「人の道」外し「畜生道」に堕す安倍政治を討つ
もりかけ隠しを許さない!
政治私物化を許さない!
憲法破壊を許さない!
これが今回総選挙の最大の優先課題であった。
ところが、小池国政新党が創設され、民進党がこれに篭絡されたために、総選挙の当初の意味が完全に失われつつある。
小池新党が単なる自公補完勢力として創設されたのであれば、自公支持票が割れるだけの効果にとどまったが、前原誠司氏が民進党内で適正な説明、論議、手続きを踏まずに、自公補完勢力としての小池国政新党への合流を独断専行で強行したために、すべてが壊れてしまった。
前原誠司氏の行動は万死に値するものである。
野党共闘の純化が必要であったのに、野党共闘が不完全なものになり、反自公政治の票が分散する結果がもたらされてしまった。
このまま、政治私物化、憲法破壊の安倍自公政治が継続されることになると、
日本経済の破壊
と
日本国憲法の破壊
がもたらされることになる。
選挙戦は終盤に入ったが、安倍政治を打破するために、すべての主権者の投票への参加を呼びかけ、安倍自公候補の一人でも多い落選を勝ち取らねばならない。
安倍政治を終焉させなければならない理由が三つある。
第一は、安倍首相の政治が「人の道」を踏み外していることだ。
森友疑惑とは、安倍首相夫妻が昵懇にしてきた籠池泰典氏夫妻が経営する森友学園に対して、時価約10億円の国有地をタダ同然の価格で不正に払い下げたとの疑惑である。
安倍首相は国会答弁で、
「この学校の先生方の教育に対する熱意は素晴らしいと妻から聞いている」
と述べて、籠池泰典氏については、
「いわば、私の考え方に非常に共鳴されている方」
だと述べていた。
安倍昭恵氏は新設小学校の名誉校長に就任し、森友学園で3度も講演を行っている。
安倍晋三氏自身も森友学園での講演を引き受けていたが、たまたま選挙の時期と重なり、直前にキャンセルした経緯がある。
国有地の不正払い下げには安倍昭恵氏が深く関与していたとの疑惑は極めて濃厚になっているが、安倍昭恵氏がこのことについて、公の場で説明していないから確定していない状況にある。
安倍首相は国会答弁で、学校認可や国有地払下げに関して、
「自分や妻が関わっていたら、総理大臣も国会議員も辞める」
と明言した。
しかし、その「関与」は完全に明らかになっている。
安倍首相夫妻は籠池氏夫妻と親密な関係を維持してきたが、籠池氏夫妻がこれまでの経緯を白日の下に晒し始めると、安倍首相は手の平を返す行動に出た。
国家権力を用いて籠池氏夫妻を逮捕、勾留。
法の支配を踏みにじり、刑法の詐欺罪を適用して起訴するという暴挙に突き進んだ。
そして、選挙戦のさなかの籠池氏夫妻の発言を封じ込めるために、不当な長期勾留を実行している。
さらに、「推定無罪」の根本鉄則を踏みにじり、公の電波を用いて、安倍首相は籠池氏を犯罪者扱いした。
刑法上の名誉毀損罪に該当する疑いが濃厚の暴挙である。
私は、2009年8月総選挙のタイミングに合わせて東京拘置所に収監された。
無実の罪、国家による人物破壊工作の冤罪創作によって収監されたものだが、これは総選挙に向けての私の言論活動、政党幹部へのアドバイス行動を封じるためのものであった。
補助金適正化法違反で罰金を課す程度の事案を「詐欺罪」事案に変質させて、接見禁止で長期勾留するなど、中国における民主化運動家である劉暁波氏の不当拘束と何の違いもない。
自分の考えに共鳴してくれる人として、家族ぐるみで昵懇にしていた人物が、自分に都合の悪い存在になり始めた途端、手の平を返して、権力を濫用、罪人に仕立て上げることは「人の道」を踏み外す行動と言うほかない。
仏教の六道輪廻(りくどうりんね)の考え方は、世界を天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道の六つの世界に分けて考える。
「人の道」=「人間道」から堕ちた者は「畜生道」に往ってしまう。
「畜生道」とはどのような世界か。
「畜生道」とは、
「弱肉強食を繰り返して、互いに殺傷し合う世界。他人を蹴落としてでも自分だけが抜け出そうとする世界」
である。
弱肉強食の経済政策を推進する安倍政権。
安倍政治は「畜生道」に堕ちた政治であると言わざるを得ない。
日本の政治を「人の道」に引き上げなければならない。
そのために、この選挙では、一人でも多くの自公候補を落選させなければならないのである。
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