籠池氏夫妻犯罪者にするため頑張った安倍昭恵氏
山かけもりそば疑惑は深まるばかりである。
疑惑は一切晴れていない。
安倍首相の妻である安倍昭恵氏が12月7日、東京都内のベルギー大使館で開かれた同国の勲章授与式で、
「今年は本当にいろいろなことがあり、つらい1年だった。
最後に立派な勲章を頂き、頑張って良かった」
と述べたと報じられている。
これほど日本の主権者を愚弄する話はない。
ベルギーもベルギーである。
日本の主権者の気持ちなど、考えようともしないのだろう。
「頑張って良かった」
というのは、家族ぐるみで入魂にしていた籠池泰典氏夫妻に対して、森友学園に対する国有地不正払下げ疑惑で安倍首相夫妻の責任が明らかになり、安倍晋三氏が総理大臣も国会議員も辞めなければならない窮地に追い込まれて、手の平を返して、国家権力を濫用して籠池氏夫妻を逮捕、勾留し、犯罪者に仕立て上げるために、
「頑張った」
ことを指しているのだろう。
完全に人の道を踏み外している。
安倍昭恵氏は籠池洵子氏に対して頻繁にメールを送信していた。
そのなかに「祈ります」という言葉も頻出した。
「自分たち夫妻が逃げ延びて安泰でいられますように、籠池氏夫妻が犯罪者に仕立て上げられて、監獄送りになるよう」
「祈ります」
ということなのだと推察される。
籠池氏夫妻を不当に勾留しつづけて、よくもまあ、しゃあしゃあと、
「ベルギーの勲章がもらえて、頑張って良かった」
などと言えたものだ。
これでこの疑惑に幕引きというわけにはいかない。
安倍昭恵氏には、国会の証人喚問に出てもらわねばならない。
それが、心ある日本の主権者の総意である。
時価が10億円は下らないと見られる国有地が1億3400万円で払い下げられた。
しかも、国は森友学園に埋設物撤去費用として1億3200万円を支払っている。
差し引き、たったの200万円で時価10億円の国有地を払い下げたのだ。
財務省の佐川宣寿前理財局長は、本年3月15日の衆議院財務金融委員会において、
「そういう価格につきまして、こちらから提示したことも
先方からいくらで買いたいといった希望があったこともございません」
と答弁した。
しかし、財務省近畿財務局と籠池泰典氏が交渉した音声テープが公開されている。
そのなかで籠池氏が
「1億30000万円が云々」というものよりも、ぐーんと下げていかなあかんよ」
と発言し、これに対して、近畿財務局の池田靖国有財産統括官が、
「理事長がおっしゃる0円に近い金額まで、私はできるだけ努力する作業をいまやっています」
と答えている。
また、近畿財務局は籠池氏に対して、いくらまでなら出せるのかを尋ねて、籠池氏が1億6000万円と答え、この希望に沿って、
「理事長がおっしゃる0円に近い金額まで、私はできるだけ努力する作業」
をして、実質200万円で払い下げたのだ。
財務省がこのような不正廉売に手を染めたのは、新設小学校の名誉校長に安倍昭恵氏が就任し、安倍昭恵氏の指示によって公務員秘書の谷査恵子氏が折衝したからに他ならない。
疑惑は疑惑の段階を超えて、ほぼ確証と言える次元にまでたどり着いている。
安倍昭恵氏が「関与」を否定するなら、堂々と、国会に出て、主権者国民が納得するように説明するしかないだろう。
果たすべき責任も果たさず、自分が出たい行事にだけは喜んで出席するのは、一国の首相夫人として、本当に恥ずかしいことだ。
このような厚顔無恥が大手を振って闊歩するようでは、日本が暗黒に染め抜かれるのもやむを得ない。
安倍昭恵氏に、もし良心というものがあるなら、きちんと公の場に出て、説明するべきだ。
このような惨状が、日本の教育に与える影響は本当に深刻だ。
現状で、こうした事態に抵抗を示し得るのは、野党国会議員だけである。
山かけもりそば疑惑の解明は、次の通常国会においてもメインテーマにならざるを得ない。
いつまでも同じ問題ばかり取り上げると与党が批判するが、その最大の理由は説明すべき当事者に与党が責任をもって説明させるという「説明責任」を果たさないからなのだ。
主権者国民は安倍昭恵氏が国会証人喚問に応じるまで、一歩も引いてはならない。
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