福島沖地震は原発稼働安倍政権への最後通牒
11月22日午前5時59分ごろ、福島県沖を震源とするマグニチュードM7.4の地震が発生した。
この地震で福島、茨城、栃木の3県で震度5弱を観測した。
震源地は福島県いわき市の東北東約60キロ沖で、震源の深さは約25キロ。
気象庁は福島、宮城両県に津波警報を出した。
【津波警報】
福島県 高さ3M 6時10分
【津波注意報】
宮城県 高さ1M 6時20分
茨城県 高さ1M 6時20分
岩手県 高さ1M 6時30分
千葉県九十九里・外房 1M 6時30分
この後、宮城県の注意報は警報に切り替えられた。
実際には、
仙台市に140センチ、福島県の東京電力福島第1原発に100センチ、岩手県の久慈港に80センチの津波が到達した。
地震の規模を示すマグニチュードは7.4
これは、
本年4月の熊本地震における
4月14日の前震 M6.5
4月16日の本震 M7.3
1995年1月17日の阪神淡路大震災の M7.3
を上回る。
この地震が内陸直下で発生していれば、はるかに重大な被害が発生したと考えられる。
東京電力福島第二原子力発電所では、3号機燃料プール冷却システムが6時10分ごろに自動停止した。
極めて大規模な地震であり、熊本地震同様、大規模な地震がさらに発生する可能性が高い。
福島沖を震源地としているため、地震が発生すれば津波を発生させる可能性が高い。
厳重な警戒が必要である。
この地震が意味することは明白である。
「日本全土の原発を廃炉しろ」
のメッセージを大地が発している。
本年4月に熊本で発生した地震で、熊本県益城町では、
1580ガルの揺れを観測した。
地震の規模を示すマグニチュードは
M6.5
であった。
M6.5の規模の地震でも、地震の発生源の真上では、震源の深さによっては激しい揺れが発生し得る。
激しい揺れは活断層の真上で生じるが、活断層がどこに存在しているのかは不明である。
地震が発生して初めて活断層の存在が確認されることが多い。
大規模な被害をもたらした1995年の阪神淡路大震災、本年の熊本地震で観測された地震の揺れの強さ、地震加速度は
1500ガル程度
である。
2008年6月14日に発生した宮城岩手内陸地震では
4022ガル
の揺れが観測されている。
また、2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震では、
東京電力柏崎刈羽原子力発電所3号機タービン建屋1階で
2058ガル
の揺れが観測された。
地震は活断層のズレによって発生するが、そのズレが
垂直方向のズレであるか、水平方向のズレであるかによって建造物に与える影響は大きく異なることになる。
垂直方向のズレが建造物を破壊するリスクが高く、また、津波を生み出す原因になる。
ただし、津波の場合は震源が海域の地下の場合に発生する。
問題は日本全国の耐震性能基準が、柏崎刈羽原発の1~4号機以外は、極めて低い水準でしか設定されていないことだ。
原発の安全性などまったく確保されていない。
この状況で安倍政権は、全国の原発ん再稼働を全面推進している。
文字通り
「亡国の政策」
である。
次の衆院総選挙の第一の争点に
「原発稼働の是非」
を位置付けるべきである。
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