TPPの詳細を分かりやすく伝える最良ブックレット
秋の臨時国会最大のテーマはTPPである。
安倍自民党は2012年12月の総選挙の際に
「TPP断固反対!」
これは事実である。
そして、自民党はTPPについて6項目の公約を明示した。
「わが党は、TPP交渉参加の判断基準を明確に示します」
TPP交渉参加の判断基準
1 政府が、「聖域なき関税撤廃」を前提にする限り、交渉参加に反対する。
2 自由貿易の理念に反する自動車等の工業製品の数値目標は受け入れない。
3 国民皆保険制度を守る。
4 食の安全安心の基準を守る。
5 国の主権を損なうようなISD条項は合意しない。
6 政府調達・金融サービス等は、わが国の特性を踏まえる。
これはいまも事実として記録されている。
自民党が野党の時代であったからか、基本的な重要事項を押さえている。
問題は、いま安倍政権が強行突破しようとしているTPPが、これらの公約のすべてに反していることだ。
TPPは、ハゲタカ(=強欲外資)の日本攻略戦略の最終兵器である。
TPPはもともとシンガポール、チリ、ニュージーランド、ブルネイの4ヵ国で始めたものだが、2008年に米国が交渉に参加したところから基本的な性格、目的が大転換した。
2008年から2009年にかけて米国は対日経済戦略を転換した。
年次改革要望書で日本の諸制度改変を直接要請、指示する方式を取りやめてTPPに基本戦略を転換したのである。
TPPはハゲタカが日本を収奪するための手段であり、日本収奪の最終兵器である。
TPPの特徴は
「強制力」
にあり、日本をTPPに引き込んでしまえば、あとは強制力をもって日本市場を収奪できる。
このことによって利益を得るのはハゲタカ=強欲巨大資本=多国籍企業である。
ハゲタカは日本にも多くのエージェントを擁している。
政治を生業とする多くの「政治屋」はハゲタカの手先である。
政治家でTPPを推進している者は、基本的にハゲタカの手先であると見て間違いない。
TPPの最大の目的は日本をTPPに引き込むことであり、このために多くの手先を養っている。
日本でTPPを推進している者は、ハゲタカの手先であり、ハゲタカが世界に蔓延させている経済運営の方式が「新自由主義」である。
「脱原発」などを掲げていても、同時に「TPP推進」を掲げる者は「新自由主義」の信奉者であり、市民の利益ではなく、ハゲタカ強欲資本の利益を追求する者であるから、この点に十分気をつけなければならない。
8月20日に開催された
「TPPを批准させない!全国共同行動キックオフ集会」には、会場に入りきれない市民が参集して、有意義な集会が挙行された。
私はどうしても外せない先約があり、参加することができなかったが、極めて意義深い集会になった。
秋の臨時国会でのTPP批准を何としても阻止しなければならない。
そのために主権者が積極的に行動することが求められている。
TPPの最大の問題は、その内容が主権者に十分に知らされていないことにある。
TPP交渉は秘密交渉で、仮に発効しても交渉内容は4年間も秘匿される。
国民の「知る権利」を侵害する憲法違反の条約なのである。
何よりも大事なことは、TPPの内実を広く主権者に伝えることだが、そのための最良の資料=ブックレットが登場した。
『このまま批准していいの?
続・そうだったのか!TPP 24のギモン』
http://notppaction.blogspot.jp/2016/08/tppq.html
である。
元農林水産大臣の山田正彦氏、アジア太平洋資料センター事務局長の内田聖子氏などをメンバーとするTPPテキスト分析チームが取りまとめた分析内容を、分かりやすいブックレットにしたものである。
ネットから無料でダウンロードすることができ、1部100円で取り寄せることもできる。
申込フォームは
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素晴らしいブックレット=小冊子であるので、このブックレットを日本全国に拡散することがまずは非常に大事である。
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