TPP批准阻止への全国行動8.20キックオフ集会
臨時国会は9月26日召集の日程が検討されている。
安倍政権は9月13日召集を検討しているが、民進党の代表選が9月15日に実施されることから、民進党が代表選後の召集を求めている。
安倍政権が臨時国会での円滑な審議を求めるなら、招集日は9月26日になる可能性が高い。
この臨時国会では、まず2016年度第2次補正予算が審議され、その後にTPP承認案が審議される見通しである。
TPP承認案は6月1日に閉幕した通常国会で審議されたが、採決は見送られ、継続審議となった。
政府がTPP交渉の内容を明らかにせず、特別委員会の西川公也委員長は、出版予定であった著書でTPP交渉の内幕を記述していたことが明らかになった。
審議は滞り、採決にまで審議が進行しなかった。
このTPPを安倍首相は臨時国会の最重要案件と位置付けている。
安倍首相は8月13日、地元山口県を訪問し、墓参したあと記者団に対して、
「秋の臨時国会でTPP(環太平洋パートナーシップ協定)の批准や補正予算の成立を目指し全力を尽くしていくことを誓った」
と語った。
TPPが秋の臨時国会の最重要争点になる。
TPPはハゲタカ強欲資本の利益を極大化させるための仕組みである。
米国を支配するハゲタカ強欲資本は、TPP発効を現時点の最重要施策と位置付けている。
米国でもTPP承認は暗礁に乗り上げており、このTPPを推進するために、日本での先行的な承認が強く求められている。
第2次安倍政権が発足したのは2012年12月。
12月16日の総選挙に際して、安倍政権は
「TPP断固反対!」
選挙に際して自民党は6項目の公約を明示した。
「わが党は、TPP交渉参加の判断基準を明確に示します」
TPP交渉参加の判断基準
1 政府が、「聖域なき関税撤廃」を前提にする限り、交渉参加に反対する。
2 自由貿易の理念に反する自動車等の工業製品の数値目標は受け入れない。
3 国民皆保険制度を守る。
4 食の安全安心の基準を守る。
5 国の主権を損なうようなISD条項は合意しない。
6 政府調達・金融サービス等は、わが国の特性を踏まえる。
安倍政権はTPP交渉への参加反対、TPP断固反対をポスターに大書きして選挙を戦ったが、選挙が終わり、政権を奪還すると手のひらを返す行動に突き進んだ。
安倍首相は2013年3月15日にTPP交渉への参加を表明。
そして、いまは、TPP発効に向けて最前線を突き進んでいる。
日本国民の利益はまったく考慮されず、日本国民の利益を踏みにじるかたちで安倍政権は日本のTPP承認を推進している。
裏切りの政府
ウソつきの政府
ペテン・詐欺政治の安倍政権
である。
安倍首相は日本国民の利益ではなく、ハゲタカ強欲資本の利益のために動いている。
こんな首相はいらない。
日本の主権者は一秒でも早く、安倍氏を退陣に追い込むべきである。
TPPの何が問題なのか。
絶対に許されない点が三つある。
第一は、日本農業が破壊されることだ。
農業が破壊され、国民の食の安全・安心が完全に破壊される。
第二は、日本の医療制度が破壊されることだ。
すべての国民に必要十分な医療を保障している現在の制度が崩壊する。
必要十分な医療を受けられるのは富裕層だけになり、普通の国民は必要十分な医療を受けることができなくなる。
こんな改変を許してはならない。
第三は、日本の制度を日本の主権者が決定できなくなる。
ISDS条項は、主権の喪失を意味する。
日本の諸制度をハゲタカ強欲資本が決定することになる。
こんな制度に日本が加入することを推進する安倍政権は「売国政権」である。
このようなTPP参加を絶対に認めてはならない。
8月20日、秋の臨時国会でのTPP阻止に向けて、新たな国民運動がキックオフされる。
「TPPを批准させない!全国共同行動8.20キックオフ集会」
http://chikyuza.net/archives/65269
TPP批准阻止のオールジャパンの運動を展開しなければならない。
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
のご購読もよろしくお願いいたします。
上記メルマガを初めてご購読される場合、
2ヶ月以上継続して購読されますと、最初の一ヶ月分が無料になりますので、ぜひこの機会にメルマガのご購読もご検討賜りますようお願い申し上げます。
http://foomii.com/files/information/readfree.html
続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第1514号「秋の臨時国会最大テーマはTPP批准阻止」
でご購読下さい。
『アベノリスク』(講談社)
の動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。
2011年10月1日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:540円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。
創刊月2011年10-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。
|
泥沼ニッポンの再生 価格:1,512円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
|
日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016) 価格:1,728円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
|
米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす 価格:1,728円 通常配送無料 出版社:星雲社 |
|
安保法制の落とし穴 価格:1,512円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
日本の奈落 (TRI REPORT CY2015) 価格:1,728円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
日本の真実 安倍政権に危うさを感じる人のための十一章 価格:1,620円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
日本経済撃墜 -恐怖の政策逆噴射- 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
20人の識者がみた「小沢事件」の真実―捜査権力とメディアの共犯関係を問う! 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:日本文芸社 |
オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下 価格:2,100円 通常配送無料 出版社:早川書房 |
アベノリスク 日本を融解させる7つの大罪 価格:1,575円 通常配送無料 出版社:講談社 |
鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ) 価格:1,470円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く 価格:1,785円 通常配送無料 |
消費税増税 「乱」は終わらない 価格:1,470円 通常配送無料 |
国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る 価格:1,470円 通常配送無料 |
![]() |
消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す! 価格:1,000円 通常配送無料 |
日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却 価格:1,575円 通常配送無料 |
日本の独立 価格:1,800円 通常配送無料 |
売国者たちの末路 価格:1,680円 通常配送無料 |
知られざる真実―勾留地にて― 価格:1,890円 通常配送無料 |
消費税のカラクリ 価格:756円 通常配送無料 出版社:講談社 |
href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062880598/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4062880598&linkCode=as2&tag=miyokotk2011-22" target="_blank">amazonで詳細を確認する
戦後史の正体 価格:1,575円 通常配送無料 |
日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 価格:798円 通常配送無料 |
![]() |
日米同盟の正体~迷走する安全保障 価格:798円 通常配送無料 |
検察崩壊 失われた正義 価格:1,365円 通常配送無料 |
検察の罠 価格:1,575円 通常配送無料 |
![]() |
「主権者」は誰か――原発事故から考える 価格:525円 通常配送無料 |
![]() |
原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体 価格:1,680円 通常配送無料 |
« 沖縄切り棄て米軍占領継続熱烈歓迎した吉田茂 | トップページ | 戦没者追悼式では近隣諸国犠牲者も追悼すべし »
「TPP」カテゴリの記事
- 安倍政治が売国政治である決定的な証拠(2018.08.18)
- 『タネはどうなる?!』種子法廃止と種苗法運用改変(2018.07.20)
- 日欧EPA影響試算は試算ではなく根拠なき妄想(2018.02.10)
- 売国まっしぐらの安倍暴政日欧EPA&TPP11(2018.02.09)
- TPP推進安倍政権支援は馬鹿主権者だけだ(2017.11.12)