TPP審議紛糾をまったく伝えない腐敗マスメディア
衆議院のTPPに関する特別委員会の審議が紛糾している。
しかし、インターネット上の大手ポータルサイトはこの重要事実を伝えない。
代わりに政府は甘利明前経済相に関わるあっせん利得疑惑に関する強制捜査に乗り出した。
メディアがこの問題に時間を割くように仕向けているのだ。
原発、憲法、TPP、基地、格差
の5大問題のなかで、最もその影響が広範であり、かつ、重大であるのはTPPである。
TPPの影響は単に貿易にとどまらず、日本の諸規制、諸制度の全面にわたる。
そして、さらに重大なことは、TPPが日本の国家主権を奪うことである。
日本のことを日本が決められなくなる。
日本のことを日本の国民が決められなくなるのである。
TPPはグローバルに活動する強欲巨大資本が、日本を収奪するための枠組みであって、日本の国民の利益を拡大するための枠組みではない。
TPPの恐ろしさは、TPPの入り口が不明確であるのに、ひとたびTPPに入り込んでしまえば、そこから抜け出すことは難しく、最後には悲惨な結末が待ち受けているという点にある。
第二次大戦直後にソ連に抑留された人々は、日本に変える汽車だと思い、シベリア行きの汽車に乗り込んだ。
このシベリア行きの汽車がTPPなのである。
あるいはTPPは富士の樹海にたたえることもできるだろう。
この樹海に迷い込む前に日本の主権者を救わねばならないのだ。
TPP違憲訴訟は4月11日、第4回口頭弁論期日を迎える。
これまでの訴訟期日には、TPP交渉差し止め、TPP批准阻止を求める主権者が多数参集し、訴訟に実質的な意味を与えることと実現してきた。
私も原告の一人として毎回訴訟期日に参加してきた。
訴訟の会サイトから、4月11日口頭弁論期日ならびに違憲訴訟の会の第2回総会についての案内を転載させていただく。
TPP交渉差止・違憲訴訟第4回口頭弁論期日及び第二回総会のご案内.
当会は、東京地方裁判所に1582名の原告が提訴を行い、9月7日、11月16日、2月22日に続き、4月11日が第四回口頭弁論期日となります。当日、13時30分から裁判所正門入口前で門前集会を行いますので、是非ともお集まりいただきたくご案内申し上げます。
当日は14時から抽選券が配付され、その後当選者に傍聴券が交付される予定です。口頭弁論では、弁護団を激励し裁判官の反動的な対応を抑止するためにも、多くの傍聴者参加が必要です。これまで3回の期日は、傍聴席が満席となりましたが、今回も傍聴席を満席にするよう多くの原告、会員、一般の方にお集りくださいますよう、お願い申し上げます。
また、口頭弁論終了後、第2回総会を下記のとおり開催しますので、会員の皆様のご参加をお願い申し上げます。なお、裁判報告会は総会の場で行いますので、併せてご案内申し上げます。
記
1.日 時:4月11日(月)14時30分~
2.場 所:東京地方裁判所103法廷
3.当日スケジュール:
13時30分 東京地方裁判所門前集会(東京地方裁判所正門付近)
http://www.courts.go.jp/tokyo/about/syozai/tokyotisai/
14時00分 抽選券・傍聴券配付開始(東京地方裁判所入口付近(正門側))
※抽選に漏れた方は、衆議院第1議員会館 大会議室にご移動ください。
映画「遺伝子組み換えルーレット」の上映(抜粋)と、食の安全についての解説を行います。
講師:山浦康明(明治大学法学部兼任講師)
http://geneticroulette.net/
14時30分 第3回口頭弁論期日開始(東京地方裁判所103法廷)
4.期日の概要
①原告・代理人(弁護団)意見陳述
鈴木宣弘氏を予定
②今後の裁判の進行に関する議論ほか
5.TPP交渉差止・違憲訴訟の会 第2回総会
(1)日 時:4月11日(月)16時~18時
(2)場 所:衆議院第1議員会館 大会議室
http://goo.gl/N4MnYZ
(3)議 題:第4回期日報告、経過報告、2015年度決算報告、2016年度活動計画案、2016年度予算案など
これとは別に、3月30日に、TPP批准阻止に向けて国会前で座り込み行動、TPP批准阻止総決起集会(憲政記念館)、請願デモを敢行した
TPP批准阻止国会アクション
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2016/04/330tpp.html
は4月21日(木)1200~1300に
衆議院第二議員会館多目的室で
「TPP批准阻止 4.21院内集会」
を開催する。
この日は、私からTPPの主要な問題点を解説させていただき、TPP批准阻止に向けて行動されている国会議員から国会審議についての報告、決意表明がなされる予定である。
TPP批准阻止に向けて、多くの主権者の参集をお願い申し上げたい。
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