11/14東京地裁でTPP違憲訴訟第6回口頭弁論期日
安倍政権与党は衆議院本会議を強行開会し、TPP批准案を強行採決。
可決した。
採決に先立ち、野党4党は山本有二農水相の不信任決議案を上程したが、反対多数で否決された。
TPP承認案の採決は議員の5分の1が求めれば、記名投票できたが、民進党が記名投票を求めずに退席、起立での採決になった。
この場合、誰が賛成し、誰が反対したのかは記録に残らない。
記名投票を選択し、牛歩戦術なども採用し、衆院可決を1日でも遅らせるべきだった。
不信任決議案の理由説明でも指摘されたように、大統領就任当日にTPP交渉から離脱することを主権者と契約しているトランプ氏が11月8日の大統領選で勝利した。
この直後に、日本がTPP批准案を承認するのは、まさにけんかを売る行為である。
TPP交渉参加国は米国の動向を見守っており、トランプ氏当選の直後にTPP批准案を強行採決する行動は正気の沙汰でない。
臨時国会の会期末は11月30日であり、参院での審議未了、廃案に持ち込まねばならない。
国会前での水曜行動などにより、TPP批准阻止の活動を展開している
「TPPを批准させない!全国共同行動」
は、11月10日に抗議声明を発表した。
以下に転載させていただく。
衆議院本会議でのTPP採決強行に抗議する
本日11月10日、衆議院本会議は、TPP協定の承認案及び関連法案の採決を強行した。
私たちは、強く抗議し、TPP協定の廃案めざして引き続き運動を強化することを呼びかける。
そもそもTPPは、私たちのいのちと暮らし、地域の行方に重大な影響を及ぼす事が明らかであるにも関わらず、十分な情報開示も審議時間も保障しないまま衆議院の通過を強行したものであり、とうてい認められない。
昨日、アメリカでは次期大統領にトランプ氏を選んだことで、TPPの行方はますます不透明になっている。
この中で立法府の独立性を侵して、協定承認を強行する安倍政権の態度は異常である。
私たちは、衆議院の強行通過に強く抗議するとともに、参議院での徹底した審議と廃案を求めて、さらに全国的な共同運動を広げて奮闘するものである。
2016年11月10日
TPPを批准させない!全国共同行動
米国でトランプ氏が大統領に選出された。
TPPを阻止するために、もっとも有効な手法は、実はトランプ大統領の誕生であった。
その視点が、トランプ大統領選出を期待し,また予測してきた、最大の理由である。
トランプ氏は米国の1%勢力=ハゲタカのインナーサークルのメンバーではない。
しかし、ハゲタカはトランプ氏が大統領に選出されてしまった以上、今度はトランプ氏に接近して、トランプ氏の変節を誘導することに注力するはずである。
この点に監視を怠ることができない。
このなかで、11月14日に、TPP交渉差止・違憲訴訟の第6回口頭弁論期日が到来する。
松本利幸裁判長は7月20日に開かれた第5回口頭弁論期日において、
「事前に主張を見て、さらに立証を続けるのか、裁判所として検討する」
と述べた。
弁護団は、事実上「次回で結審すると言ったに等しい」(酒田弁護士)と受け取っている。
TPPを断固阻止するには、主権者が積極的に行動しなければならない。
TPPをここまで追いつめてきたことは極めて大きな成果であると言えるが、最後の最後まで、TPPを完全に消滅させるまで、絶対に気を抜くことは許されない。
11月14日の第6回口頭弁論期日にも、一人でも多くの主権者が参集して、裁判所に正当なプレッシャーをかけなければならない。
第6回口頭弁論期日の情報を以下に転載するので、ぜひ積極的に参集を賜りたい。
私も意見陳述する予定になっている。
1.第6回口頭弁論期日
11月14日(月)14:30
東京地方裁判所103法廷
http://www.courts.go.jp/tokyo/about/syozai/tokyotisai/
フェイスブックイベントページ
https://www.facebook.com/events/318127981903396/
2.門前集会
13:30 東京地裁前
14:00 抽選券・傍聴券配布開始
※傍聴の抽選に漏れた方には、14:30から印鑰智哉氏の講演を予定しています。
「TPPは多国籍企業が民主主義破壊のために送り込むトロイの木馬―バイオテク企業は何を狙っているか?」
印鑰智哉(株式会社オルター・トレード・ジャパン)
14:30 衆議院第2議員会館 第1会議室(予定)
3.報告会
15:30 衆議院第2議員会館 第1会議室
https://goo.gl/N4MnYZ
続きは本日の
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