国家戦略特区という名の国家私物化驚愕実態
「アルルの男・ヒロシ」で知られる国際政治研究者の中田安彦氏から加計学園獣医学部新設の動機についての仮説をうかがった。
中田氏はツイッターで次のように述べている。
「結局、加計学園の獣医学部新設問題は、獣医である息子・加計悟に獣医学部を与えたいという加計孝太郎の「親バカ」の実現を、30年来の遊び仲間である総理大臣たる安倍晋三が、国家戦略特区という枠組みを使って実現したという典型的な縁故主義だったことがいよいよ明らかになった。
「よく見ると加計さんの息子さん、講師かー。獣医学部は出たが獣医師ですらないのか。なおさら獣医学部が欲しいよなあ。獣医師免許あるなら独立できるけどさ。」
「加計学園問題 重要な時系列
2006年:加計孝太郎息子・悟(昭和52年生)、鹿児島大学獣医学部卒業
2007年から:加計学園、今治市を通じて毎年、獣医学部の新設を提案
2016年:加計悟・山口大学獣医薬理学研究室(社会人院生・博士過程4年)在籍中(同年末加計内定)」
「2002年には加計学園は千葉科学大学でも獣医学部建設の動きを見せていたという話もあり、そうなると。加計は息子が学部卒のころに獣医学部を開学するつもりだったのかもしれない。」
「要するに安倍晋三の言う「硬い岩盤規制にドリルで穴を開ける」というのは、総理の友人のためだけに特別にドリルを動かしてあげるということだった。ドリルという器具の仕組みから考えるとそうなるよなあ。」
「むしろ、総理大臣の友人の息子をいずれ経営者にしようという学校法人の運営する獣医学部を今治に建設(しかも土地はタダ!補助金がっぽり)しようということこそ、縁故主義であり、抵抗勢力と言われようが抵抗しなければならないんじゃないかな。」
「加計学園疑獄の最後のパズルのワンピースが、加計悟という安倍夫妻や昭恵弟とも知り合いの加計学園理事長の息子の獣医の存在なんです。このピースがハマることで獣医学部問題の全体像が見えたのです。」
「以上、妄想おしまい 笑」
重要な時系列を再掲しておこう。
2006年:加計孝太郎息子・悟(昭和52年生)、鹿児島大学獣医学部卒業
2007年から:加計学園、今治市を通じて毎年、獣医学部の新設を提案
2016年:加計悟・山口大学獣医薬理学研究室(社会人院生・博士過程4年)在籍中(同年末加計内定)
https://redb.kusa.ac.jp/ci/page/achievement/94/
獣医学部の解説を息子の大学院卒業のタイミングに合わせる。
こんなことが考えられていたのだろうか。
安倍昭恵氏が
「クリスマスイブ。
男たちの悪巧み・・・(?)」
と記述して公開した1枚のフォトが流布されている。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10153801737416779
ここで、加計孝太郎氏による
「息子のための獣医学部新設」
の構想が披瀝されたのかもしれない。
中田氏が述べるように、あくまでも「妄想」だが、あっても不思議ではないストーリーだ。
民主主義政治で最大の禁忌は
政治の私物化
政治の腐敗
であるが、
森友・加計・山口敬之事案では、その
政治私物化
政治腐敗
の腐臭が日本政治全体を覆い尽くしている。
やま・かけ・もりそば事案の真相解明なくして、安倍政権の存続はあり得ない。
いずれも見過ごしてはならない事案である。
森友疑惑では安倍首相自身が2月17日の衆議院予算委員会で、
「私や妻がこの認可あるいは国有地払い下げに、もちろん事務所も含めて、一切かかわっていないということは明確にさせていただきたいと思います。もしかかわっていたのであれば、これはもう私は総理大臣をやめるということでありますから、それははっきりと申し上げたい、このように思います。」(議事録251)
「繰り返しになりますが、私や妻が関係していたということになれば、まさに私は、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員もやめるということははっきりと申し上げておきたい。」(議事録255)
と述べている。
加計疑惑では、3月13日の参議院予算委員会で安倍首相は、
「働きかけているというのなら、証拠を出してください。そうだったら、私は責任をとりますよ。当たり前じゃないですか」
と答弁している。
その後に、森友疑惑では安倍昭恵氏の深い「関与」が明らかにされている。
加計疑惑では「総理のご意向」と明記した文書が文科省内で共有されていた。
文書の存在も確認せず、内部告発を行った前川喜平前次官ならびに安倍昭恵氏のの参考人招致も実現せずに国会を閉じることはあり得ない。
日本の民主主義がまさに崖っぷちに立たされている。
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