.11)
- 5.29PM3ガーベラの風国会イベント(2025.05.05)
- いま考えるべき政治の原点(2025.02.10)