TPP批准阻止全国共同行動8.20キックオフ
金が政治を支配するのが資本主義
数が政治を支配するのが民主主義
日本も米国も表向きの制度は民主主義だが
正体は資本主義である。
資本主義と民主主義はこの意味で対立概念である。
資本主義とは1%が99%を支配する仕組み。
民主主義は99%が1%を支配する仕組み。
表向きの仕組みで民主主義の体裁を取りながら、内実として資本主義を貫徹するには細工が必要である。
その細工の核になるものが三つある。
第一は企業の金を政治に流し込むルートを確保すること。
第二は政党の枠組みが1%対99%の構図にならないようにすること。
第三はメディアを金で支配すること。
日本でも米国でも、第一と第三がフル稼働している。
このことには多くの人々が気付いている。
大資本は金で政治とメディアを支配している。
だが、多くの人が気付いていない点がある。
それが第二の細工のポイント。
政党の対立構図が1%対99%の構図にならないようにすることである。
戦後日本政治においては三度、このリスクが表面化した。
「リスク」というのは既得権益側=大資本の側にとっての「リスク」という意味だ。
一度目は戦後直後。
1947年の総選挙で社会党片山哲が首相に選出されて片山哲内閣が発足した。
米国が激しい工作活動を展開していなければ、社会党政権が永続した可能性がある。
二度目は、1993年の細川連立政権樹立時。
7党1会派による連立政権が樹立された。
非自民が共産党を除いて一本化した。
三度目は2009年の鳩山政権誕生時。
民主、社民、国民新党による連立政権が樹立された。
完全なかたちではないが、99%の側が結集すると政権を樹立してしまう。
大資本の側は、常にこのリスクに対処しなければならない。
現在は、1%の側がこのリスクへの対応を三つの方法で実行している。
第一は、共産党と公明党を対立させること。
第二は、野党第一党の民進党を1%勢力に支配させること。
第三は、野党陣営内の共産党に対する個別攻撃を強めること
である。
99%の側がひとつにまとまると、必ず政権を樹立する。
これを回避するために99%勢力の分断を図ることが常に最重要課題なのである。
1%の勢力が9月に召集される予定の臨時国会で最重要課題に位置づけるのがTPPだ。
TPPは1%の利益を増大させるための枠組みで、したがって、99%の側に多大な犠牲を強いるものである。
99%の側はこの事実を認識して、日本のTPP批准を阻止しなければならない。
8月20日に
「TPPを批准させない!全国共同行動8.20キックオフ集会」
東京、御茶ノ水駅近くの明治大学リバティータワーで開催される。
安倍政権は9月26日ころに召集されると見られる臨時国会における最重要案件にTPP批准を位置付ける。
11月8日に米国大統領選がある。
安倍政権はこの大統領選までにTPP批准案を衆院通過させることを米国から命令されていると推察される。
日本の主権者はこれを阻止しなければならない。
安倍政権は衆参両院で多数議席を確保しているから、TPP批准を阻止することは容易でない。
しかし、「TPP断固反対」を唱えて総選挙を戦った安倍自民党がTPP批准を押し通す正当性はない。
「TPPを批准させない!全国共同行動」
をスタートさせる集会として、
秋の臨時国会でのTPP協定批准阻止向けた中央・地方での行動について、大いに議論し意思統一するための、
「キックオフ集会」である。
多くの主権者の参加が求められている。
日時:8月20日(土)10時30分~15時(途中昼食休憩)
会場:東京・お茶の水 「明治大学リバティータワー1階・1011号室」
アクセスマップ
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
キャンパスマップ
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html
参加費:500円
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
のご購読もよろしくお願いいたします。
上記メルマガを初めてご購読される場合、
2ヶ月以上継続して購読されますと、最初の一ヶ月分が無料になりますので、ぜひこの機会にメルマガのご購読もご検討賜りますようお願い申し上げます。
http://foomii.com/files/information/readfree.html
続きは本日の
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
第1517号「公明支持者をも含むオールジャパン連帯の確立」
でご購読下さい。
『アベノリスク』(講談社)
の動画配信はこちら
著書と合わせてせて是非ご高覧下さい。
2011年10月1日よりメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』(月額:540円(税込)/配信サイト:フーミー)の配信を開始しました。
創刊月2011年10-2012年6月は、このようなテーマで書いています。ご登録・ご高読を心よりお願い申し上げます。詳しくはこちらをご参照ください。
メールマガジンの購読お申し込みは、こちらからお願いします。(購読決済にはクレジットカードもしくは銀行振込をご利用いただけます。)なお、購読お申し込みや課金に関するお問い合わせは、info@foomii.com までお願い申し上げます。
|
泥沼ニッポンの再生 価格:1,512円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
|
日本経済復活の条件 -金融大動乱時代を勝ち抜く極意- (TRI REPORT CY2016) 価格:1,728円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
|
米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす 価格:1,728円 通常配送無料 出版社:星雲社 |
|
安保法制の落とし穴 価格:1,512円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
日本の奈落 (TRI REPORT CY2015) 価格:1,728円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
日本の真実 安倍政権に危うさを感じる人のための十一章 価格:1,620円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
日本経済撃墜 -恐怖の政策逆噴射- 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:ビジネス社 |
20人の識者がみた「小沢事件」の真実―捜査権力とメディアの共犯関係を問う! 価格:1,680円 通常配送無料 出版社:日本文芸社 |
オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下 価格:2,100円 通常配送無料 出版社:早川書房 |
アベノリスク 日本を融解させる7つの大罪 価格:1,575円 通常配送無料 出版社:講談社 |
鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀 「対米従属」という宿痾(しゅくあ) 価格:1,470円 通常配送無料 出版社:飛鳥新社 |
金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み解く 価格:1,785円 通常配送無料 |
消費税増税 「乱」は終わらない 価格:1,470円 通常配送無料 |
国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る 価格:1,470円 通常配送無料 |
![]() |
消費増税亡国論 三つの政治ペテンを糺す! 価格:1,000円 通常配送無料 |
日本の再生―機能不全に陥った対米隷属経済からの脱却 価格:1,575円 通常配送無料 |
日本の独立 価格:1,800円 通常配送無料 |
売国者たちの末路 価格:1,680円 通常配送無料 |
知られざる真実―勾留地にて― 価格:1,890円 通常配送無料 |
消費税のカラクリ 価格:756円 通常配送無料 出版社:講談社 |
href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062880598/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4062880598&linkCode=as2&tag=miyokotk2011-22" target="_blank">amazonで詳細を確認する
戦後史の正体 価格:1,575円 通常配送無料 |
日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 価格:798円 通常配送無料 |
![]() |
日米同盟の正体~迷走する安全保障 価格:798円 通常配送無料 |
検察崩壊 失われた正義 価格:1,365円 通常配送無料 |
検察の罠 価格:1,575円 通常配送無料 |
![]() |
「主権者」は誰か――原発事故から考える 価格:525円 通常配送無料 |
![]() |
原発のカラクリ―原子力で儲けるウラン・マフィアの正体 価格:1,680円 通常配送無料 |
« TPPと緊急事態条項成立ならこの国は終わる | トップページ | TPP批准阻止に主権者の大規模行動不可欠 »
「TPP」カテゴリの記事
- 安倍政治が売国政治である決定的な証拠(2018.08.18)
- 『タネはどうなる?!』種子法廃止と種苗法運用改変(2018.07.20)
- 日欧EPA影響試算は試算ではなく根拠なき妄想(2018.02.10)
- 売国まっしぐらの安倍暴政日欧EPA&TPP11(2018.02.09)
- TPP推進安倍政権支援は馬鹿主権者だけだ(2017.11.12)