安倍記念小学校起源の226安倍松井籠池会合
安倍首相は
「全く寄金集めには関わっていないことをはっきりと申し上げたい」
と答弁している。
このことは、「私も妻も」ということである。
しかし、森友学園の籠池理事長は安倍昭恵氏から、安倍晋三からの寄附として100万円を受け取ったと話している。
寄附があったとされるのは2015年9月5日。
安倍昭恵氏が塚本幼稚園で講演を行った日である。
領収書は発行していないという。
領収書は発行してないが、記録に残すために、籠池氏側が森友学園の口座に100万円を振り込んだ振込用紙の控えを保有しているとのことである。
安倍晋三名義での振り込みを検討したが、会計士からの助言で森友学園の名義での振込みになったと説明している。
安倍晋三氏サイドは、安倍晋三氏からも安倍昭恵氏からも、事務所からも寄附の事実はないと発表したが、肝心の安倍昭恵氏からの寄附について、本人からの直接の説明はない。
籠池氏とは講演料について確認するメールのやり取りがあったとされるが、このことは安倍昭恵氏の記憶が定かでないことを示唆している。
安倍昭恵氏の発言は「記憶にない」というもののようであるが、「記憶にない」ことは「事実でない」こととは異なる。
国会答弁で稲田朋美防衛相は顧問弁護士をしたことも法律相談に乗ったことも訴訟事案を受任したこともないと断言していたことについて、事実によってこれを否定されると
「記憶にない」
と述べた。
「記憶にはなかった」が「事実は存在した」のである。
安倍昭恵氏からの直接の説明が必要不可欠である。
安倍昭恵氏が森友学園に寄附した事実があったのなら、
安倍首相の国会における
「全く寄付金集めには関わっていない」
との答弁は虚偽であったということになる。
証人喚問での一つの焦点である。
また、安倍首相は籠池泰典氏との関係について、
「話を聞いただけで面識は無い」
と国会で答弁している。
しかし、籠池泰典氏は、2015年4月号の『致知』のなかで、
「安倍総理には当園に足を運んでいただいたこともあり」
と述べている。
また、安倍昭恵氏は、塚本幼稚園での講演のなかで、
「家に帰ってからも主人に前々から塚本園長(籠池理事長)から
主人に電話やお手紙をいただいたり」
実際にお会いいただいたりしていましたけど」
と発言している。
森友学園の籠池理事長は「週刊朝日」3月10日号で、
「5年ぐらい前にRTAの紹介で知り合った。
首相になられる前で昭恵夫人と先に知り合って小学校の見学に来てもらい、住吉大社にもご一緒させていただいた」
と述べている。
安倍晋三氏は2012年2月26日に開かれた
一般財団法人「日本教育再生機構」主催の
「教育再生民間タウンミ―ティングin大阪」
http://www.kyoiku-saisei.jp/wf/activity/16860443
に参加して発言している。
「日本教育再生機構」は、愛国心教育を徹底し、歴史修正主義的な育鵬社の教科書を使うことを主張する団体である。
このタウンミーティングには大阪府知事の松井一郎氏も参加している。
このタウンミーティング後に開かれた居酒屋会談で松井氏と安倍氏が意気投合したと伝えられている。
実際に大阪府が森友学園が小学校を開設できるように設置基準を緩和したのが2012年4月。
そして、豊中市の国有地が一旦は関空会社に移転登記されたのが、「錯誤」を理由に登記が抹消され、国有地にに戻されたのが2013年1月である。
安倍晋三氏は2012年12月の総選挙で首相の座に返り咲き、ここから森友学園の小学校設置への動きが本格化したのである。
2012年2月26日の大阪でのタウンミーティング後の居酒屋会談については、産経ニュースが詳報している。
「安倍再登板を促した2.26居酒屋会談」
http://www.sankei.com/life/news/130107/lif1301070037-n1.html
http://www.sankei.com/life/news/130107/lif1301070037-n2.html
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