森友疑惑新たな犠牲者とNHKの「空回し」隠ぺい
森友学園への国有地の不正払下げ疑惑事案で2人目の犠牲者が出た。
2人というのは明らかになっている数で、表面化していない事案がほかにある可能性は残る。
りそな銀行が自己資本不足であると認定され、公的資金による救済に伴い経営者が一掃された事案では、りそな銀行を担当していた朝日監査法人の公認会計士が自宅マンションから転落死している。
「自殺」で処理されたが、「他殺」の疑いが濃厚に残っている。
りそな銀行は経営者が一掃され、小泉竹中政権の近親者が新経営陣に送り込まれたが、救済されたりそな銀行は、その後、自民党に対する融資を激増させた。
この事実を朝日新聞が2006年12月18日付紙面の1面トップでスクープ報道した。
ところが、この記事を書いた記者が、その前日に東京湾で、水死体で発見されたと伝えられている。
これは「他殺」の可能性が高いと思われるが、事実を詳しく伝える報道はなかった。
りそな疑惑を追及していた私が冤罪捏造事件に巻き込まれたのは周知の事実である。
森友学園の国有地不正払下げ疑惑事案では、新設小学校建設を請け負った企業の下請け企業社長が死亡している。地中のごみ処理に関与した可能性が指摘されている。
この死亡も「他殺」である疑いを払拭できない。
無念の逝去をされた方のご冥福をお祈りしたいが、そのためにも、早急な真相全容解明が必要である。
財務省は「書き換え=改ざん」の有無について調査するとしながら、これまで何も回答していない。
国会議員に提示した決裁文書と同一のコピーを提示しただけである。
財務省が誠意ある対応を示すことを条件に国会審議再開が決められたが、財務省は誠意ある姿勢を示さなかった。
したがって、本来は、予算委員会を開催するべきでなかったが、安倍政権与党は委員会開会を強行し、審議を強行した。
大半の心ある野党は、これでは審議に応じられないとして、委員会を欠席したが、与党が予算委員会運営の実権を握っているため、野党不在のまま審議が強行された。
この場合、野党に配分された質疑時間は、野党不在のまま消化されることになる。
これを「空回し」という。
「空回し」であっても法律上、れっきとした予算審議である。
委員長は質問者を指名し、質問時間をカウントし、質問時間が満了すると、「これにて○○君の質疑は終了しました。この際、○○党の○○君の質問を許します」と述べて、次の質問者が質問に立つ。
重大な問題は、NHKが予算委員会の審議模様を中継しながら、野党に配分された時間の予算審議の中継を行わなかったことだ。
NHKは「審議が再開され次第、中継します」のテロップを流し、海中動画映像を流した。
NHK担当者の責任を追及する必要がある。
国会中継は当該委員会の理事会の要請によってNHKが中継することとされているとのことだが、予算委員会理事会は、欠席者に質問が振られた場合には、中継しないことをNHKに申し入れているのか。
そうであるなら、予算委員会理事会の責任である。
そうではなく、NHKが独自判断で国会中継をせずに海中動画映像を流したのであれば、NHKの責任者を国会に招致して追及する必要がある。
野党は正当な理由があって欠席しているのである。
それにもかかわらず、与党が審議を強行した。
そのために、質問時間が空費される。
配分された時間が満了した時点で、委員長が「これにて○○君の質疑は終了しました。」と宣言する。
この場面の中継映像を国民が見ることによって、何が起きているのかを初めて知るのである。
野党に質問時間が与えられているのに、野党が欠席したまま、質問時間が無為にされている。
このことが中継によって判明するのだ。
NHKは欠席している政党の質問時間が終了する間際に審議中継を再開したが、委員長が欠席議員の質問時間が終了したことを宣言する場面には、NHKスタッフの声をかぶせて、視聴者に野党の質問時間が空費されていることが分からないようにした。
このNHKの放送姿勢を野党は国会で厳しく追及する必要がある。
「空回し」もれっきとした委員会審議なのであり、NHKが独断で、この「審議中継」を排除する権利はないはずだ。
「海中動画映像」には何の意味もないが、野党議員が不在にもかかわらず、時間がカウントされている委員会審議の模様を中継する意味は極めて重大なのである。
国会においてNHKの行動を厳しく質す必要がある。
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