「火中の栗拾う者」でなく「焼け野原に現れた放火犯」
日本政治を暗転させたのは民主党悪徳10人衆である。
渡部恒三、藤井裕久、仙谷由人、菅直人、野田佳彦
岡田克也、前原誠司、安住淳、枝野幸男、玄葉光一郎
の10名だ。
このなかでの第一級戦犯が
菅直人氏と野田佳彦氏である。
この10人が中心になって、鳩山由紀夫政権を破壊した。
そして、権力を強奪し、ポストを弄び、たらい回しにしたのである。
「悪徳」
の中核は、
「政策転覆」
にある。
鳩山政権の使命は日本政治刷新だった。
既得権勢力が支配する日本政治を
主権者が支配する日本政治に変える。
これが鳩山政権の使命だった。
米国が支配する日本
官僚が支配する日本
大資本が支配する日本
を刷新する。
これが鳩山政権の目標であり、存在意義だった。
その具体策が、
辺野古の県外、国外移設
官僚天下りの根絶
企業団体献金の全面禁止
であった。
この基本政策をすべて転覆したのが、上記「悪徳10人衆」である。
菅直人氏は日本政治刷新の路線を明示した小沢-鳩山ラインが、既得権勢力から総攻撃された状況を観察して、手のひらを返した。
敵に寝返り、権力を強奪したのである。
これが2010年6月政権の本質である。
菅直人氏は、基本政策路線を全面転換した。
辺野古基地建設を推進
企業団体献金全面禁止を封印、
そして、何の党内論議を経ぬままに、突如として
消費税増税の方針を提示したのである。
2010年6月17日の参院選公約発表会見においてのことだ。
政調会長の玄葉光一郎氏は、
「マニフェスト発表の場で首相自身の言葉で言ったのだから、当然、公約になる」
と明言。
さらに、
「2012年度の増税実施可能性」
を述べた。
政権交代の偉業破壊は2010年6月に始動した。
権力を強奪した菅直人政権は7月10日の参院選で惨敗。
日本政治が音を立てて転落し始めたのはこの瞬間からだ。
「参院選が菅政権に対する信任投票」
と明言していたのであるから、この瞬間に菅直人氏は辞職すべきだった。
ここで、小沢一郎政権が誕生していれば、日本政治の運命は激変していたはずである。
しかし、菅直人氏は1年以上も首相の椅子にしがみつき、後を継いだのが野田佳彦氏だ。
この野田政権が「シロアリ退治なき消費税増税」を強行決定した。
「シロアリを退治しないで消費税を上げるのはおかしいんです」
と絶叫した人物が、
「シロアリを退治しないで消費税を上げる」
ことに突進した。
増税法を強行制定したのが2012年8月。
そして、野田政権は2012年12月に衆院総選挙に突き進んだ。
権力を自民党に献上すること
そして、
消費税増税決定を許さず新党を結成した小沢一郎氏が率いる「国民の生活が第一」をせん滅するための解散総選挙だった。
日本政治を破壊した主犯が野田佳彦である。
その野田氏が民進党の幹事長として再登場した。
「火中の栗を拾う者」
ではなく
「焼け野原に現れた放火犯」
でしかない。
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